読み終わりました~!!「大掴源氏物語 まろ、ん?」
この本のレビューは持ち主の満天さんがこれ以上はない!という位の素晴らしいレビューを書かれているので割愛しますが私なりに感じたことを少し。
率直に面白かった~!!
今まで「源氏物語」と言えば、大和和紀先生の「あさきゆめみし」が最高傑作だと思っていたけど(いえ、今もその気持ちは変わらないんですけどね・笑)、別の意味でこれは凄いと思った。
54帖全て1帖につき見開き8コマで表現するというスゴ技もさる事ながら、簡潔なのでそのお陰で客観的に見れる感じがしますね。大和版「あさき」の方は煌びやかな宮中絵巻のようで、美男子の光の君があちこちで浮名を流してても紫の上を大切にしているシーンがあちこちあったせいかそれほど「不実」だと感じなかったのだけど、こちらを読むと出来事だけを簡潔に漫画にしているせいか恋多きまろを待つしかない紫の上が可哀想だと思ってしまった。いくらまろが「貴方以上の女性はいない」と紫の上を褒めちぎっていても、ただの気の多い男の世迷言のように思えて・・・(苦笑)
もう1つ凄いなと思ったのが大和先生が「大和和紀ドリームス」と言う雑誌で語られていましたが、この「源氏物語」に出てくる登場人物って「誰それに似ている」という表記が多いのですって。なので大和先生はまるっきり違う雰囲気の姿形にするわけにもいかず登場人物の書き分けにとても苦労したのだとか
ざっとあげるだけでも
光の君の母・桐壺更衣と藤壺女御が似ていて、その藤壺に紫の上は似ている。
光の君と息子である冷泉帝も似ている
朱雀帝の息女・女三の宮と姉である女ニの宮(落葉の宮)も当然似ているし
八の宮の息女・大君と中の君も似ていて、異母姉妹になる浮舟も似ている
そして登場人物が名前でなくその当時の役職で呼ばれるので出世していくと呼び名も変わるのでますます判りづらい
それをこの「まろ、ん?」では帝に繋がる男子を「どんぐり」、まろ(光の君)に繋がる男子を「栗」、そして頭中将に繋がる男子を「ソラ豆」顔にするという斬新なアイデアで書き分けているんですね。
また当時の服装、髪型や役職などきちんと調べている他、平安時代の豆知識も含まれていて、8コマ漫画と言えども侮れない仕上がりになってました。
またところどころに書かれてた言葉が紫の上の苦悩というか、平安時代のみなならず、現代にも通じる様で印象深かったです
「秘め事が知れたら恋人や妻を苦しめるというのに、
それを告白することが誠実なことだと思っている。
だがそれは自分の罪悪感から逃れたいと思っているだけだ。
つまり甘えているだけである」
「恋をすると喜びだけでなく、
悲しみや苦悩がついてくる」
ん~全くその通り。
そういう面ではまろ(光の君)は女性に甘えているんだろうなぁ・・・
その分周りの女性が苦しむとも知らずに・・・
大和版「源氏物語」を読み知っていると、この「まろ、ん?」を読んでいても「あさきゆめみし」のシーンの数々が頭をよぎりましたが、それはそれで楽しかったです。栗顔を見ながらリンクしている部分を思い出されて平安浪漫に浸れるというかあまりの違いを比較できるという新たな楽しさがあって。
「源氏物語」や「あさきゆめみし」を知っている人も知らない人も充分に楽しめる漫画だと思いますね。興味のある方は是非お読みくださいませ(栗やら空豆だけど・爆)
そして満天さん、良い漫画の紹介をありがとう~
この本のレビューは持ち主の満天さんがこれ以上はない!という位の素晴らしいレビューを書かれているので割愛しますが私なりに感じたことを少し。
率直に面白かった~!!
