最近星仲間に会うと、話題は決まってお天気。今年の天候不順は、悲しいと言うよりももう呆れ返る。前に天の川を撮ってから一カ月半。一度もちゃんとした星空に出逢っていない。だから今日の天気図を見てもあまり期待はしなかった。期待はしなかったが、それでもと、車にカメラバッグ一式を積んで丘に上がった。
白雲をいっぱいに散りばめた空。その白が時間とともに青空に置き換わってゆく。あれ、晴れるのかな。大工仕事の途中、時折外に出て首を傾る。そして夕方近くにはとうとう地平線を除いて秋晴れに換わってしまった。そう、秋だ。丘のみかんの実もずいぶん大きくなった。おかしな天気が災いして病気や害虫にやられた実も多いが、それでもしっかり太っている。つまんでみると弾力が感じられた。なんだか頼もしさを感じる。
明日は中秋の名月だと言う。晴れるだろうか。仕事が有るので晴れても丘には上がれないだろう。もし今夜晴れたら撮ってみよう。