文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

パルナ/WIN-mcb2によるXMLの世界へ(7)お問い合わせ

2006-12-03 17:06:36 | 組版プロの思考からXMLを考える
2006/12/2
「パルナ/WIN-mcb2によるXMLの世界へ」として、今回、7項目でこのブログ上への書き込み登録を致しました。
 そこで、具体的に変換テスト等をご相談させていただきます。

■1 写研製電算写植機器 関連での変換テストや情報
(1)旧8インチ版テーブルデータFD。ビジネスとしても変換サービスも1枚いくらという費用で、いくらでも変換は可能です。お問い合わせ下さい。
 対象は、オリジナル及びフアイナルFD(ソート済みは不可)であること。但し、8インチレベルでも「ページ16形式」は不可です。

(2)旧3.5インチFD、グラフET等はテストでも実務でも変換対象となります。但しグラフページ16では、写研テキスト引きはがし済みが前提です。バイナリーでも結構です。

(3)MOを介して、サイバートPやシンギス、サンプラス等の写研txtデータを変換いたします(ページ16は写研txtを引きはがした内容で)
(4) 現状では、数式、学産等の写研データは原則として対象外です

(1)(2)(3)(4)とも、変換サービスとしてもご利用下さい



■2 TEXの医学書等数式の入力されたフアイルを変換対象としてテスト変換を受けております。
 まずTEXから、wordへの変換を行います(正当なTEXデータでは実用的な変換可能な様です)。Word上では、mathtypeの形式に、数式は変換されています
 そこで、原則Word上で入力フオーマットされたmathtypeデータを、㈱モリサワ製MC-B2にほぼ1:1出変換を致します。
 そのテストを引き受けております。
印刷見本及びtex、あるいはWORDデータを添付フアイル等で送信下さい


 株式会社 トータルメディア研究所
荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp
 開発部
まで、よろしくお願いいたします。
〒113-0021 東京都文京区本駒込4-38-1 富士ビル
TEL:03-3824-6071 FAX:03-3824-5980
E-mail:tmlarao@tml.co.jp HP:http://www.tml.co.jp


 
  
 

グリーンツーリズム大賞とシンポジウムのご案内

2006-12-03 16:51:14 | 組版プロの思考からXMLを考える
グリーンツーリズム大賞とシンポジウムのご案内

毎日新聞社主催の都市と農山漁村の交流や地域活性化を推進するグリーンツーリズムのシンポジウム「農と食で地域を元気に」が開催されます。ぜひおでかけください。

日時 12月21日(木)午後1時~4時半 入場無料
場所 如水会館(東京都千代田区一ツ橋2-1-1)
電話03-3261-1101http://www.kaikan.co.jp/josui/
・地下鉄東西線 竹橋駅下車 1B出口 徒歩4分
・地下鉄半蔵門、三田、新宿線 神保町下車 A8出口 徒歩3分

●午後1時~2時   グリーンツーリズム大賞表彰式
●午後2時~4時半  シンポジウム「食と農で地域を元気に」
・午後2時~3時 鼎談
榊原英資(早稲田大学教授)
加藤一郎(JA全農専務)
徳岡邦夫(京都吉兆嵐山本店総料理長)

・午後3時10分~4時半 パネルディスカッション
金丸弘美(食環境ジャーナリスト)
本田 節(農家レストラン「ひまわり亭」)
下條正己(農水省農村振興局都市農業地域交流室長) 
四方 洋(ジャーナリスト)
        
主催:毎日新聞社

《後援》農林水産省、国土交通省《協賛》ANA、キリンビール、
JR東日本、東京電力、東芝ソリューション、トヨタ自動車、
日本生命、ベネフィット・ワン
参加希望者は、はがきかファクスに郵便番号、住所、氏名、
電話番号、年齢、職業、参加人数を書き、
〒100-8051(住所不要)毎日新聞社「GTシンポ」係、
またはファクス03・3212・0405へ。
「MSN毎日インタラクティブ」
(http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/travel/green/)
でも受け付けます。締め切り12月13日消印有効。
応募者多数の場合は、抽選で200人に参加証を送ります。
問い合わせは03・3212・2272(土日祝日除く10~17時)。

