台風12号の接近とそれに伴う停滞前線の復活の中で、今年も大和公民館の天文教室は始まった。岡山県もCOVID-19(新型コロナ)の新規患者急増で蔓延防止のお触れが出る中での開催。参加者は減るのかと思ったが、受講者は例年通りで、題材がペットボトルロケットだけに大人の比率が多かった。いつも通り公民館の講堂に机を並べて制作に取り掛かる。
と言っても市販のロケットキットにこの教室特製のシールを張り付けるだけ。ところがこのシール貼りが結構難しく、まっすぐ貼るのは至難の業となる。ごめんなさい。何しろ、いつもの張り直しが効くシールは水に弱いため使えない。超耐水を謳ったこのシールは粘着力が極めて強く、一度貼ると張り直しが難しい。なので子供たちはいろんな手を使って貼っていった。
(貼り付けに四苦八苦の参加者)
(こちらは二人掛かりで)
仕上がったらすぐ近くの中学校跡地で発射。この中学校は天文教室が始まったころには生徒も結構いてワイワイ言っていたが、生徒数の減少でもっと人口の多い地区の中学校に統合されて無くなった。つらい話だ。
中学校跡地だけに校庭は広い。ここなら大丈夫だ。というのも、このロケットはペットボトルの中に空気だけ送り込んだら20メートルくらいしか飛ばないが、水を一緒に詰め込むと、吹き出る水の質量の大きさで100メートルを優に超える飛距離が出る。家や車に当たったら大変なのだ。
初めはなかなかうまく飛ばなかったが、水の分量や自転車の空気入れで送り込む空気の圧力の加減のコツをつかむと子供たちは次第に良く飛ばせるようになっていった。
その様子がトップ画像。動画はこちら
飛べばもちろん面白い。発射の際に反対側に吹き出す水でみんなビショビショになりながら飛ばしていた。しかし昼間の教室が終わる午後4時ごろからぽつぽつと雨が降り始めて解散。夜の部の星空観察もお流れになった。みんな帰りながら聞く。楽しかった。来年は何を作るんですか。
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