鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3273回】 好奇心の源

2019年12月16日 | 住宅コンサルタントとして

いろんなことに興味を持ったり、

いろんなことを知ろうとする源は、好奇心です。

 

この好奇心、強い人の方がビジネス面では活躍します。

 

いろんなことに興味がない方は、

物事を深く徹底的に知ろうとしないので

会話そのものが浅くなったりしがちですし、

そもそも人に関心がないゆえに

自分自身も人から関心を持たれないのです。

 

この好奇心。

重要なのは小さい頃にどれだけ親が

子どもがあることに興味を見せた時に、

それをほめたり認めたりしたか、だと個人的に思っています。

 

「そういうところに興味を持つって、すごいな!」

「そんなところまで見てるんや!お前、天才やな!」

 

と私はオーバーリアクション気味に褒めますし、

家内は、子どもの話に耳を傾けながら、

子どもに上手に質問をして、子どもの話に共感していました。

 

子どもは認められると嬉しいですし、

もっと褒めてもらおうと、その分野を深堀していきます。

 

そして好奇心旺盛になったり、

物事を深く理解していくようになるのです。

 

その人の好奇心に大きな影響を与えるのは、

幼少期の親の接し方だよな、と個人的に実感しています。

 

だからお子様が小さい頃から

親がしっかりと子どもにかかわることが出来るような住環境で

日々を過ごすことが重要なのです。

 

好奇心旺盛な子が将来的に伸びていきますし、

それがビジネスにも活きてくるのです。

 

皆さんのお子様は、好奇心旺盛ですか?

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【第3272回】 人で選ぶ価値観を持つ

2019年12月15日 | 住宅コンサルタントとして

何か商品やサービスを購入する際、

購入先を人で選ぶか、それとも損得で選ぶか?

 

私、思いっきり人で選ぶ派です。

 

そして弊社のクライアント様の大半も、

おそらく人で選ぶ派の方たちです。

 

人で選ぶ派の方たちは、

商品やサービスそのものの価値も、もちろんジャッジしますが、

それよりも担当者がどれだけコツコツと準備をしてくれたか、とか、

これをつくるために日々、どれだけの時間を割いてくれたか、というように、

担当スタッフの努力や出来上がるまでの過程に

価値を感じる感性がある方です。

 

こういう思考、価値観の方は、

同じような波動を持つ顧客を引き寄せるので、

気がつくと、自分たちを応援してくれる方がたくさんできていて、

集客に困っていないし、紹介も結構発生するので、

商売は順調に推移していきます。

 

一方、損得で選ぶ方は、

そもそも人を信用しないし、

その人がどれだけ努力したかの過程も評価しないので、

そういう価値観の顧客を引き寄せます。

 

すると商品的な優位性が無くなった瞬間に

すぐにお客様がサーっと引いていってしまうのです。

 

こういう価値観を持っている会社に共通するのは、

常に見込みのお客様に困っていることと、

日頃、取引をしている方やOB様からも応援してもらっていない、

ということです。

 

紹介が本当に発生しないし、

何より協力業者さんが自宅を建てる際、

こういう会社には頼まないのですね。

 

そして、そういう価値観を持っている人は、

実は自分のことを「損得で判断する人」と認識していなく、

自分は人情に厚い、人で判断する派であると

勘違いしているケースが非常に多いのです。

 

10年近く、一所懸命仕事に取り組んでいるにも関わらず、

自分を応援して下さる方が増えていかない感覚がある人は、

おそらく勘違いしている人でしょう。

 

人を大切にし、人に感謝をし、

人で選ぶ価値観を持って仕事に邁進していると、

応援して下さる方が増えていくような気がします。

 

皆さんは、どっち派ですか?

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【第3271回】 自分の意思を持てているか?

