すずめ休憩室

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気の向くままにつづってみました。

ひまわりっ 健一レジェンド

2008年06月12日 | 漫画・本


「ひまわりっ 健一レジェンド」 東村アキコ 講談社

美大を卒業した、林アキコ。だが世間の風は冷たかった・・・就職が決まらなかったアキコは父・健一が勤める宮崎の南九州テレホンへ電話オペレーターとして勤めることとなった。職場では「出来る上司」として認識されている健一だか、家族にとっては先が読めなく、突拍子のない健一の行動に振り回され続けたきただけあって、アキコは一抹の不安を抱えながらの仕事となるのだが・・・・


東村アキコさんが漫画家としてデビューする前のことを題材にした漫画。
弟で漫画家の森繁拓真さんも工業大学在学の弟「タクマ」としてしっかり出ています。tooruさんトコロで漫画大賞のことが話題になっていて、ノミネートされている漫画で未読だったので買ってみました。さすが、取り上げられるだけあって面白かった~宮崎が舞台と言うのもこれまた旬だし(笑)
それにしても・・・個性が強くて、爆笑モノの父・健一の伝説と言える行動が殆ど事実だというのも恐ろしい

当の東村さんのあとがき曰く「忘れたいのに忘れられない実話」なんだそうですが

考えても見てください・・・

子供たちが楽しみにしているXmassケーキを自転車の前のカゴに横にして突っ込んで(当然ケーキが偏りグチャグチャ)帰ってくる父を・・・
トロピカルフルーツを愛するあまり左遷じゃないと行かないような営業成績が悪い沖縄支店へ転勤希望を出してしまう父を・・・。
そして接木したドラゴンフルーツの生育状況が心配だからと言って、娘に毎日スケッチをさせ、それをFAXで自分へ送るように強要する父を・・・

父・健一の行動言動も面白いんですが、脇を固めるキャラたちもこれまたユニーク。
野球しかしらない男・興梠(こおろぎ)健一(通称「健一2号」)、何故かお笑いを目指す副主任、アキコを師とあおぐ漫研の2人・・・そして何より健一2号にホの字のブリっ子&二重人格、ある意味女の敵ともいえる節子。特にこの何かにつけてアキコを目の敵にする節子が入ったことにより、お笑いに走りがちな内容のこの作品にピリリとしたアクセントとなり、作品が引き締まった感じがします。

それにしても東村さんって確かIKKANさんの奥様なんだよな~

IKKANさんといえば新井祥さんの元旦那さんで、なんか濃ゆい人たちに囲まれて暮らした人って惹かれあうのかしら??とふと思ってしまったのでした。

あっ・・・実在の出来事を漫画にしているってことは健一2号との事は・・・いやいやこれは内緒

そーいや、何処の家庭でも親に関わるレジェンド(伝説)ってありませんか?
ウチの父の場合、「ご飯だよー」と言われ、テーブルについたのにテーブルの上にオカズがない・・・子供心に不思議に思っていたら、炊き上がったばかりの炊飯ジャーの中から丸○ハンバーグのレトルトパックが出てきたことが!!
本人曰く、光熱費節約のアイデアらしいのですが、熱でビニールがヘロヘロになってましたがな

そして何故か「封を切っていない羊羹は腐らない」と根拠の無い絶対的自信をもっている(爆)
ウチにもうとっくの昔に賞味期限が切れた練羊羹があるんですが、捨てようとすると怒られます(汗)以前にも捨てようとしたのが見つかり「羊羹は封さえ切っていなければ腐らないんだから」と言われ、それからまた数年経過・・・でもいつ食うんだ?その羊羹(ビンテージワインじゃないんだから・・・爆)

あと、夜勤のとき、自転車に乗って出勤したと思ったら、ものの10分もしないうちに頭から足の先までずぶ濡れで帰ってきたことがあったな・・・なんでもチャリこいでいてバランスを崩し、横の川(幅2Mほどの排水溝みたいなトコ)に自転車ごと落ちたそうなんだけど・・・(爆)
それでもシャワー浴びて着替えて、ちゃんと間に合うように職場へ行ったのには感心しましたけど

こんな親ってウチだけかしら・・・