「天上の虹」 里中満智子著 講談社
紀元645年、皇極天皇の息子・中大兄皇子と蘇我氏の遠智娘の間に2番目の皇女が生まれた。その名を鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)。彼女は幼い頃から父・中大兄の冷徹さとそれ故に非業の死を遂げた母と祖父を目のあたりにし、絶対に父よりも偉くなってみせると心に誓うのだった。時を経て夫である天武天皇が亡くなった時、讃良は自らが女帝となるのだが・・・。
やっとでましたね~
前巻19巻が出てから4年ですよ、長かった(笑)
掲載誌が廃刊になってから全てをコミックス用に書き下ろしているのですが、執筆中に遺跡が発見されたり、新たな事実が判るなとがあり、なかなか完結までにはいたりませんね
この20巻では讃良の孫に当たる文武天皇が即位し、讃良が太上天皇となっていた頃が舞台です。
作中でも讃良の体調が芳しくない様子も書かれていますが、実際文武天皇の即位後、5年ほどで持統天皇こと讃良がこの世をさるのですから、もう物語もラストスパートってトコですね。
すでに晩年という言葉が相応しくなってきましたこの20巻ですが、段々と讃良の孫の世代が中心となってきました。今回、やはり注目だったのは氷高皇女でしょうか。
史実では後に母の元明天皇(阿閉皇女)から皇位を継いで、独身のまま35歳で元正天皇となります。妹である吉備皇女は先に嫁いでいるのに、「美しい」と評判の氷高皇女が35まで独身で居ることは当時としてはかなり異例なことではなかったのでしょうか。
幼い頃から皇位継承者として定められていれば、独身を通すということは考えられますが、まだ当時はそうではなかったと思いますし、初婚年齢の早い当時に一度も結婚しなかったというのは何らかの意志や意図があったはず
それをこの20巻で里中流に著しています
本当に氷高皇女と新田部皇子の間にこういう話があったかどうかは判りませんが、これもある種の愛の形なんでしょうね。「守る」形もそれぞれなんだな・・・。
それにしてもこの巻で新田部皇子を見直しましたよ~私(笑)
最初出てきたときはなんか計算高い人だなぁと思っていたけど、こんなに思慮深い人だなんて。
この新田部皇子の憂いが図らずも後々の「長屋王の変」などとして当たるのでしょうね。
新田部皇子の子供達である塩焼王・道祖王も色々な思惑を含んでいるであろう事件に巻き込まれ、非業の死を遂げていますし。
主人公・讃良の没年まであと数年
里中さんがこの歴史大河をどう完結させるか見ものです
紀元645年、皇極天皇の息子・中大兄皇子と蘇我氏の遠智娘の間に2番目の皇女が生まれた。その名を鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)。彼女は幼い頃から父・中大兄の冷徹さとそれ故に非業の死を遂げた母と祖父を目のあたりにし、絶対に父よりも偉くなってみせると心に誓うのだった。時を経て夫である天武天皇が亡くなった時、讃良は自らが女帝となるのだが・・・。
やっとでましたね~
前巻19巻が出てから4年ですよ、長かった(笑)
掲載誌が廃刊になってから全てをコミックス用に書き下ろしているのですが、執筆中に遺跡が発見されたり、新たな事実が判るなとがあり、なかなか完結までにはいたりませんね
この20巻では讃良の孫に当たる文武天皇が即位し、讃良が太上天皇となっていた頃が舞台です。
作中でも讃良の体調が芳しくない様子も書かれていますが、実際文武天皇の即位後、5年ほどで持統天皇こと讃良がこの世をさるのですから、もう物語もラストスパートってトコですね。
すでに晩年という言葉が相応しくなってきましたこの20巻ですが、段々と讃良の孫の世代が中心となってきました。今回、やはり注目だったのは氷高皇女でしょうか。
史実では後に母の元明天皇(阿閉皇女)から皇位を継いで、独身のまま35歳で元正天皇となります。妹である吉備皇女は先に嫁いでいるのに、「美しい」と評判の氷高皇女が35まで独身で居ることは当時としてはかなり異例なことではなかったのでしょうか。
幼い頃から皇位継承者として定められていれば、独身を通すということは考えられますが、まだ当時はそうではなかったと思いますし、初婚年齢の早い当時に一度も結婚しなかったというのは何らかの意志や意図があったはず
それをこの20巻で里中流に著しています
