すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

アニメ「獣王星」

2007年05月22日 | 漫画・本
樹なつみさんの漫画のアニメ化

樹さんは大好きな漫画家さんの1人で漫画は作家買い状態なのだけど、アニメは見れていなかったの・・・それが日頃からお世話になっている心優しいけいさんが「貸してあげるわよ~」とお声をかけて下さったので、甘えちゃいました。
いつもありがとう~!!けいさん

エリートの両親の元、バルカン星系のコロニーで何不自由なくに暮らしていたトール。ある日突然両親を惨殺され、双子の弟ラーイと共に死刑星キマイラへ落とされてしまう。そこは食肉植物がはびこり、180日以上も夜が続くという、人間にとって過酷な星だった。
何故?どうして自分達が?・・・・トールが父母の仇と思われるオーディンに相対する為にはこの星で唯一星外へ出れるという獣王になるしか方法はない。この過酷な星でこの11歳の少年は生き延びられるのか・・・

さて漫画のレビューは満天さんが素晴らしいレビューを書いてくださってるので、割愛させていただきますが、アニメを見ての感想等を少し。

ます声優さん。「トール」の青年期をキンキの堂本光一さんがされてらっしいましたが、私的になかなかGoodでした(笑)最初どうかな~??という不安はあったのだけど、光一くんには元々艶もあるんで、少し抑えた感じが恋愛に不器用で、真っ直ぐなトコにうま~く合わさってた感じ。

一方「サード」は「花男」でも人気の小栗旬さんがされてらっしゃいましたが、う~ん私のイメージする「サード」とはちょい違ったかな?(ファンの人、ごめんね)
私のイメージするサードって狡猾さの中に男の獣のような色っぽさがあるんですが、ちょいと小栗さんは「獣」っぽさがないというか、声の質なのかな~インパクトがある声なんだけど、その分耳に響いて、繊細で鋭利な刃な部分がぼやけてしまった気がしました。この辺りは好みというかそれぞれ自分で作りあげたイメージがあるからなんでしょうね。

トールの幼少期の方は「名探偵コナン」でもお馴染みの高山みなみさんがされてらっしゃいます。しかもトールとラーイ、1人2役です。しっかりモノのトールと甘ったれのラーイ、なんか目をつぶって聞いていると、「名探偵 工藤真一」と子供のふりした「ぶりっ子コナン君」を聞いているようで(笑)でもこういう声色の使い分けはさすがですね~見事な双子っぷりでした。

小栗さんも実写版のコナンの方で工藤真一役をされていたそうですから、もしかしてここのスタッフってコナン好きなのか?!(笑)と思ったら、「獣王星」の方が先でした(あはは)

肝心のアニメの方ですが、とても綺麗な仕上がりで、原作に忠実に作られている感じがしましね~まぁメカのデザインを含め背景などは多少アレンジされていますが、かなり原作を意識して忠実に作られた感じがしました。

ただ私個人の意見としてはクライマックスが物足りなかった。。

トールが獣王となってからの部分は全5巻の原作でも1冊半以上もの内容なのにぎゅっと凝縮しちゃってて、カリムに惚れていたはずのトールがオーディンからの告げられた真実に対するショックの後、何故頑なまでに恋愛対象として拒否していたティズに対して「帰って子供を作ろう」というセリフが出たのか?っとトコが原作を読んでいる人には判るけど、アニメしか見ていない人には判りにくいんじゃなかろうかと思った。

あれならトールの真意が伝わりにくいんじゃないかなーって

ただ落ち込んでいたトールを慰めてくれたティズにホロリと情が動いたわけでなく、ティズの中にキマイラという星の希望と生命力を見たわけで、自分が生きようとしたことで他人を死に追いやっていたという現実を知り絶望の渕にいたトールには希望でもあったんだと思うのよね。

それが最後に拾った孤児に名前をつけたシーンに繋がる感じがしていたので、なんか凄く勿体無いな~と感じたのでした
でね全体的にとてもよいアニメだったと思います。
なんか樹さんの漫画が好きな人が作ったんじゃないかな~って思えたもの

それはそうとカリムとトールのキスシーンの時、「おっ!ちゅーする?ちゅーする?!」と思いながら見ていた自分の中におばちゃんを見てしまったわ(苦笑)

いや~ね~