四十九日は「泰山王(たいせんおう)」という王が、6つの世界から生まれ変わる先を選ぶという。ジャムを送るために、富士山の麓にキャンプに行くことにした。キャンプ初日は朝から雨が降っていて、富士山は全く見えず、キャンプ場近くの道の駅で土砂降りに見舞われた。今日は車中泊かなと思ったけれど、道の駅を出る時には雨が止んで、キャンプ場の受付に着いた時には晴れ間がのぞいていた。ジャムは晴れ男だからなぁと思いながら、早速テントの設営場所(フリーサイト)を探し始めた。目指すは富士山がよく見えて、平らで、水捌けが良さそうな場所。悪天候にも関わらず良い場所には既にテントが張られているので、人気の高さは相変わらず。やっと「ここなら」という場所が見つかったので設営を開始。終わってひと段落したら、また小雨が降り始めて、何だか不思議な天気。
翌朝はよく晴れた。朝から小鳥の鳴き声が賑やかで起きてしまった。周囲の桜の蕾が膨らんできているけれど、桜の花は咲いていなかった。
水溜りにも景色。
富士山と毛無山(富士山の西側)。久しぶりに美しい日の出を見た。やっぱり富士山は良い。道の駅で買った「ふじやまビール」がなくなってしまったので、場内の売店でナイヤガラの生ワイン(ハーフボトル)を買ってみた。美味しい〜と飲みながらラベルをよく見たら長野のワインブランドだった。好きな銘柄だったので、これなら間違いないわ〜と美味しくいただいた。午後から焚き火をしてジャムを偲んだ。晴れたお陰で朝から大量の花粉が飛んでいるので、くしゃみと涙でぐちゃぐちゃ。年越しキャンプでしか訪れた事がなかったので思わぬ災難だったけれど、くしゃみの主は方方にいたので親近感が湧いた。最終日もよく晴れたので結露を乾かしながら撤収していたら、テントの中や寝袋の中に細くて柔らかいジャムの毛があるのを見つけてしまい、その度に悲しくなった。キャンプの思い出は何から何までジャムばかりで困ってしまう。いつもジャムのトイレ休憩のために立ち寄っていた双葉サービスエリアで昼食にした。
レストランにはお雛様が山盛り飾られていて(撮影禁止)圧巻だった。連れは海老重、私はカツカレー、美味しく頂きました。食後は周囲を散策しながら、ここをジャムと歩ったよねと言って悲しくなる。黄色いレンギョウが満開。
諏訪湖サービスエリア。左は復路、右は往路。観光客で溢れている気がするので素通りしていたけれど、今日は初めて立ち寄ってみた。山梨のお土産を売っていたので少々違和感があったけれど、富士山で長野のワインを売ってたもんなぁ。仲良しなのかな。
今夜は山梨のほうとうを拵えた。連れがカボチャ嫌いなので、代わりに長芋を入れてみたら美味しかった。行って良かったけれど、疲れてしまった。明日からの仕事が辛い。