千鶴おばさんのダイエット&日々の徒然日記 (過去の太極拳)

メタボ検診で黄信号「痩せなさい」先生より命令が出ました
幾多のダイエット繰り返してもままならないこの体何とかしなきゃ

日本芸能史・近代・聲明

2013-04-24 18:41:00 | 造形芸術大学講義
聲明(しょうみょう)とは、仏典に節をつけた仏教音楽のひとつで、儀礼に用いられる。日本では、梵唄(ぼんばい)・梵匿(ぼんのく)・魚山(ぎょざん)ともいう。

私たちが法会の場で体験する聲明(宗教講座で何度か体験しました)ではなく仏教音楽としてコンサート形式で行われます。
聲明は日本では1300年の歴史がありますが、初めてステージで演奏されたのは昭和41年のことです。

今回天台宗総本山比叡山延暦寺抱儀音律研究部と長ったらしいところから来ていただいた6名の僧侶によって行われました。

解説はご自身がこの聲明を開設された木戸敏朗先生です。

おーおーとかあーあーとしか聞こえませんが梵語(梵讃)なのでしょう理解はできませんが強弱を付け長い息継ぎで寄せては返す海の音を感じさせ私自身座禅を組んでいるような心地がして体内に吸収されるような心地よさでした。

楽器では叩いた音でしか表現できなくてその音と音のあいだの音は出せない 人間の声の表現力は微分音でも区切ることなく、隙間なく滑らせるように流れるようにでも自由にできる・・・あ~そうなんやとこのくだり納得です。
聲明は声による音楽ですが息を調節し音圧に強弱を付け、唄うのではなく引くと表現されています。

最後は般若心経で終わりました、これはよく聞くお経なので少し唱和できます。
自分の中でどれほどの理解ができたかは未知数ですが(出来ておりません)楽しい講座でした。
心地よい聲明を聞かせていただいたせいかその夜はぐっすり眠ることが出しました・・・関係ないか(´;ω;`)

シネマ歌舞伎・ふるあめりかに袖はぬらさじ

2013-04-20 17:28:52 | 歌舞伎・映画・落語など
鎖国を解いた日本に大型船舶が押し寄せ横浜の地にも多くの異人が料亭や遊郭に来るようになった。
遊郭岩亀楼でも遊女は日本口、異人口と分けて営んでいる。
吉原から流れてきた花魁亀游(中村七之助)は体をこじらせ行灯部屋で臥せっているが芸者お園(坂東玉三郎)と通詞の藤吉(中村獅童)が何かと気遣い世話をしている。

藤吉はアメリカに渡り医学を学びたいと志していて、亀游に薬を調剤している。
そんな折アメリカのイリウスが亀游を見初め身請け話が出てくる。
その交渉を通詞である藤吉が心ならずも行わなければならず苦悶する。

藤吉を慕う亀游はどうにもならない我が身と、異人に見受けされることに絶望しカミソリで首を切り自殺してしまう。
そんな経緯を知ってか知らずか瓦版で美しい遊女が操を守った美談として掻き立てられ岩亀楼は大賑わいとなる。
語りがうまいお園が岩亀楼の亭主(中村勘三郎)にそそのかされ面白可笑しく勝てる日々が続く。

5年後攘夷党の侍たちも攘夷女郎の瓦版に興味を持ち訪れる。
お園の淀みない話に興じていたが辞世の句として詠った時偽りと気づく。
「露をだにいとふ大和の女郎花(おみなえし) ふるあめりかに袖はぬらさじ」という辞世の句を残したと瓦版にあった句ではあるが、
これは攘夷の偉いさん(名は忘れました)の読んだ句であることを知っていたのです。

お園自身吉原にいるとき本人から習った詩でもあったのです。
歌舞伎なのに英語が飛び交いいかにも幕末を思わせる面白くてやがて悲しい物語でした。

みんな嘘さ~ 嘘っぱちさ~・・・

日本芸能史の近代

2013-04-18 15:51:40 | 造形芸術大学講義
江戸時代を終わりいよいよ明治に入ってきました芸能史です。
私にとって3期目の京都造形芸術大学での講座が始まりました。
ずいぶん暖かく牡丹桜があちらこちらで満開を競っています。

外国の演劇が入ってきて邁進型、抵抗型、煩悶型など入り混じりもみ合う混乱が起きます。
従来活躍をしていた作家たちも早急に欧米化する人、かたくなに旧来の日本文化を守る人、
揺れに揺れる時代が続きました。

昔歌舞伎小屋は屋根上に櫓を組み神様の降臨される目印としました。
役者は神様の代弁者であり、神様は民衆とともに小屋で芝居を見ながら飲食を楽しみました。
幕は太陽の出る東から西に引き主要役者は東から出ます。

現在は西から東に幕を引いていくように変わっています。
また幕の内側に観客席があり安く見ることができたそうです。
今、平成中村座ではその観客席が出来ております。

出し物は多くが否定され性格の一貫性から心中天の網島と写実性から女殺し油地獄などが評価されたそうです。
以後徐々に昔の演目が戻ってきていますが新しいものこそ素晴らしい古いものを否定するのは日本人の自信のなさでしょうか。

講座では初日と最終日は学習院大学の諏訪先生の総論です。
いつも眠気と戦う時間ですが今回は最後まで面白く聴くことができました。
先生も熱が入り予定の半分ぐらいしか進みませんでした。
次回の講座は声明です。




