宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

月の地域差

2009年07月01日 19時55分36秒 | 

雨がやんだ。梅雨だから仕方が無いが、陽が射している時でも空はベールか薄綿が掛かっているようだ。このままでは欲求不満になってしまう。そう思いながら当ても無く竹取庵の屋根を開けてみた。
夕暮れの西の空、雲間に見え隠れしながら六日の月が沈もうとしている。その月にかぐや姫を向けてみた。姫には今、焦点距離が2倍近く延びるレンズが取り付けてある。いつもの倍近い大きさで陽炎に揺れる月を眺めながら思う。
月はなぜ北と南でクレーターの様子が違うのだろう。南半球のクレーターは底まできちんと見えるのに、北半球のそれはマグマに埋もれて縁しか見えない。地域差かな。そう言えば同じ日本でも地域によって地形が違う。山の鋭さも違う。勢いそこに住む人の気性も変わってくる。
月のうさぎも北と南で性格が違うのかな。方言もあるのだろうか。ひょっとすると搗く餅の種類にも北と南で違いが有るかも知れない。逢ってみたいが、人類が月のうさぎに会えるのはまだ遠い先のことだ。

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なぬかの月

2009年06月03日 01時07分04秒 | 

新月から数えると満月は15日め。だから七日(なぬか)の月はちょうど半分になる。この月が夕方の西の空に掛かるとき、欠けたまっすぐの部分が上に来る。だから『上弦の月』。月の外側、丸いところを弓と見て、欠けた真っ直ぐの部分を弦と見立てた呼び名だ。
月はこれから『十日夜の月』『十三夜』『小望月』と次第に膨らんでゆく。満ちてゆく月を見るのは楽しい。

この日、みかんの丘は強い風が吹いていた。脚立に上がってかぐや姫の筒先でカメラを構えていると、突風で姫があおられて何度か落ちそうになった。そんな日は視野一杯の月のあちこちで像が揺らぐ。
収まれ。収まれ。心の中で祈る。そして切った何度かのシャッター。これはその中の一枚だ。

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あばたもえくぼ

2009年02月28日 10時06分00秒 | 

秋の気配が感じられるみかんの丘で大工仕事を終え、竹取庵の屋根を開いた。上弦の月が西の空に掛かる。望遠鏡で覗いてみると案の定大気の揺らぎが大きくて、月面のあちこちで陽炎が揺れていた。
高速でシャッターを切ったら行けるかなと思う。望遠鏡は口径80ミリのフローライト屈折。焦点距離は600ミリ。カメラの感度を最高の1600にしてシャッタースピードは200分の1だった。
その結果がこう。やっぱり所々ボケている。でもまあいいか。

月にあばたがあるのを見つけたのはガリレオだ。その時イタリア中が大騒ぎになった。だってキリスト教の教えでは、月は完璧な球体のはずだったから。
今では世界中の人が望遠鏡でそのあばたを見る。美しいとさえ思う。
もし、月がキリスト教の教義のようにつるんとしていたらこんなにも人気は続かなかっただろう。そう。あばたもえくぼなのだ。

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