千鶴おばさんのダイエット&日々の徒然日記 (過去の太極拳)

メタボ検診で黄信号「痩せなさい」先生より命令が出ました
幾多のダイエット繰り返してもままならないこの体何とかしなきゃ

暮らしに息ずく京のこころ音

2008-12-21 16:09:12 | 京都便り(京都通)
今年最後の京都通講座です。
何度か出ていますが「一見さんおことわり」について、ともすれば誤解されやすい言い回しで有ると思います。
充分なお持て成しをするためには紹介者から情報を入手して失礼のないよう、口に合わない物は出さない、趣味に合わない設えは省き、細心の心遣いを持って迎えるためデータ不足の一見さんはことわるのです。
言わばプロとしての心意気なのでしょうか、でも下々である私には何か引っかかるものが無いでもありません。

何度かそうゆう敷居の高いところへ行ったことがありますが、身の程はわきまえた方が良さそうです。
慣れれば心地よいのかもしれませんが生来の下々暮らしなれば分相応な場所が良いですね。

財布に合ったそこそこが気楽で料理も美味しく味わえます。
器は食べられませんし高価な絵画もその価値を知らなければ「遺憾ともしがたし」というものです。

毎月1日はあらめを炊き月末にはおからを煎ります。
荒布はすそ広がり、おからは切らなくても食べられお客が切れない。

節分に「福は内、鬼は内」と商家では豆をまきます。
鬼は「お荷」に通じるからお商売繁昌、豆を入れる1升枡は2個用意して両方に半分ずつ入れます、これで益々繁昌なのだそうです・・・こじつけますねぇ。

男の人はお店に朝早く行ってはいけない、縁起がわるいそうですよ。
もしどうしても行かなければならないときは「朝早ぅすんまへんなぁ」といいます。朝早うチョロチョロして塩撒かれへんように気ぃつけとおくれやす。

これも興味が有りましたねぇ。
京都の職人さんは芸術的、先の先まで見て仕事をされます。
何と、お店に並ぶ商品は見事な作品ですが買い上げたお客さんが大事に使いこなしてこそ完成品になるのだそうです、言わば共同作業ですね。

大事に使い込み年月と共に深みが益していく先まで見越して作り上げていくって凄いですね。
今月のお菓子は尾張屋さんの蕎麦餅でした。
創業五百四十余年 そばの香りと 暖蕎の味を伝えて 「やんごとなき御方より召されて、山鳥の尾張の国より都にまいりしは、室町時代花の御所の時なり」と家譜に伝える本家尾張屋、老舗ですね。