第3回里山シンポジウム報告書の作成と印刷

2006-12-03 16:45:22 | 組版プロの思考からXMLを考える
里山シンポジウム委員会からの報告書「里山とゴミ」発刊に関しましては、いろいろと皆様にご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ありません。
 ここまでこぎつけられたのは、委員の皆さま方の多大なご支援と辛抱をいとわないで、お付き合い頂けた結果と感謝しております。
 じつは、本年度版報告書は、昨年度版「里山と子ども」とのセットで、いくつもの実証実験の元で作成されて来ています

目的 目的は、里山シンポジウム実行委員会のごとく、webや公式HPを立ち上げられる一方で、正式な報告書までを予算のない中で、どのようにまとめ、結果を出し、印刷から製本まで最小のコストで、出来たらメンバー内の力で作成出来るかを、実際の作業を介して、楽しみながら作りあげていこうと行く事にあります。
 NPOは、行政等からの予算獲得に当たり、結果として必ず報告書作成の義務を負っています。そこで、どれだけ責任者の方々が印刷物作成で呻吟しているのかをつぶさに見てきました。予算がない、製作指導してくれる方がいない。IT技術のギャップなどに原因があります。

 同時に印刷産業が、その大量処理機能をもってしては、NPOレベルでの小ロットへの対応策に設備が適応出来ていないことも原因の一つです。
 それらの事態への解決策であり、同時に企画→実行→報告書作成までを、俗に言う”ワンライティングでの作業環境の整備”ということで、解決策を模索してきた結果でもあります。
 田んぼで「ゆみずたんぼ、冬期湛水・不耕起栽培」を始めた時の農家の皆様と同じ、試行錯誤な感覚の再確認でもあります。同時に、このプロセスはまた、次年度テーマ「里山となりわい」にも通じた、ものつくりの基本的な考え方にもつながります。

版下作成
 まず、委員の皆さま方には、何度も報告書内容に関して無理をお願いして申し訳ありませんでした
 中堅の出版社ベースレベルで、出版のための監査がされたと考えています。大変ありがとうございました。
 版下は、すべてのプロセスでWORDを使いました。フオントもwindows対応のフオントを使いMS明朝、MSゴシックを主体にしています。
 
印刷等、製作方法
1 この報告書はすべてフルデジタル複写機による印刷にて作成されています。
 いままで、版下はword等で作成しても、最終的には印刷業者への発注という形で、アナログの方式での印刷機 → 製本機にて作成されています。今回、これを全てデジタルで作成し、印刷自体も市販されている高機能デジタルカラー 複写機で作成しています。表紙はデジタルフルカラーです。本文はモノクロです
(費用さえ合えばフルカラーも可能)。
(1)昨年度の「里山と子ども達」では、本文が40p程度で収まった結果、中綴じで帳合いを取って印刷し、製本は手作業で出来ました。
(2)本年度の「里山とゴミ」では、本文が84pもあるため、A3×2つ折りでの帳合いで 印刷しています。製本は無線綴じの方式をなぞって、手作業で行い、最後に製本業者に 委託して、3方向から断裁して仕上げました。 従って、A4の規格(210×298mm)より、上下左右が5mmほど小さくなっています。
(3) 帳合いを取って印刷してしまいますからヤレは出ませんが、従来の製本方式が使えない(試しが出来ない)

特徴 エコ印刷ということで、無駄なゴミは一切出ません(原則としては)
(1) 必要な部数だけ、いつでも印刷できます。従って、ペーパレスに限りなく接近出来る方法です。従来の印刷技術では、印刷段階で、製本段階では随所で(印刷の試し刷りをする。紙を折る、ホチキスやのりで固める、四方を断裁する等)あらゆる作業分野でやれ(ゴミ!)が生じます。大量処理を前提にしていますので、印刷値段が1,000部以下では値段が変わらないという事になってしまいます。
(2) これは、パソコン上ではデジタル処理(光の三原色:RGB)で処理したものを、印刷というアナログ環境 *1(CMYK)に変換して、従前でのオフセット印刷をするために生じるメカニック上での問題です。
(3) 総合的に、印刷までは目処が付きましたが、製本に難があって、手作業になってしまうところが問題点です。 でも、ゴミが出ない、少部数でも可能(50部でも500部でもほぼ同じ値段)。デジタルデータの改訂がいつでも出来る。1部から増刷出来る事はメリットです。
(4) 何よりも、NPOや市民団体が、自らの手でしっかりとした出版物をも内製化出来ることが最大のポイントです。
 今回の、里山シンポジウム報告書は、その為の実証テストでありました。
(5) 今後の課題としては、手作業となる製本部分での合理的な改善方法を見いだすことにあります。
 小口用の手動の断裁や紙の折機も販売されていますので、調査を行いたいと考えています。