2019年12月14日 | 住宅コンサルタントとして

5年後、自分はこうなっていたい。

こんな家庭を築きたい。

子どもにこういう風に成長していって欲しい。

自分の会社がこうなっていくといいな・・・。

 

というような感じで、未来をイメージしたり、

「こうなりたい」「こうしたい」というような意思を持つことって、

個人的にとても重要な気がします。

 

強い意思を持つと、それを実現するために

人間の脳は自動的に働くような気がするのです。

 

私の場合、クライアント様に新しい提案をするために、

住宅業界のメインターゲットである20代~30代の

子育て世代の奥様の価値観や行動パターン、情報収集の方法を

常にキャッチしようと、強い意思を常に持っています。

 

この意識が強いので、いろんな方の何気ない会話に

思わず食いついてしまうのです。

 

先日もある住宅会社の社長の奥様が、

 

「ウチの娘が、最近ある施設にすごくハマっていて・・・」

 

という言葉から、その施設を見学に行って、

住宅会社の打ち合わせスペースの改装案として

あるアイデアを思いついたり・・・。

 

また、自分の子どもに「こう育って欲しい」という意思も強かったのですが、

自分が育って欲しい方向で、子どもたちは成長してくれています。

 

強い意志が、自分の未来を決めるのです。

 

でも最近思うのは、「こうなりたい」「こうしたい」という、

自分なりの意思を強く持てていない人が多いのでは、

ということです。

 

強い意思を持つためには、、

世の中で成功している人、

素晴らしい結果を出した方の考え方や行動を学ぶことです。

 

「この人に近づきたい」という思いが、自分の強い意思につながるのです。

 

だからビジネスパーソンは、常に勉強し続けなくてはならないのです。

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【第3270回】 分析・検証をしないと・・・

2019年12月13日 | 住宅コンサルタントとして

仕事をしていく上で、常に意識したいことは、

仕事の品質・精度を高めていくことです。

 

例えば、営業面で言えば、

年間1000組のお客様が来場する会社があったとします。

 

来場から次アポを取得する比率が50%だったとしたら、

これを55%にUPするためには、何をどう変えれば良いか、

ということを考え、実行していくということです。

 

次アポ率50%ということは、

50%のお客様にはアポが取れていない訳で、

その取れていないお客様に、

例えばお客様が満足されている映像を見ていただくとか、

初回接客時にまず上司がお客様に挨拶をした上で

担当スタッフに案内してもらうとか、

何をどうやれば、少しでもアポ率が上がるのかを

仮説を立てて実行し、検証することが仕事なのです。

 

利益管理面で言えば、

契約時にイメージしていた粗利益が確保できていない場合、

どういう建物(吹き抜けあるとか、下屋比率が高い家など)が

特に利益が下がっているのかを調べたり、

窓の本数や建具の本数を調べたりして、

積算システムにどういう変化を加えたら、

利益率が思い通りに出るのかを検証したりする必要があります。

 

また、実行予算から締めた後の利益が大きく下がっている場合、

どの工事が大きく実行予算をオーバーしているのか、

監督別、大工さん別、業者さん別に集計して

最も利益を失っている要因を見つけなくてはなりません。

 

この分析・検証をすることで、仕事の精度が上がっていくのです。

 

これ、仕事の基本中の基本の

PDCAサイクルを回すことそのものなのですが、

これを全く出来ていない会社もあるのです。

 

PDCAサイクルを回せない。

分析・検証ができない。

 

こういう会社は、仕事の精度が上がらず、

良い会社になっていかないのです。

 

PDCAサイクルを理解できていないトップが経営する会社は、

苦戦し続けることでしょう。

 

皆さんの会社は、どうですか?

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【第3269回】 住宅会社の王道を進む

2019年12月12日 | 住宅コンサルタントとして

商売の王道とは、自社を好きになっていただいたり、

自社の良い評判をいろんな方に広めて下さったりと、

とにかく応援して下さる方を増やしていくことです。

 

個人的に起業するはるか前から、

そういう住宅会社さんが1社でも増えていったら、と思い、

この仕事をさせていただいてきました。

 

10年以上前から、この考えに沿って、

いろんな活動をして下さっているクライアント様がいます。

 

お引渡しをさせていただいたOB様と、

引き渡し後も良好な関係を構築するため、

アフターの対応はもちろん、定期的に訪問したり、

感謝祭等のイベントを組んで、交流をはかる。

 

