鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5153回】 成熟した業種で業績を上げるポイント

2025年02月07日 | 住宅コンサルタントとして
日々のコンサルティングの準備で、
なかなか時間が取れない中、
久しぶりにカンブリア宮殿をオンデマンドで見ました。

時間的に1本しか見ることができないので、
どの回にしようかな、と
出演者やタイトルを見ていたのですが、
私が選んだのは、カフェ業界の「珈琲館」でした。

社長の友成勇樹氏が番組の中で
いろいろとお話をされていましたが、
私が感じたことは次の3点です。

・やらざるを得ない状況になると、
一般の人とは比較にならないくらいの熱量で
仕事に取り組め、成果を出せる

・会社を成長させるために、
社員教育やリーダー育成は不可欠

・客層に合わせて店舗やメニューを変えることで、
大手とは異なる土俵で商売ができる

まず1点目。

友成氏は、学生時代に飲食事業を立ち上げましたが、
その事業で2000万円の借金をつくってしまいます。

その返済のために、当時飲食業界で
最も好待遇の日本マクドナルドに入社。

その返済のために、あり得ない熱量で仕事に取組み、
過去前例がない出世を遂げ、
37歳で借金を完済されます。

2000万という、借金を背負っていたからこそ、
その熱量で仕事ができたかな、とおっしゃっておられました。

私自身もコンサルに転職した際、
あり得ない仕事量をこなしていたのですが、
それは前職より350万、年収が下がって、
しかも前職の年収で住宅ローンを組んでいたのです。

なので、3年以内に前職の年収に戻せなければ、
自己破産してしまう、という状況に自分を追い込んだからだ、
と改めて思い出しました。

そして2点目。

友成氏は、日本マクドナルド時代にアメリカに行き、
シカゴのハンバーガー大学で講師をされていて、
そうしたキャリアの中で社員教育の大切さを
深く学ばれたのでしょう。

珈琲館の社長になり、
順調に店舗数を増やし、売上を成長されましたが、
車内に珈琲大学という教育機関を設立し、
社員教育やリーダーの育成に力を入れておられます。

持続的に成長する会社で
社員教育に力を入れていない会社はありません。

住宅業界も社員教育に力を入れるべきだと再認識しました。

そして3点目。

珈琲館を運営するC-UNITEDの社長になってから、
CAFFE VELOCEとCAFE de CRIEいう
2つのカフェチェーンも買収されたのですが、
3つのブランドを見事に再生。

それぞれの強みやリソースを見極め、
強みを活かす経営をされ、
業績を改善されました。

スタバやドトールといった、大手と競合せず、
違う土俵で戦う、というのは、
中小工務店の経営戦略にも大変参考になる、
と感じました。

カフェのような、本当に厳しい業界の中でも
当たり前のことをコツコツやれば、
利益が出せるということは、
市場が縮小する住宅業界でも
まだまだ成長できるということ。

友成社長の考えや生き様のファンになったので、
私、カフェは珈琲館グループ一択でいこうと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【第5152回】 どう伝わ... | トップ | 【第5154回】 久しく体... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事