今後の課題
多くの解決を要する課題が見いだされました。
 同時に、アナログカメラが、あっという間にデジタルカメラや家庭用印刷機器の普及で衰退し、すでに10%を切るまでになってしまった経過からみて、NPO等の現場環境から、順次環境に優しいエコ印刷方法として、また報告書とWEBなどを組み合わせられる、デジタル印刷方式が、 ペーパレスにも結びついて、 市場そのものが、従来のアナログ印刷方式から、デジタル印刷化するのは時間の問題だと、良く理解出来たことは研究所としても、大きな成果となりました。

里山シンポジウム実行委員会のもつ社会的な意味あいは、あらゆる部分が、革新的な実験の実証の場に、結果としてなっているのだと言うことが、実感として分かってきました。
 業務改善案をも、実際に皆さま方と実証しながら、それをもって、社会貢献と改善策を具体的に提案していけるように考えていけたらと存じます
 次のステップを、また、さらにいろいろと検討し、模索していこうと考えています。
皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

株式会社 トータルメディア研究所
荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp 

*1 色の表現方式の一つ。藍色(Cyan)、深紅色(Magenta)、黄色(Yellow)、黒(blacK)の配合比率を変化させて、すべての色を表現する。本来はカラー印刷で利用されていた方式である。 理論的にはCMYの3原色ですべての色を表現できるが、黒を美しく印刷するために黒も原色に加えられている。


農地の「貸しはがし」か、農業の自立による健全化なのか

2006-12-03 16:37:45 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
朝日新聞 総合2面   2006/11/27 

農地の「貸しはがし加速」
中小農家、補助金改革をにらみ、受け皿狙い集団化
大規模農家を圧迫「ばらまき是正」揺り戻し

 来年度から本格化する「戦後最大の農政改革」の足元で、
農地の「貸しはがし」が起きている。
改革の目玉は、これまですべての農家に一律交付してきた
補助金の対象を広い耕作地を持つ農家だけに絞り「担い手」作りを
目指す制度の導入だ。このため、大規模農家に農地をゆだねてきた
中小農家が補助金の受け皿となろうと集団化し、農地の回収を進めているからだ。
国が育成を進める大規模農家らが耕作地を失い、経営危機に直面するケース
さえ出てきた。


 「農地・水・環境保全対策」として、次年度より集落単位に補助金を支払う方法へと

大きく変わることになりました。
 窓口になる各市町村を介して、直接集落へ現金が振り込まれるという方式です。

 これにより、農家の方々は、市町村の行政の方々とパイプが出来るだけでなく
かつ細かい田んぼの維持管理等でも、畔の草取りでも地域のNPOや市民の方々の
協力を得られやすくなって、兼業農家の方々も田んぼの維持管理も今まで通り
可能になるだろうとの、専門家の意見でした。

 この方式の導入を歓迎する方々の意見がとても多くなってきているようです。

 隣の国、韓国ではかなり前から、大規模農家方式を縮小し、それぞれの小さな
単位での農法の維持に努めだしています。
 それは、大規模化するメリットがとてもではないが、発揮出来ないという割り切りから
さらに環境や景観に配慮した農法を実行するためには、大規模化では困難だと
いう判断がなされた結果と聞いています。


 日本雁を保護する会
荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp

パルナ/WIN-mcb2によるXMLの世界へアプローチ(5) 

2006-12-03 16:35:29 | 組版プロの思考からXMLを考える
2006/12/2
 会社発足後24期目ですが、その前からを含めて、永年にわたって、良くも悪くもフルバッチシステムの支援を中心テーマとして取り組んできています。
(4)で書きましたごとく、組版を考えても、プロの、特に印刷部門でのプロの執念と思い入れの凄まじさをさんざん見てきています。一般企業ベースで使われているHtmlやかってのワードプロセサなどの情報量を1とすると、印刷業では、その100倍は軽く超してしまいます。その観点から考えたときに肝心な事は双方向性にあると断言出来ました。
 そこで、MC-B2にはその双方向性を求めてきました。