協力業者さんとの交流にも力を入れておられ、

飲み会では業者さんに、日頃の感謝の気持ちをこめ、

全スタッフさんで徹底的におもてなしをする。

 

新卒採用を強化し、新卒未経験の方でも

この会社で数年仕事をすれば、どこにいっても通用するような、

育成システムを構築する。

 

新築のOB様が増えていけば、当然リフォームのニーズも出てくるので、

リフォーム部隊を整備し、OB様の要望に対応していく。

 

こんなことをまだ住宅事業で年商1憶にも満たない時から、

提案させていただいて、コツコツと取り組んで下さいました。

 

結果、12年経過してどうなったか?

 

正直、このエリアの他社がどうやっても追いつけない会社になられました。

 

地域一番店になったのはもちろん、

新築だけでなくリフォームでも着々と成長されていて、

この先もまだまだ伸びていかれると思います。

 

更に協力業者さんがいろんな職人さんを紹介して下さるようで、

業績が伸びているにも関わらず、協力業者さんに困っていない。

 

そして建築途中のOB様が、建築中に採用のエントリーをしてくる。

 

関わる全ての方たちに応援されているのです。

 

社員さんは、当事者意識をお持ちで、

会社をもっとよくするために、皆、

自分事としていろいろ考え、意見を出されますし、

この会社のショールームやモデルハウスに行くと、

他の住宅会社とはレベルが全く違うことを

感度のあるお客様は感じるでしょう。

 

こういう王道を突き進み、

お客様にも、取引先の方にも、

そして働いて下さる社員さんにも、

誰からも無くてはならない会社、と思っていただけるような

そんな住宅会社に1社でも多くなっていただくことを目指して、

この仕事を続けていこうと思っています。

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【第3268回】 上には上がいる

2019年12月11日 | 住宅コンサルタントとして

皆さんの会社で、設計さんってどれくらいの仕事量をこなされていますか?

 

私、個人的な印象として、ゼロからプランニングをして、

お客様との打ち合わせに同席してプランを確定し、

その実施図面を制作する、という業務で、

年間24棟こなせる方が一流だと思っていました。

(確認申請は外注)

 

また積算業務は、一人あたり年間50棟~60棟くらいが

一流のラインかと思っていました。

 

ところが、上には上がおられますね。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様の設計さん、

一人は年間50棟の確認申請業務をこなしながら、

年間24棟分のプランニング+仕様決めまでされている。

 

もう一人の方は、年間50棟の積算を一人でこなし、

かつ50棟分の展開図を描かれているのです。

 

もちろん、これは建売住宅ではなく、

施主様がついた、デザイン性の高い注文住宅の話です。

 

感覚的に、お二人の設計さんともに、

一流といわれるラインの3倍の仕事量をこなされている感じでした。

 

上には上がいるものです。

 

個人的に昔から思っているのは、

それなりにできる人の2倍~3倍をやっている人が超一流かな、と思っています。

 

こういうスーパースターな方を拝見すると、

自分もモチベーションが上がりますし、

まだまだできるのではないか、と勇気をもらえます。

 

自分が今、やっている仕事がすごいレベルや量と思わないことです。

 

上には上がいるのです。

 

そして真の超一流は、圧倒的な量をすごいスピードで、

しかも涼しげな感じでさらっとこなすのです。

 

私もそうなりたいです。

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【第3267回】 予習するお客様に対応できているか?

2019年12月10日 | 住宅コンサルタントとして

今の時代、注文住宅を建てる人は、

ある一定のレベルで成功している人だと思います。

 

また、自分の成長だけ、自分の幸せを考えがちな人は、

おそらく家を建てるという選択をする方は少なく、

家を建てるのは自分のためはもちろん、家族や子どもの成長のため、

と考えて決断する方が多いような気がします。

 

人生、それなりに成功をおさえている、そういう方の特徴として、

決断や行動の前に、しっかり予習する、ということが挙げられます。

 

行き当たりばったりで行動している人は、

人生も博打に近いのですが、

成功する人は、しっかりと事前に調べるのです。

 

当然、何で調べるかというと、WEBで調べる方が多い訳で、

お客様がどういう情報を欲しがっているのかを

WEB上で発信しておく、というのが住宅会社のマーケティングの基本です。

 

ではお客様が欲しがっている情報とは何か?

