お出かけしたついでに博物館での特別展「南蛮美術の光と影」を見に行きました。
パンフレットを見た時はあまり興味がなかったのですが。沢山の人出でした。
沢山の屏風が立派なのに驚きました。 又聖龕には感動しました。螺鈿をふんだんに使い見ごたえあります。
以下博物館からコピー
日本にやって来た南蛮人たちは、絵画ばかりではなく、工芸品でも新しい様式を生み出しています。たとえば、キリストや聖母子を描く小さな絵画を内側に納める扉付きの箱「聖龕(せいがん)」や、イエズス会の紋章があしらわれた書見台や聖餅箱(せいへいばこ)などは、日本の漆工品に魅せられた宣教師たちがそのミサや信仰のための用具を職人たちに注文制作させたと考えられます。
秋草蒔絵螺鈿聖龕(聖母子像)
桃山時代 サントリー美術館蔵 (全期展示)
南蛮漆器の特徴を端的に表わす聖龕の好例。金銀の平蒔絵(ひらまきえ)を併用しつつ、螺鈿(らでん)を主体として、菊、萩、蜻蛉(とんぼ)など、秋を表現するモチーフが濃密に施されており、同時代の高台寺蒔絵(こうだいじまきえ)などとは異なるデザインセンスを示すことから、注文主である西洋人の趣味や嗜好を強く反映したものと考えられます。