 その上で、写研のSAPCOLとよばれる組版言語と、mc-b2と、そしてXMLの3つ関係をもって、XML環境をもって中間フアイル的な考え方で、位置付けることで
 XMLを中核とした、フルバッチ環境を構築し、やじろべいではありませんが、
芯はxmlによるXML、右にsapcpl、左にMC-B2としてみました。

 そのための全体的な運用環境が、コンバータとエディターと各種ユーティリティで構成される「パルナ/WIN-mcb2」となります。

 
 

生物技術者連絡会2007年度大会及び第36回セミナーのご案内

2006-12-03 15:54:15 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
生物技術者連絡会2007年度大会及び第36回セミナーのご案内

生物技術者連絡会では2007年度大会及び第36回セミナーを下記の通り実施します。
セミナーでは会員以外の方の参加も歓迎しております。
多数のご参加をお待ちしております。

●セミナー表題
「生物技術者の最前線2007」~プロだから語れる生物技術のはなし~

●趣旨
今回のセミナーでは昨年に引き続き、生物技術者連絡会(FBN)会員による研究発表を行います。
FBNには自然系公益法人、ゼネコン、建設コンサルタント、環境調査会社から消毒会社、個人事業主に至るまで、生物技術を扱う様々な職業の方が会員として参加しています。ここでは日頃の仕事を通じて得た生物技術に関する研究成果や活動の一端をご紹介します。

●開催日 2008年1月20日(土)
●会場:中央大学駿河台記念館370号会議室
東京都千代田区神田駿河台3-11-5

●プログラム 
13:00~13:15 受付
13:15~13:45 第13回総会
13:45~14:00 休憩・セミナー参加受付
14:00~17:00 第36回セミナー「生物技術者の最前線2007」
1.はじめに FBN代表
2.講演
(1) “生物技術”から見た動物園
(2) 獣毛による同属異種の同定類別の可能性について
(3) 羽根の小羽枝の構造からみた同定の可能性について
(4) ヒバリの生息適地評価法および多摩地域における生息適地変化の推定
(5)「自然環境情報収集システム」を介した京都モデルフォレスト・ネットワークのご紹介
3.総括  大野正男 東洋大学名誉教授 生物技術者連絡会会長
17:00  閉会
17:30~ 懇親会

参加費:3,500(当日支払いは4,000)
懇親会出席の方は別途3,500を申し受けます。

詳細は下記ホームページをご覧ください。
 生物技術者連絡会公式サイトhttp://www.jfbn.jp/
問合わせ先:生物技術者連絡会 事務局(財団法人自然環境研究センター内)
〒110-8676 東京都台東区下谷3-10-10 SN入谷ビル
TEL.03-5824-0966 FAX.03-5824-0956

パルナ/WIN-mcb2によるXMLへ(6) 即時更新されるデータ

2006-12-03 15:21:08 | 組版プロの思考からXMLを考える
2006/12/2
この説明会で強調しましたのは以下の3点です
私どもが関与してすばらしいと評価している、㈱モリサワ製の組版エンジン MC-B2に関するコメントです。

1 フルバッチ組版データが、TXTベースで完全な双方向性を担保していること
 組版した結果を、即座にtxtとして外部に排出出来ることです。
(1) 印刷ベースの組版データが、校了して組版された結果が直ちに取れること で、監査され、校正され、会社としての最終結果が印刷物です。最も正しいデータであり、データベース化には欠かせません。
 いままで、一般会社のシステムではこの部分で、皆2重構造となって、データの信頼性とリアルタイムが崩れ、コストが倍に膨らんでいます。

2 構想的に、かっての写研製SP313同様にして、修正データを投入すると、修正箇所の後ろを一気に更新をしてしまいます。従って最新情報は常に更新済みとなり正しい一致にデータが格納されています →データベース化に必須
同時に極端に軽いことで、生産性の角度からはすばらしいスピードと採算性を発揮


3 印刷レベルの情報が外部に取り出せるので、印刷会社では、データ管理は単にwindows対応上でのファイリングすることで良いことになります。
 ここから、コンバータ技術、エディター利用技術、ドキュメントプログラム技術、その他ユーティリティを駆使することで、顧客要望によるXMLデータ、HTML、電子出版対象等、txtを多面的に利用可能となります


パルナ/WIN-mcb2によるXMLの世界へアプローチ (4)