 

結論は、

 

・意匠的にどのレベルの家を建てられるのか?

・どれくらいの価格で建てられるのか?

・どんな性能・仕様か?

・どんな会社か?

 

の4点です。

 

この4点において、情報発信がしっかり出来ていて、

かつお客様の及第点を超えている時に、

はじめてお客様は来店して下さるのです。

 

この4つの情報をしっかりと発信できているか、

自社のマーケティングを見直したいですね。

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【第3266回】 圧倒的な仕事量

2019年12月09日 | 住宅コンサルタントとして

個人的には、今年の途中から圧倒的に仕事量が増えました。

 

クライアント様の数はそれほど変わっていないのですが、

通常のコンサルティングの仕事が終わった後の仕事量が

以前とは比較にならないくらい、増えているからです。

 

LPやHPの全体的な構成や各コンテンツを考えたり、

動画制作の構成を考えたりと、

労働時間も修業当時に近づいているような感じです。

 

14年、させていただいてきて、

しかも50手前のオッサンが、

20代の方と変わらないくらい、量をこなしている感じです。

 

でも、センスも才能もない自分が、

他の方に勝てるのは量くらいしかないので、

量に妥協はできません。

 

世の中は働き方改革だ、労働時間の短縮だと騒いでいますが、

才能の無い凡人は、圧倒的な量によってのみ、

質が向上し、成長するのです。

 

来年は、ありがたいことに年末まで予定がビッチリ詰まっていて、

おそらく今年よりも忙しい一年になるでしょう。

 

量だけはずっとやり続けたいと思っています。

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【第3265回】 約8年ぶりの出会い

2019年12月08日 | 住宅コンサルタントとして

たまたま、ある施設の調査のために、

とあるエリアを訪れることになりました。

 

そのエリアには、過去、

お付き合いをさせていただいていたクライアント様の本社があるエリア。

 

お付き合いがあった当時、いろんなご提案をさせていただいたり、

時には現場で一緒に仕事をさせていただいたりと、

スタッフ皆さんが若い住宅会社だったので、

本当に仲間のような感覚でお付き合いをさせていただいておりました。

 

ただ、私自身の力の無さもあり、なかなか結果が出なくて、

お付き合いが終わることに・・・。

 

お付き合いが終わって、8年弱の期間が経過していました。

 

せっかくこの地に行く。

当時からこの会社のスタッフさんたちが大好きでしたから、

厚かましいかもしれないけれど、ちょっと連絡を取らせてもらおう、

と先月にショートメールを社長にお送りすると、

30秒もしないうちに、折り返しのお電話が・・・。

 

で、私がたまたまお伺いする日は、先方の都合が悪く、

12月に改めてお伺いすることになり、

先週、お伺いしてきました。

 

8年弱の期間、お会いしていなかったのですが、

もう会った瞬間に8年前にタイムスリップしたというか、

この8年のタイムラグなど全くなく、

大いに笑い、楽しい時間が過ぎていきました。

 

そしてこの8年の間で、物凄く業績も上がり、

収益性も生産性も高まっていて、本当に嬉しくなりました。

 

私の方も、この8年、非常に充実していたことをお伝え、

お互いが順調であることが何よりだと感じました。

 

そんな中、8年前のお付き合いが

終わった時の事情であったり、

この8年の間にどんなことがあったのか、

ということも教えていただいたり・・・。

 

私、話の中で感情移入が激しくなってくると、

話す際にかなりオーバーリアクションとなってしまうみたいですが、

どうやら8年前から全く変わっていないようで、

そこの部分もツッコんでいただきました(笑)。

 

大いに盛り上がり、楽しんだところで、

またお付き合いをさせていただく流れとなりました。

 