去年の今日

2013-04-13 09:31:00 | 造形芸術大学講義
このブログでは1年前のあなた・・・というその日書いたコメントをメールを送ってくれる。
桜満開の哲学の道、そしてあの忌まわしい祇園での事故などちらっと書いています。

去年の今日

そして今日の朝はスマホのけたたましい音に驚かされたその直後かなりきつい地震があった。
淡路島でマグネチュード6の揺れらしい。
大事なければいいが・・・

あの日哲学の道に行こうか祇園で美味しい本わらび餅を食べさせる徳屋へ行こうか迷っていた。
わらび餅は逃げないし桜が先やねと思って幸いでした。
もし祇園に行っていれば時間帯はあの時間やった・・・



シネマ歌舞伎 籠釣瓶花街酔醒・身替座禅

2013-04-08 19:49:48 | 歌舞伎・映画・落語など
今日一日歌舞伎三昧してきました、ただし映画館ではありますが。

籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)
上州の絹商人(中村勘三郎)が江戸に商いに来ますが江戸土産にと吉原に足を踏み入れます。
きらびやかな花魁の道中を見て八つ橋(坂東玉三郎)に一目惚れしてしまいます。



絹商人は顔中にあばたが有りブ男なのです。
お金の力も有り馴染みになりいよいよ見受けの話が持ち上がりますが在所の仲間を引き連れた席で八ツ橋から愛想尽かしをされてしまいます。
八ツ橋には愛する人がいたのです・・・

2時間ほど間を置いて次の演目です。

蜘蛛の拍子舞
坂東玉三郎が最初は美しい姫様なんですが顔に隈取りもここまでするかというすごい毒蜘蛛に変身します。
その落差唖然としますよ。

そして最後は身替座禅です。
能楽堂のような舞台で背景には老松が描かれています、このような演目を松葉目ものというそうです。
主人公の山陰右京(中村勘三郎)は大名なのですが奥方(坂東三津五郎)が嫉妬深く気晴らしに思う女性のもとへ行きたいので1日座禅をするといい太郎冠者(市川染五郎)に座禅をさせ恋しい女性のもとへ・・・

太郎冠者と奥方が変わっていることも知らず良い期限で帰ってきた右京は楽しかった様子を語りきかせます・・・



マジお腹痛いです芸達者なお二人がこれでもかって笑わせてくれます。
一日楽しかったですが今日は私の誕生日です、一人で映画三昧は寂しいものもチラッと感じました。

シネマ歌舞伎・らくだと連獅子

2013-04-06 10:41:47 | 造形芸術大学講義
今日のシネマ歌舞伎はお腹が捩れるほど面白いらくだです。
フグに当たって死んだ馬太郎を操ってお酒と煮しめをたかろうというヤクザな半次(三津五郎)が通りかかった屑屋の久六(勘三郎)を脅し超ケチな大家の家に死んだ馬太郎を担がせ乗り込み「かんかん踊り」を踊らせるという暴挙に及びます。



死人を抱え躍らせるのですがそのさまは可笑しく恐ろしく、怖がる大家のおかみさん(彌太郎)は勢い余って玄関に控える久六の上に覆いかぶさるように背中から落ち(これはアクシデントか)裾はみだれ勘三郎さんはかなり痛かったのでは・・・頭を抱えて笑いが止まらず・・・怖すぎると笑えるもんですね、なんて言い訳をしていました。
この作品は全編笑えます・・・お腹が痛くって・・・(((o(*゜▽゜*)o)))

馬さんは勢いがつき自分が死んだことも忘れ支えなしで踊りだししっちゃかめっちゃか様態でさしものごうつく大家も酒とお煮しめを出してこうさんします。

15分の休憩のあと勘三郎さん親子による連獅子です。
獅子の親は千仭の谷に子を突き落とし這い上がってくる強い子のみ育てるそうですが、落とした子を気遣い谷を覗く親獅子、何度も挑戦を繰り返しやっと親のもとへたどり着き親子は喜び安堵する様子を表現します。



獅子の精に姿を変えて豪快な毛振りの見事なこと親子の息の合った舞を堪能しました。

次回は「ふるあめりかに袖はぬらさじ」です。

円山公園と祇園新橋の桜

2013-04-03 18:05:59 | 造形芸術大学講義
今日のランチ会は祇園石段下です、空は曇天でいつ雨が降りだしてもおかしくない状態で時折小雨がパラついていました。
円山公園は人でも多く屋台から流れてくるいい匂いが漂っていました。
シンボルである桜は老朽化が進んでいて年々小さくなっているような、色も薄墨色で精彩が感じられませんでした。
とはいえ人気度は抜群で撮影の順番を待つ人も多く見かけました。



高瀬川に枝を伸ばす桜は風情がありますね、辰巳稲荷の近くです。
舞子ちゃんや高島田に結い上げた芸妓のお姉さんが普通に行き交う一角です。



桜のトンネルが出来ていました。



夜になれば三味線や小唄が聞こえてくるような・・・



花と葉が同時に開いています、山桜にしては花びらが大きいような、美しいですねぇ。



西利のお漬物店でランチ会、握り寿司のネタはお漬物です。
あっさりして美味しかったですよ。
漬物づくしなのに結構なお値段でした。