今まで「源氏物語」と言えば、大和和紀先生の「あさきゆめみし」が最高傑作だと思っていたけど(いえ、今もその気持ちは変わらないんですけどね・笑)、別の意味でこれは凄いと思った。
54帖全て1帖につき見開き8コマで表現するというスゴ技もさる事ながら、簡潔なのでそのお陰で客観的に見れる感じがしますね。大和版「あさき」の方は煌びやかな宮中絵巻のようで、美男子の光の君があちこちで浮名を流してても紫の上を大切にしているシーンがあちこちあったせいかそれほど「不実」だと感じなかったのだけど、こちらを読むと出来事だけを簡潔に漫画にしているせいか恋多きまろを待つしかない紫の上が可哀想だと思ってしまった。いくらまろが「貴方以上の女性はいない」と紫の上を褒めちぎっていても、ただの気の多い男の世迷言のように思えて・・・(苦笑)
もう1つ凄いなと思ったのが大和先生が「大和和紀ドリームス」と言う雑誌で語られていましたが、この「源氏物語」に出てくる登場人物って「誰それに似ている」という表記が多いのですって。なので大和先生はまるっきり違う雰囲気の姿形にするわけにもいかず登場人物の書き分けにとても苦労したのだとか
ざっとあげるだけでも
光の君の母・桐壺更衣と藤壺女御が似ていて、その藤壺に紫の上は似ている。
光の君と息子である冷泉帝も似ている
朱雀帝の息女・女三の宮と姉である女ニの宮(落葉の宮)も当然似ているし
八の宮の息女・大君と中の君も似ていて、異母姉妹になる浮舟も似ている
そして登場人物が名前でなくその当時の役職で呼ばれるので出世していくと呼び名も変わるのでますます判りづらい
それをこの「まろ、ん?」では帝に繋がる男子を「どんぐり」、まろ(光の君)に繋がる男子を「栗」、そして頭中将に繋がる男子を「ソラ豆」顔にするという斬新なアイデアで書き分けているんですね。
また当時の服装、髪型や役職などきちんと調べている他、平安時代の豆知識も含まれていて、8コマ漫画と言えども侮れない仕上がりになってました。
またところどころに書かれてた言葉が紫の上の苦悩というか、平安時代のみなならず、現代にも通じる様で印象深かったです
「秘め事が知れたら恋人や妻を苦しめるというのに、
それを告白することが誠実なことだと思っている。
だがそれは自分の罪悪感から逃れたいと思っているだけだ。
つまり甘えているだけである」
「恋をすると喜びだけでなく、
悲しみや苦悩がついてくる」
ん~全くその通り。
そういう面ではまろ(光の君)は女性に甘えているんだろうなぁ・・・
その分周りの女性が苦しむとも知らずに・・・
大和版「源氏物語」を読み知っていると、この「まろ、ん?」を読んでいても「あさきゆめみし」のシーンの数々が頭をよぎりましたが、それはそれで楽しかったです。栗顔を見ながらリンクしている部分を思い出されて平安浪漫に浸れるというかあまりの違いを比較できるという新たな楽しさがあって。
「源氏物語」や「あさきゆめみし」を知っている人も知らない人も充分に楽しめる漫画だと思いますね。興味のある方は是非お読みくださいませ(栗やら空豆だけど・爆)
そして満天さん、良い漫画の紹介をありがとう~
リクエスト中で~~す(^◇^)ノ
満天ちゃん・たれちゃん、ありがとう!!!!!
ガンダムのマ・クベ大佐じゃないですけど、「これはいいものだ」
まろ様の魔力にとりつかれたなみだです
今、わたしのまろは「向かいの角さん」とこです
そのあとうちの事務所の所長(男性)が読むそうです
マンガを読まない私が魔力にとりつかれたんだから誠にたいしたヤツ!いいえまろ様です
私のも貸しますよ~・・・おっしゃってください
・・・・・あの顔でエロいんがおもろい!
(すみません私は内容よりも顔に惚れてます)
「あさきゆめみし」は、3年くらい前に友人から借りて、読みました・・・
「まろ、ん?」は、未だ知りませんでした。
今度 本屋に行って見ます。
なんといってもこの栗顔をみるだけで、もうちょっとクスッってなりますもん。(まろに失礼?)