何と言いうか、損得なしでお付き合いができるというか、

本音で本気で、そして仲間のような感覚で

お付き合いができる方たちなんですね。

 

本当に人様とのご縁には恵まれているというか、

素晴らしい方と出会える引きの強さが自分にはあるかと思います。

 

大好きな人たちとまた一緒に仕事ができる。

 

こんなに嬉しいことはありません。

 

こういう方たちのお役に少しでも立てるよう、

自分自身、精進していきたいと思います。

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【第3264回】 一次情報しかお客様に刺さらない

2019年12月07日 | 住宅コンサルタントとして

住宅営業がお客様の心を掴み、

信頼関係を構築していく上で、非常に重要なことは、

生活面に関していろんな体験をしておくことです。

 

そして自分自身の体験を通じて、

 

「こういう家に住むと、こういう暮らしが実現します」

 

ということを自分の言葉で言えるようになるための

トレーニングは絶対に欠かせないと思います。

 

単なる商品説明で売れるほど、住宅営業は甘くないのです。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様の女性スタッフが、

こんなことをおっしゃっていました。

 

「今、住んでいる1Kのアパートだと、

(狭くて快適でないため)休日、お昼前には出かけたくなってしまいます。

でも当社のモデルハウスにいると、何時間でも快適に過ごせちゃうんです」

 

洗練されたデザインの空間で、

本を読んだり、コーヒーを煎れたり、料理をつくって食べたりすると、

時間の流れ方や時間の価値が変わる、ということを

営業マンが体感して理解できていないと、

コト売りではなく、モノ売りになってしまうのです。

 

私自身、この重要性を自分の経験をもとに、

昨日、クライアント様にお伝えしておりました。

 

私の父は長崎の農家の生まれで、母は大阪の庶民の家系。

 

今の自分から見れば、家に関しても服に関しても、

センスゼロの家に住み、センスゼロの暮らしをしていたと思います。

 

毎日、食事を食べ終わると、お茶やフルーツが出てくることもなく、

皆、茶の間にあるテレビを見て過ごすような、一般的な家庭でした。

 

そんな私が、大学生の時、家内の実家に行って、

衝撃を受けたことを今でも覚えています。

 

お庭や家の中の雑貨、出てくる器や照明など、

全てのものが洗練されていたのです。

 

そしてリビングにテレビが無い家で、食事が終わった後、

ダイニングテーブルに座って、やや暗めの照明の中、

いろんなお話をずっとしたり、花札をやったりと、

テレビが無くとも楽しく、そして何とも言えない良い時間が流れるというか・・・。

 

食事中も食後も、空間が変わることで、

これだけ時間の持つ価値が変わるのか、ということを

若かりし頃に強烈に感じました。

 

そして今の仕事に転職をして、

洗練された空間の和食屋さんやレストランで食べる食事も、

リゾートホテルでゆったりと流れる時間も、

洗練された空間が時間に対して与えてくれる価値というものを

自分なりに多々、経験してきました。

 

洗練した空間で飲むコーヒーは格別ですし、

こういう空間で本を読むと集中できますし、

リラックスする際もゆったりとした時間が流れていくのです。

 

良い家、素敵な空間で過ごす時間が、

お客様の暮らしをより豊かなものにしていく、

ということを伝えられるようになるためにも、

住宅営業マンはいろんな体験をしなければならないのです。

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【第3263回】 商品力を高めることがマーケティングの本質である

2019年12月06日 | 住宅コンサルタントとして

短期的目線で業績を高める際、

結構な数の経営者は、販促企画で結果を出そうとします。

 

そしてそれがうまくいくと、

次々にいろんな販促企画を打ち出して

いつしか販促の企画がマーケティングだと思うようになってしまうことも・・・

 

でも、これはマーケティングの本質から大きく外れています。

 

マーケティング力を高めていく上で、

最初に取り組まなくてはならないのは、商品力を上げることです。

 

住宅で言えば、意匠性や性能を高め

お客様に分かりやすいパッケージ化をして、

そしてコストを下げることです。

 