2006-12-03 15:20:59 | 組版プロの思考からXMLを考える
2006/12/2
この説明会で強調しましたのは以下の3点です
1 ㈱写研の組版環境と、㈱モリサワのMCB2の環境は驚くほど類似している。
 いずれもフルバッチで組版をする仕組みを開発(途中から写研はDTP化の部分)構造的に写研とモリサワは根っこが同じで、一つの開発元から2つに分離したもの(関東と関西)であり、日本の工作機械がMM規格で出来ているために、欧米野インチ規格と異なり、mm規格による級数を使用した手動写植機器の時代からの根元的な部分で互換性がある(仮名詰めなども)。
 今回も、いずれもフオントメーカであり、組版とフオントが一体化している環境
で、禁則処理などの類似性など。従って両機種を比較対照して並べてみる
 数式など、同じように専用フオントを準備しています。ただ違いは写研が、数式書体を1MMの1/16歯で制御するに対して、モリサワが本文フオント同様にピッチで管理するための、違和感が、実は最後に残った部分の一つかな……。
 逆に言えれば、そこまで共通化が進んでいるという証しでしょうか。

2 それに、写研とモリサワ製品である、フルバッチ製品を2つ並べて、コマンドを比較しただけでは、よく分からないが、そこにXMLによるフルバッチ環境を配列してみると、3つの比較軸の中で段々見えてくるものがあります。
 現場での原体験から導き出される固有な観点と言えるものです。

 今回のこのテーマを「XMLの開発現場から」と呼んだ所以です

まず、写研の組版データは、トップにスタイルシートデータ部、テンプレートデータ部、そして本文に本文コマンドがびっしりと配列され、それが繰り返される仕組みです。テーブル方式ではスタイルシート部分から明確であり、ニモニック方式ではテンプレート部分のみになっている感覚です。
 変換時に、例えば見出部分を抽出して、見出を分けて
見出11
見出31、見出32、見出33、等のコマンドを出力させています。
 見出31、32、33等は殆ど変わりません。
 そこで、文芸書版で実行した「大見出10-遍」「中見出20-章」「小見出-30」
と比較すると、写研のデータの合理性と、今後のコマンドの設定方法が見えてきます。
 それは、本文中にわずかな「見出」等の設定と、ルビや傍点みたいな指定のコマンド挿入等を、WZエディター等のテキストエディターでも対処していけることを表していけることになります。逆に言えば、本当に簡素なプレーンなtxtで、何でも対処出来る方法論が確立出来る。
 それぞれ狭い業界内の部分かも知れませんが、加工性が高い。

 こう見るとXMLの優位性と、機能性がはっきりと掴めた初めての感覚です。
まさに3つの輪を描いて、中心点を掴む手法です。

 ひるがえって見ると、会社発足後、進めてきたことはドキュメント間での標準化手法でした。各種専用のWPからのデータ抽出には標準化した環境としてMS-DOSを採用しました。
 次は一気に飛躍して印刷レベルのフルバッチ環境を標準化できるとしたら、何も組版機能の存在しないMS-DOS環境からフルバッチで支えられるXML環境に飛んでしまったと言う感じです。
 その中間点はあり得ないと考えています。

 同時に、XML環境を駆使する、論理で組版が出来るフルバッチこそが、これからの組版の本命の世界であるとの確信をますます深めています。
 翻って考えて、DTPは工業製品の世界ではなく、手作りの世界だと考えられませんでしょうか。



 




パルナ/WIN-mcb2によるXMLの世界へアプローチ (3)

2006-12-03 14:46:47 | 組版プロの思考からXMLを考える
2006/12/2
 数式に関して、以下の実演を行いました

(1) Word上で、MATHTypeによって作成された数式を含んだ文書フアイルを準備します。それ以前に、TEXで制作されたフアイルは米国製ソフト「tex to word」にて
Wordされたフアイルです。標準規格内で作成されたTEXフアイルであればほぼ変換出来ます(表形式フアイルを除く)。TEXフアイルは、数式部分がMATHTypeに変換することができます。
 シエァウエァソフトウェアとして、約15,000.-でWEB上で購入可能です

