コロナ対策として要請されてきた自粛が多くの県で解除となりました。
色々とニュースを見て歩いて気づいた事、ちょっと書いてみます。
ニュースの中で、
大阪駅では次の週末に出る人の多さを想像すると怖い、と言う人が居ました。
多くの人が再び仕事ができるのは嬉しいが、不安も抱えているようです。
もし万が一自分の店からコロナが出たら、
そう考えると気が休まらない、という飲食店の店主。
店の再開を喜びながら半面不安を抱えての出発と言う人がほとんどでした。
再開してもそれは以前と同じに戻ることではありません。
以前とは違う新しい形で再出発しなければサバイブできなくなったのです。
自粛中、商売人の方々はどんな形態で再開するのが良いのか、
相当悩まれたでしょうね。
切ないです。
少し前に緊急事態宣言が緩和されたイギリスからこんなニュースもありました。
まだ再開を許されないイギリスのパブ。
九十年の歴史あるパブが生ビールの宅配を始めて生き残り作戦、という記事でした。
リサイクル可能な一リットルの生ビールを自転車で届けるのですが、
配達人がドアの前にビールを置いて呼び鈴を押すと、
すぐにドアから二メートルくらいのところまで下がります。
するとドアが開いて受取人はビールを抱え、感謝の気持ちを込めて
配達人を見てお礼を言いました。
受取人と配達人の距離は二メートル。
健気にもソーシャルディスタンスを守っています。
その不慣れな間隔の向こうとこっちでお互いに交換するありがとうの気持ち。
切ないですね。
これからはもう以前のように顔と顔を近づけて
唾を飛ばしあいながら議論をす、なんてとんでもない事となったのです。
切ないです。
もう、何も考えずに向き合って喋ることはできなくなりました。
先日近所のおばさんが立ち寄りました。
庭先で立ち話した時に、サボテンの花が綺麗、と近づいてきて気がついたら至近距離で向き合う格好です。
これは拙い、でもそこでわざわざ引き下がるのもどうかと、
以前にはなんでも無かったことが気にかかります。
これから
私たちは、距離を保ちながら気持ちを伝え合う、
新しい習慣を持つ必要があるのかもしれません。
小鳥が囀るひんやりとした初夏の昼下がり、
先ほどスズメバチが偵察に来て
狭い部屋の中を飛び回って行きましたが、
その唸るような羽音の振動に包まれて過ごしました。
近くに寄ってくるとその羽ばたきが何となく感ぜられるのです。
迫力あります☆