商品が特定の顧客にとって価値あるものになっていることが、

マーケティングをやっていく上での大前提なのです。

 

住宅業界を見渡しても、

マーケティング力がある会社は、

この2年の間に新商品を開発しています。

 

そしてその魅力的な商品が気軽に体感できる環境をつくり、

その情報を市場に発信しています。

 

そうした本質的なことをやった上で、

販促の企画を考えるのは良いのですが、

商品力が高くない状況でいくら販促活動をやっても

商売繁盛の根が深く這っていかないのです。

 

自社の商品が数年間、変わっていない住宅会社は、

危機感を持った方が良いでしょう。

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【第3262回】 マーケティングの感性を高めるには・・・

2019年12月05日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社を経営する経営者として、

そして住宅会社の幹部として仕事をしていく上で、

お客様が何に価値を感じ、

どういう行動パターンで情報収集をしているのかを

常に研究していかなくてはなりません。

 

個人的に、お客様の価値観や気持ちが分かることを

「マーケティングの感性が良い」と定義をしています。

 

今、まさに住宅会社に求められるのは、

このマーケティングの感性なのです。

 

では、このマーケティングの感性を磨いていくには、どうすれば良いか?

 

私なりの結論は、「自分が一消費者としての経験値を高めること」です。

 

いろんなレストランで食事をし、

いろんなサービスを受け、

いろんなお店で買い物をし、

いろんな宿泊施設に宿泊する。

 

こうした中で、お客様が多数、押し寄せるお店と閑古鳥が鳴いているお店、

リピーターが続出しているレストランと何時でも予約が取れるレストランの差、

こういう差を体感していく中で、何がお客様の心を掴むのか、

ということが見えてくるのです。

 

私自身、この仕事をさせていただいて14年になりますが、

この14年、可能な限りいろんな体験をしてきました。

 

もちろん、それは今でも継続していて、

良い波動のお客様であふれているお店には、ある特徴があり、

逆に質があまり良くないお客様が多いお店にも

ある特徴がちゃんとあるのです。

 

いろんなセールをやっても、閑古鳥が鳴いているお店にも、

ちゃんと共通のポイントがあります。

 

こうした消費者としても経験を積み、

自分なりに分析をしていく中で

マーケティングの感性は高まっていくのです。

 

人より多くの体験を積む時間の使い方が、出来ているでしょうか?

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【第3261回】 「わからないから教えて下さい」と、年齢と経験を積んでも言えるか?

2019年12月04日 | 住宅コンサルタントとして

歳を重ね、いろんな経験を積むことは重要です。

 

また、住宅事業に特化し、深堀していくことも大切です。

 

しかしながら、経験を積んでその道のプロになっていくと、

経験値と共に溜まっていくのがプライドです。

 

このプライドが、時に邪魔をすることがあるのです。

 

現在のように、秒速で変化していっている時代、

知らないこと、分からないことが山のように出てきます。

 

私、結構勉強しているつもりですが、知らないことだらけです。

 

自分が分からないこと、知らないことに出会った時、

素直に「分からないから教えて下さい」と言えるか、

それとも「こんなことも知らないの?」と思われるのが嫌で、

知っているようなふりをするのかで、大きな差が開くのです。

 

クライアント様の中で、分からないことがあったときに、

積極的に質問をして下さる会社やビジネスパーソンは、

間違いなく伸びることを私は経験の中で知っています。

 

質問、問い合わせ、大歓迎です。

 

そして一所懸命、質問をして下さる方の仕事の姿勢に、

実は私自身、いつも勉強をさせていただいております。

 

「自分はこんなに純粋な気持ちで、学ぼうとしているか?」

「自分も知らないことを教えて下さい、と頭を下げてお願いしているか?」

 

と、自分自身のスタンスを修正する機会を頂いているなぁ、と思うのです。

 

知らないことを素直に質問できる人間でありたいものですね。

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【第3260回】 良い家は当たり前。商品以外でどう差をつけるのか?

2019年12月03日 | 住宅コンサルタントとして

パレドZという番組をご存知ですか?

