安倍首相の真珠湾訪問はジプチの立ち話で決まったようである。
オバマ大統領が5月27日に広島を慰霊に訪れたがその返礼として安倍首相の真珠湾慰霊訪問は実現した。
左翼マスコミは右翼が声を上げないのはおかしいとのニュアンスで報じているが、未だに真珠湾攻撃を礼賛する右翼が現存するかは疑わしい。
日本の歴代首相で初と新聞各社は伝えたが、吉田茂首相が訪問していることが判っても、アリゾナ記念館には初だ、真珠湾訪問の公式記録は無いなどの言い訳をしている特に朝日新聞の非を認めない体質もこの訪問の真の意味、目的など理解出来よう筈は無い。
高橋洋一氏が語るには男同士の外交交流の基本はゴルフのあとのシャワータイムで玉を握りあって友好を深めるようだ。橋本龍太郎元首相はそれが出来なかったと。
国家間の外交も結局は首相の資質に尽きるのだろう。
仮に安倍首相が先に真珠湾に訪問していれば事態は変わっていただろう。つまり、オバマの広島訪問が霞む結果に終わったに違いない。
戦勝国としてのプライド(謝罪はしない)を温存する代わりにサミットの"ついで"を強調し、あくまで返礼の真珠湾とすることに日米同盟の絆をバランスした。
何方にせよこの訪問の真の目的は日米同盟の安定強化であろう。
記者会見では、米国の記者から「真珠湾攻撃は完全に不当なものだった」との指摘があったが、アーネスト氏は「大部分の米国人は安倍首相が『犠牲者の慰霊』のためにオバマ大統領と訪問すると表明したことを温かく受け止めるだろう」と述べている。
オバマ大統領の核の発射ボタン「フットボール」を持ち込んでの広島慰霊、経済封鎖とハルノートで開戦を決意しての真珠湾攻撃の慰霊は奇しくも
戦勝国と敗戦国の感情を乗り越えて友好は埋めがたい溝を時の流れが埋めていく上で成立しようとしている。
この安倍首相の真珠湾訪問は必ずや靖国参拝を世界目線で各国が容認していく上で日本人が異を唱える異常性の靖国問題解決の最短で最も有効的手段であったことが気付かされることになるだろう。