目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

似たような、と思ったら同じ話でしたわ。

2015-05-13 | 日記
昨日、廊下の本棚を掃除していて古い本を見つけたのよね。

それは


この本です。

井原西鶴の「好色五人女」という江戸時代に書かれた本なんですけどね。

この好色五人女について調べていたら、第三話に「おさん茂兵衛」ってのが有ったんです。

あれ?

たしかこの話、この間見た「近松物語」と同じじゃない?

おさん茂兵衛の不義密通ストーリーは私の尊敬する溝口健二監督が長谷川一夫と香川京子の主演で映画にしています。

その映画を最近見たばかりなのです。

たしか近松門左衛門の浄瑠璃の世話物が原作になっているはず。

西鶴も同じ話を書いているのかしら?

おかしいなと思って調べてみたら、

井原西鶴の好色五人女に書かれているおさんと近松のおさんは

同一人物でした。

これは実際に有った話を元に書かれているのだそうですわ。

この事件のあと3,4年経って西鶴が芝居のネタにして、

33年程してから今度は近松門左衛門が浄瑠璃芝居として再び同じ話題を取り上げたらしいです。

西鶴も近松も江戸時代から現代に至るまでなの知られた戯作者ですよね。


その二人が同じ題材で同じ主人公の話を


時代を経てそれぞれ別の解釈でストーリーにしていたというのは面白いです。

私はその事を知りませんでした。


おさん茂兵布衛ってその名前は子供の頃から聞いた覚えがあるのにこんな有名な話を知らずにいたのです。




溝口健二監督は私の一番好きな映画監督です。

その彼の近松物語では長谷川一夫が本当に粋な芸を見せてますね。

色っぽいというのでしょうか。

私にはよく分かりませんがあんな流し目で見られたらちょっと気持ち悪くなるかも、

そのくらいの目力というか

彼の目の演技はスゴイです。

しかし粗筋を読んだ限りでは西鶴の書くおさんはまた別の印象を受けました。

現実に有った事件でもお話しになるとその作者の観点で書かれるのですね。

比較してみるとそれがよく分かります。



溝口健二の作品はユーチューブで無料で見る事が出来ますよ。


A Story from Chikamatsu / 近松物語 (1954)
























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