 

毎回、料理界で有名な料理人さんにフォーカスし、

その料理人さんが未来に残す一皿をつくり、

それを俳優の高島政宏さんが食べる、という番組です。

 

そのパレドZの中で、滋賀県から銀座に進出され、

あっという間に予約が取れない人気店になった、

銀座しのはらさんが取り上げられていた回を

ジムでウォーキングしながら、YouTubeで見ていました。

 

私も過去、予約にチャレンジしたことがありますが、

自分が行ける日に予約は全く取れず、

自分の中では遠い憧れのお店でもあります。

 

銀座しのはらさんの大将、篠原武将さんは、

番組の中でこのようにおっしゃっておられました。

 

料理がおいしいのは当たり前。

お客様に楽しんでいただけるかどうかが全て、だと。

 

実際、番組を通して大将の人柄の良さが随所に出てましたし、

市場の方や同業の料理人さんにも一目置かれ、

かつ非常に愛されているのです。

 

私の勝手な想像ですが、こういう大将のお店って、

スタッフがあまり入れ替わらなく、

本当にお店全体でお客様をおもてなしする空気感が漂うのですね。

 

私が京都で頻繁に通わせていただいているお店も

同じ空気感なのです。

 

だからまた行きたくなる。

 

住宅会社も良い家を建てるのは当たり前。

 

これからの時代、キーになるのは、

この空気感をお客様に提供できる会社になれるかどうか・・・。

 

弊社のクライアント様の中で、

増税後の今期も絶好調な会社に共通するのは、

この空気感が会社全体から醸し出されているのです。

 

これ、分からない人には本当に分からないのですが・・・。

 

この空気感を出せるか否かの分かれ目は、

経営者がその重要性を理解できているかどうかです。

 

そしてこういう空気感の重要性を体感するためにも、

住宅会社の経営者や幹部は、

一流を知っておかなくてはならないのです。

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【第3259回】 業界全体に、行き詰まり感を感じる・・・

2019年12月02日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界で、各地のトップクラスのビルダーを

定期的にベンチマークしています。

 

ただ、そこから感じるのは、

大半の会社が行き詰まりを感じているのでは、

ということです。

 

お客様が価値を感じるものが変わり、

お客様の情報収集手段が変化していく中で、

頭が古いオジサンが経営する住宅会社は

やることなすことが全て、ピントを外してしまう。

 

そんな時代になったよな、と感じるのです。

 

例えばもし、「総合展示場に出店したい」と

思っている住宅会社がいるとしたら、

「駅前の百貨店に出店したい」と思っている服屋さんと同じくらい、

ピントがズレているということです。

 

2020年は、弊社としてクライアント様と一緒に強化していきたいことは、

WEBマーケティングの更なる強化と売り場のワクワク感を高めること、

それからお客様にとって魅力的な企画を次々に実行していくことです。

 

結局、お客様の来場数と契約数は比較するので、

いかにお客様にご来場いただけるか、ということを追求することで重要。

 

これは昔から変わらない、住宅業界の経営における本質なのです。

 

もちろん、地元に良い評判が起こっていなければ、

どれだけ魅力的な企画を継続できたとしても、

来場数は変わりませんので、

良い家をつくり、お客様、取引業者様に「さすが!」と思っていただける

誠実さや人間力を磨いていくことは必須です。

 

スーパーローコスト系で、それなりに順調な会社も稀に聞きますが、

商売は飽きられたら終わりですし、

信用をなくしたら終わりです。

 

ローコスト戦略でどこまで新鮮さを出し続け、

信用を維持し続けられるのか、

10年スパンでベンチマークしていきたいとも思っています。

 

大半の会社が、どうして良いかわからないか分からず、停滞している中で、

ライバルが追いつけないくらいのポジションを

各クライアント様と取りたいなぁと思っています。

 

そのために、現状の方向で

コツコツ頑張っていくだけで良いクライアント様もいれば、

かなり大改革をしなければならないクライアント様もおられます。

 

2020年もハードな1年になりそうですが、

やりがいある1年になりそうです。

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