すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

その日の天使

2010年01月13日 | Weblog
ひょんなことから、中島らもさんの「その日の天使」というエッセイの存在を知った。

自殺を考えていた中島さんの耳に飛び込んできた焼き芋屋さんのおかしな呼び声
微笑ましいその声を聞いているうちに中島さんの頭の中から「自殺」という字が消えた。
中島さんがこの焼き芋屋さんに「その日の天使」と感じたという話。


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一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。
その天使は、日によって様々の容姿をもって現れる。

少女であったり、子供であったり、酔っ払いであったり、
警官であったり、生まれてすぐに死んでしまった犬の子であったり。

心・技・体ともに絶好調のときには、
これらの天使は、人には見えないもののようだ。
逆に、絶望的な気分に落ちているときには、
この天使が一日に一人だけ、さしつかわされていることによく気づく。

こんなことがないだろうか。
暗い気持ちになって、冗談にでも”今、自殺したら”などと考えているときに、
とんでもない知人から電話がかかってくる、
あるいは、ふと開いた画集か何かの、1葉の絵によって救われるようなことが。
それは その日の天使なのである。

中島らも「恋は底ぢから」所収-その日の天使-より抜粋


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人生には色んなことがある
順風満帆に行くことが誰もの望みだけど、時として意としない方向へ向くこともある。

過去を振り返ったとき
「なんで??」と思うことも多々あるが

辛いことばかりに眼を向けていれば、いるハズの天使には気がつかない
でもきっと誰の周りにも天使はいるはずだから

耳をすませ
視線を上に向け
外の空気を肌で感じ
今日の天使を見つけようと思う

そして
私自身が誰かの天使になれますように・・・



その日の天使を見つけられる人はきっと幸せ


反対にたまーに何気ない他人の言葉で一日ブルーになることもある
それはその人が「その日の悪魔」ということなのか???(笑)

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