田川市石炭・歴史博物館のブログ

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小学生の来館 (2)

2015年11月11日 | 日記

小学生の来館 (2)

今週もいくつかの小学校から見学の生徒を迎えています。今日は先日の小学生の質問の一つについて触れます。

 

「二本の煙突はいつできたのですか。」

当博物館のある石炭記念公園の敷地にはかつて「三井田川鉱業所」という筑豊最大規模の炭坑がありました。

鉱業所の建設は1900年に開始され、煙突は「1908年」に完成しています。耐火煉瓦213、000枚の内ドイツ製181,000枚を使い、高さ45.45m。

当時としては稀に見る巨大煙突で、「あんまり煙突が高いので、、、」という炭坑節が生まれることになりました。

 

ついでに「煙突は何のため?」という質問も小学生に限らず良く受けます。

煙突の下には「汽缶場(ボイラー室)」があり、蒸気機関車のボイラー部分だけのような装置がいくつか並び、日夜石炭を焚いて蒸気をつくり、これで蒸気巻揚げ機や蒸気ポンプ、通風機などを動かして、採炭をしていました。

最後はボイラーは病院や浴場の給湯用に使われて1964年閉山と共に煙突も役目を終えました。