鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3317回】 何をしたいのか、お客様に伝わっているか?

2020年01月29日 | 住宅コンサルタントとして

食のセレクトショップ、DEAN&DELUCAが

たまたまカンブリア宮殿で取り上げられていたので、見ていました。

 

私、知らなかったのですが、

日本でDEAN&DELUCAを展開している会社の代表は、

あのすかいらーくを創業した横川四兄弟の息子さんだったのですね。

 

まず、そこから勉強になりました。

 

もともと、ニューヨークで生まれ、

ニューヨークで大人気だったこの業態を

日本に持ってこられたそうです。

 

本場ニューヨークと同じような品ぞろえで、

店内の陳列やPOPなども英語で表記。

 

とにかくカッコよいと評判になり、

連日、お店にお客様が殺到したようです。

 

でも、売れなかった。

 

創業してから赤字で、資本を食い潰して3年が経過し、

横川氏はたまらず、創業者に会いに行ったそうです。

 

そこで言われたのが、「そばを置いているのか?」ということ。

 

 

当時、横川氏は、本場のニューヨークの世界観こそが正しいと信じ、

お店の中に日本の食材があること自体がカッコ悪いことだと思っていました。

 

自分たちが惚れ込んだ、ニューヨークの世界観こそが正解だと

思い違いをしていたそうです。

 

お客様はたくさん来て下さった。

 

でも、お客様には、

 

「何を買ったらいいか?」

「このお店は、何をしたいのか?」

「このお店は、何屋さんなのか?」

 

ということが伝わらなかったのでしょう。

 

創業者には、日本にはアメリカよりもおいしい食材がたくさんある。

そもそも自分の父はイタリアからアメリカに来て、

アメリカの方にイタリアの美味しい食材を知ってほしくて立ち上げた。

 

自分のお店に来てくれたお客様に何をしたいのか?

 

そのことが伝わるお店に変えていき、売り上げがついてきたそうです。

 

 

こだわりが強すぎる経営者が、住宅業界にもいます。

 

自分の世界観が正しいものと思い込み、

こだわるあまり、お客様に自分たちが目指していること、

お客様に買っていただきたいものが伝わっていないのです。

 

その結果、来場はあるけれど、商談につながらない、

ということが起こるのでしょう。

 

自分たちはこだわっているのに、来場が少ない。

もしくは来場はあるけれど、商談につながらない。

 

こういうことで困っている経営者は、

カンブリア宮殿のDEAN&DELUCAの回を見ることをおススメします。

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