日本の教育制度だと、
問題に対する正解が必ず一つあり、
その正解を知っているかどうかが評価されます。
よい大学に合格しようと勉強している人の大半は、
既にある正解を暗記しようと勉強する習慣が
幼少期から自然と身についているのです。
だから過去に起こった問題に対しては、
対策が万全に打てるのですが、
過去に前例がない問題が発生した場合、
非常に弱さを露呈してしまったりするのです。
実際、弊社のクライアント様のスタッフさんで、
幼い頃から優秀だったであろう方の中には、
すぐにスマホで回答を探しにいく方もいます。
自分の頭で考えるよりも、先に検索してしまうのですね。
何が起こるか、誰にも分らない時代を
VUCAの時代と言います。
VUCAとは、
V:Volatility(変動制)
U:Uncertainty(不確実性)
C:Cmplexity(複雑性)
A:Ambiguity(曖昧性)
という4つの英単語の頭文字を取って出来た言葉で、
「何が起こるか、予測不能な時代」を意味しています。
すぐに検索をするのではなく、
自分の頭で考えるクセを身につけておかないと、
VUCAの時代を切り抜けるのは難しいのでは、
と個人的に思っています。
我が家では、子どもたちに対し、
答えをすぐに伝えるとか、
親が進路を決める、ということを
一切、やってきませんでした。
自分の頭で考え、自分で決断し、行動できる。
家族を養っていけるだけの稼ぐ力を身につけさせる。
あとは人様に迷惑をかけないとか、
一般常識さえ持ってくれれば、
子どもの人生、自由に生きて欲しいと思っていましたので、
とにかく親がしゃしゃり出ず、
「自分の人生、自分で決めろ!」
ということだけを言ってきました。
今から25年前に、
こういう時代になると予測していた訳ではありませんが
教育方針は間違っていなかったなぁ、と思います。
そんな我が家の長男、先日、家内の母を誘って
回転寿司をご馳走したそうです。
家内の母は、猛烈に喜んでおりました。
自分の頭で考え、決断し、行動できるように
教育するのがベストだと個人的に思っています。