本当に氷高皇女と新田部皇子の間にこういう話があったかどうかは判りませんが、これもある種の愛の形なんでしょうね。「守る」形もそれぞれなんだな・・・。
それにしてもこの巻で新田部皇子を見直しましたよ~私(笑)
最初出てきたときはなんか計算高い人だなぁと思っていたけど、こんなに思慮深い人だなんて。
この新田部皇子の憂いが図らずも後々の「長屋王の変」などとして当たるのでしょうね。
新田部皇子の子供達である塩焼王・道祖王も色々な思惑を含んでいるであろう事件に巻き込まれ、非業の死を遂げていますし。
主人公・讃良の没年まであと数年
里中さんがこの歴史大河をどう完結させるか見ものです
そうなんです、まだ続いていたんですよ~(笑)
でもトミーさんが間違えるのも仕方がないのです。
確か、讃良が即位した頃の巻で凄い「綺麗な終わり方」をしていた巻があったもの・・・
私もてっきりそれで完結なのかなーと思っていたら、続きが出てびっくりした(爆)
特にこの作品はコミックス用に完全書き下ろしだから情報が少なくて困りますよね~
あまりに続きがでないので私なんて公式HPでかなりチェックしてました。
そして他の新刊がでるたび「その前に天上の虹を書いてよ~!!」と心で叫んでいたものです(苦笑)
次はいつでるんだろ~
また4年後かしらん
あっそうそう、歴史物がお好きなら「長屋王残照記」や「女帝の手記」もありますよ~
里中さんのは歴史の勉強としてもとてもいいですよね
これも面白かったことを覚えてます。もう一度ちゃんと読んで勉強するのもいいな。
うんうん、大海人にとって讃良は「女」ではなかったもんね~
他の人へは「異性への愛」でも讃良へは「戦友」だったから・・・唯一無二の存在と言われても、それじゃ女としては寂しいよね。
でも、なんとなーく大海人の気持ちも判るような気もするのよね。
男性って自分の領域内で自分より優れた女性を認めるのが大変なときがあるから、そういう人の前では自分の弱さとか安らぎとか出せなかったのかも
額田が素晴らしい女性で、尚且つ2人の男性に愛され続けられたのは、男性の領域外での素晴らしさだからの様な気がするのよ
けいさん、河村さんの讃良(鵜野皇后)を見たことある?またこれが全然違う雰囲気なのよ~
そしてこっちの大海人はもっとムカツクのよね~
里中版ではいい人に描かれている大海人だけどやっぱし結局は甥っ子を殺す人だからね~ある程度はしたたかさもあったはずだし、「いい人」だけではないと思うな
あっ長岡さんの中大兄はカッコいいよん(夢の奥城)
奥さんの倭姫といい感じで素敵なの~
機会があると読み比べると面白いよん
大海人ってさぁ、天上読むと、すんごいムカツクのよ~すんごい人望の厚い人じゃない。で、いい人って慕われて。でも、嫌い!だって、讃良の気持ち全然~分かってないんだもん!讃良だって女なんだよ~!!!讃良が子にドッポリ嵌るのも大海人のせいもあると思うのよね~。あ、ここまで書いてなんだが・・・好きな方いたらすみませう
中大兄皇子は、結構一途かも・・・と思えるの。性格難ありで、人望はないけどさぁ。確かにいっぱい女いるけども(まぁあの時代だしね)やっぱし、額田がいっちゃん好きだったんじゃないかってね。
一途で性格少々難ありで耐えるおのこね!
ふふふ・・・しばしお待ちを
あれ19巻までは読まれていましたっけ?
それでしたらちかぢか20巻は「エルアルコン」と一緒にななみさんトコへ行く予定なので転送して貰って下さい(笑)
くまさん
私も「日出処」は中学の時に読みました~!!
ほんとこの時代って激動の時代だったのだろうけど、色んな浪漫が満ち溢れている感じがしますよね
>同じ人物や事柄でも、各漫画家さんによって描かれ方が違ったりするのが、読み比べると面白いですよね。
そうそう!!
描かれ方によってイメージがガラっと変わる
そしてその作者の贔屓も垣間見える(笑)
こちら側の固定概念を覆す、描かれかただととても新鮮で驚くこともありますし、そういうトコが歴史漫画の魅力なのかも~
私も歴史物が好きなので色々読んではいるけど、結構未読はあるの・・・特に男性誌は未読率が多いかも
いませっかくなので歴史物漫画の一覧というか簡単な年表を作ってます
公開できるようになったら見てやってくださいませ~
けいさん
ふっふっふ・・・ウチにありますぜ、姉さん(笑)
と言っても20巻は旅立ち予定ですが。
もし読みたくなったら言って下さい
里中さんの漫画はどれも愛が重いので私も歴史物しか読まないな・・・だって辛いんだもん
けいしゃんは中大兄が好きなの?