でも面白いだけでなくて恋愛に関する鋭いお言葉なんかも書いてあるんですね。
「飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!」じゃなくて
「(浮気を)するなら(絶対)言うな!(告白を)言うなら(二度と)するな!」ですかね?
(ってちょっと違いますね…(笑)
いよいよ早く読みたくなってきましたが、今月は本の買い過ぎなので、私も図書館で一度探してみま~す!
まろの呪いにかかったね
さぁ、あなたは栗が食いたくな~る、食いたくな~~る~。。。
プリンやアップルパイで我慢できるはずがありません!
来週あたり、きっとモンブランの写真がアップされることでしょう
何で、まろにやられてしまうのか。。。?
考えてみました
これはね、まろの顔の下半分
薄茶色で点々のところがチャームポイントなのよ~!
髭剃り後みたいなんだけど
あれが可愛くて抜けてて、ついつい安心してやられちゃうんだわ。。
本当は青髭男は嫌いなはずなのに~!
そうそう、あさきは和紀センセの苦労がにじみ出てるよね(涙)髪や瞳を微妙に変えて。大好きなんですよ。ものすんごく~!
ねえねえ、たれさん、どんぐり・栗・そら豆で描き分けてるって事は、冷泉帝は・・・?
栗だよねぇ・・・・いいの?(爆)
確かめてみよっと♪
源氏物語を冷静に見つめるなら
「まろ」なんですよ(笑)
「あさき」の絵が栗で
「まろ」の絵があさき系なら…(ガハハハハ)
そりゃあ~ウケるわ~
でもね、平安時代の乙女達が
争うように読んでいた恋愛小説なんだから…
まろ…じゃなくて、光君のやってた事も
許される範囲だったんだろうナ~
その点は「あさき」は現代の少女達にも
「夢」を残してるよね~(笑)
さすが、たれさん!
たれさん独自の良いレビューですよ~(感動!)
小泉吉宏さんの本は「ブッタとシッタカブッタ」シリーズと、絵本を2冊持ってます。
「戦争で死んだ兵士のこと」という絵本は、
戦争のことを描いたものではないけど、ずし~んと来ます。
「コブタの気持ちもわかってよ」は、親として反省しきりの絵本でした。
短くて簡潔なんだけど、本質を突いてくる作家さんだなぁと、思ってます。
おービバちゃんも読むつもりなのねー
これは凄いよ、見た瞬間噴出しちゃうかも(笑)
そして「まろ」を見ていると何故かモンブランが食べたくなると言う恐るべき罠が待ち構えているのです。
読んだら感想を教えてね!!
ししょー
さすがししょー!!守備範囲が広いと言うかなんというか(爆)
この「まろ」までご存知とはさすがですわ
私も紹介されてお借りしたんですけど、笑いと言うより、度肝を抜かれたという感じですね(斬新過ぎて)
なのにちゃーん54帖を網羅しているトコがまた凄い・・・
これに目をつけた妹さん、さすがししょーり血縁だわ(爆)
なみださん
なみださんトコの「まろ」も旅に出ているのね~
向かいの角さん、さぞかしお笑いになっていることでしょう。
これで字がもう少し大きかったらお年寄りの方もたーっぷり楽しめるのにね
そうそうあの栗顔で「しちゃった・・・」といトコがまたニクイのよね~(爆)
何人食ったんだか(苦笑)
せっちゃん
田辺さんの訳書は読まれている方多いですよね~
おバカな私は活字より漫画に行ってて読んでないのですが、もし見る機会があったら、この「まろ、ん?」をパラパラと見られることをお奨めしますわ
ほんと今までの「源氏物語」の概念が覆りますから(爆)
だけどちゃんと内容は沿っているので感心出きるのです。
さすが「大掴(おおつかみ)」と銘打っているだけありますよ
くまさん
漫画好きのくまさんには是非お奨めの1冊です、これ。
面白いに+して核心しか捉えていないので簡潔にしかも的確に「源氏物語」を読んだ感じです
さすが構想6年製作3年かけただけありますよ~
私も11月12月は続々と新刊が出て金欠なのだけど、これを機にこの小泉本を読んでみようかなと思ってます