(2) これはTEXからのWordを介して、MCB2へダイレクトに変換出来ないかと考え、昨年度は㈱モリサワとの共同で開発をした環境です。
 
(3) ほぼ本文(word)+数式部分は、そのままMC-B2に取り込まれています。
 このmc-b2上で取り込まれた数式データは、タグで一杯になりますが、txtとして外部に出力が可能です。
 また、㈱モリサワではこの11月から、Word上のmathtypeと非常に感覚が似ている
数式作成環境を、出荷開始しています

(4) この数式コンバータは、㈱モリサワ社内で高い評価をいただきました。但し市場出荷は、たまたまwindows環境がビスタに更新され、Wordも2007に変わります
 その変更内容を見てから、正式に出荷したいとのことで、当方も了解しています。現在は特定先の、開発にも協力頂ける先へのサンプル出荷をしている段階です



 




パルナ/WIN-mcb2によるXMLの世界へアプローチ (2)

2006-12-03 14:31:10 | 組版プロの思考からXMLを考える
2006/12/2
 ㈱写研の電算写植機器の「がちがちの生データ」から、数タッチで㈱モリサワの
組版エンジン「MCB2」の画面上への表示には、皆様本当に驚いていました。
 でも、
 この2つのデモで、ご説明したかった内容は簡単に話すと以下となります
(1) 写研のフルバッチ環境で作成されたフアイルは、そのままでは外部に取り出せませんが、「パルナ/WIN-mcb2」では
 ① 写研のサーバー、イマージュを介して、onlineでwindows対応XP上でフルバッチtxtにコンバートできる事。(写研のグラフETの1台として認識されます) 
 ② グラフETのフアイルは、写研テキスト変換ソフトを介して、写研Txtに更新すれば、同様に「シンギス」や「サイバートP」などは、そのtxtを、写研規格のMOに出力されたものであれば、windows対応XP上でオプションで取り付けたMOで、読み書き出来る

(2) 写研の組版ファンクションやsk-72/78切り替え、 欧文書体、各種記号等は、windows外字(1,880文字)機能を使って振り替え的に画面表示出来る機能をもっていることなどを解説しました。

(3) ついで写研ファンクションや文字コード等は、過去20年以上の経験で整備されていて、すでにSKデータ → CIDフオント(adobe1.4)までは整備済みであることを解説しました。

 



パルナ/WIN-mcb2によるXMLの世界へ(1) 

2006-12-03 14:10:51 | 組版プロの思考からXMLを考える
2006/12/2
 名古屋の中堅の印刷関連の会社内で、3社15人ほどが参加をいただき、勉強会とご要望先から受領した写研製の組版データをそのまま使って実演デモを行ってとても好評でした。
 まず、印刷業界では、かって一世を風靡し、いまでもでメジャーでもある電算写植機器メーカ、写研製の組版ソフトで作成されたフアイルを、「パルナ/WIN-mcb2」で読み込んで、windows対応XP上のパソコンで、フルバッチ情報として画面表示、それを一瞬にすり替えて、㈱モリサワ製の組版エンジン、MC-B2のフアイルとして、各種のテンプレート(サイズ違い、縦・横組み、段組など)に、カット&ペーストすることで、そのまま画面表示出来る機能を紹介。
 まず、今回のご要望先から前日夜に受領した写研製の組版データをそのまま使って 写研のフルバッチデータが、ほぼそのまま(勿論各所の制限あり)で、MC-B2にて画面表示出来ることを、複数の仕様、及び訪問した会社先であらかじめメールで添付頂いた資料でも公開しました。
(1) 写研のフアイルのヘッダー部分を解析してスタイルシートを作成、さらにテンプレートを自動生成した上に、本文部分を流し込みます
 参加者は一様にびっくりされ、その機能解説で質疑応答が大変でした。最後は納得頂かれたと存じます
(2) 次いで、㈱モリサワと当社、そして㈱デジタルコミニケーションズの3社によって、文芸書版として製品化された「XMLコンバータソフト」を紹介しました。「B2-Wordxml」ブランドで、Word上に組み込まれた、文芸書用のスタイルシートを使って、各種の見出しやの遍、章、節、項目1~5など、及び複合ルビ、傍点、
割り注などを、タグ付けすることで、極めてピユアなxmlデータを出力できます。
 これをmc-b2搭載のxml-autoを介してmc-b2に取り込むと、文芸書版用のテンプレートとスタイルシート上に自動的に組版結果が表示されます。
 この2つのデモを介して、かなりのことがご理解頂けました