確かに大海人よりはいいかもしれない・・・
でもあなかあの時代の男性には萌えない私でした
きっと一夫多妻がよくないのかもしれない
やっぱり男は一途がいいのよ~
(そして性格に少々難アリの耐える男が・爆)
でしょ~!!
私も最初は権力の座を狙って氷高に近づいたと思っていたもん、新田部くん。
もっと藤原家の血を引いているからもっと野心家と思っていたけど、やはり「皇族」なのね~!!
それと母の五百重は見ててイタかったわ・・・
こういう女っているよなぁ・・・って(苦笑)
人の尻馬に乗るんじゃなく、自分で変わらないとダメよね~
そうそう私何故か1巻からリアルで読んでます
当時から飛鳥時代が好きだったららしい(笑)
ブックさん
私も近いものがあるかも~(笑)
たしか大和さんの「天の果て地の地の限り」かもしれないんだけど、なんかあの時代の話が好きで、この「天上の虹」も1巻から地道に買っているんです
だからすんげー日焼けしているけどね(苦笑)
いろいろ妄想してましたよ~
持統天皇って凄い人なんだろうな~と思いますが、確かに少ない・・・主人公ってのはまずないかも。
私の記憶では長岡さんのに鵜野皇后としてちょこっとと、河村さんの「天つ雷鳴」くらいかな?
ちゃっと有名な人が廻りに多すぎるからかしら?
完結まで遠いとは思うけど、読みたかったら言ってくださいね~
満天さん
里中さんの漫画は「愛が重ーい」のが多いから(爆)
私も「明日輝く」なんて辛くて読めなくて手放したもん(あはは)
あっ主人公は額田ではなく、持統天皇ですよん
もち額田も重要な役どころとしてかなり出ています
主人公の夫の元妻で父の妻ですからね
そして才色兼備でいつまでも若い・・・なんて羨ましい(爆)
ほんと王家とならんでこれの完結を見るまでは手放せませんよ~(笑)
それにしても4年は長い・・・
いろいろ資料との格闘があると思うけど、里中さんが日本の古典やら出版したり。
TVに出ているのを見るたび、
その前に「天上の虹」の続きを書いてくれ~!!って
心で叫んでました(爆)
まだ途中ですが、読みたいのならお貸ししますよん
私の蔵書リストはHPで公開しているので希望かあれば言ってくだされ
ええっと、何巻まで読んだんだっけな?確か讃良が即位したあたりまでだったと思うんだけど。
私、里中さんは、あまし得意ではないんだけど、こちらはね~読みたいわ~!!!
で、私は夫が嫌いです。ど~しても好きになれません!で、父が好きです。中大兄皇子ラブ(爆)
里中さんの漫画、何でかあんまり読んでないんですけど、山岸さんの「日出処~」にはまって以来、この時代の漫画って結構ツボです~
といってもあと他には長岡良子さんの「古代シリーズ」くらいしか読んでませんが…。
同じ人物や事柄でも、各漫画家さんによって描かれ方が違ったりするのが、読み比べると面白いですよね。
続きが読みたくなってきたよ~
ななみさんの次に予約だからね~
むかし「アリエスの乙女たち」とかを読んでましたが
里中さんのお話は…
私向きでは無いでしょう(ハハハハハ)
でも、コレは面白そうですね~
なるほど~額田さんをメインは珍しい
私が始めて額田さんに出会ったのは
山岸涼子さんの「日出る~」だったです(笑)
しかし…たれさん…
よく待ってたね~4年も空いてたら…
私なんざ~前の巻から読み直さないと…
ストーリーを忘れてますから~(ハハハハ)
高校の頃額田女王に嵌って、いろんな本を当時読んで
漫画も読んでました
持統天皇が主人公の漫画は少ないですよね
どうしても夫や父君のほうにスポットがあたってしまいますしね~
完結してから読もうと思いながら・・・いつになるかな??
この作品を初めて読んだのはいくつの時だったろう?多分7巻くらいからリアルタイムで読んでると思います。途中、新刊出るのが遅くなってからが長いですもんね~。
あと数年、讃良の生涯を心して見届けたいですね。完結巻を読んだら…絶対泣きそうだ(笑)。