天竺猫の秘密基地

安曇野在住。連れとジャム(2008年8月12日〜2024年2月11日)と日常の話。

読書感想文

2011-10-23 14:06:55 | 雑談

成り行きで借りる羽目になり、読み始めたのであるが。先に読んだ義父曰く「これは小説じゃなくて論文だから」という言葉の通り、微に入り細を穿った(「微に入り細に入り」という用法は間違いw)文章は諄くて難解で目眩がする。結論は何よ?と言ってしまえば身も蓋もないので、斜めに読み飛ばしてどうにか読了した。

要するに、米百俵という逸話は美談ではなく空気を読んだ才知の結果。旧幕府群だった長岡藩は、2万8千石に減封(7万4千石)。家老1名が処刑された。すでに死亡していた処刑が相当の家老1名は家名断絶とされた。こういう状況で長岡藩を任されたら、お上の言うことには絶対服従。当時政府が推奨していた学校開設を粛々と進めただけだ…という話。当然事実の検証であるからして、今まで定説となっていた部分を覆す内容もあり、なかなかに読み難い。しかし、それは暗に(というか正に)今まで真とされていたコトが実は…ということがあるのだよ、と諭された気がする。自分で確かめたことでなければ、鵜呑みにして吹聴するものではないなぁ(=◎=)と思うこともあり、得るところの多い本であった。
読み返したくはないけどねw
コメント    この記事についてブログを書く
« 英語の勉強法 | トップ | カミュ ジョセフィーヌ »

コメントを投稿

雑談」カテゴリの最新記事