文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

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マイクロソフト社ビスタを考えるキーワード 日本語フオント

2006-12-16 18:52:29 | 組版プロの思考からXMLを考える
 マイクロソフト社の新OSビスタの販売開始と同時に、OFFICE2007が販売開始となります。そのなかで、Wordなどのフオント内容が今回大きく変化することが発表されています。
 当然、当方もその変更内容に関してもアンテナを張っていないわけではありませんが情報が乏しく、ようやっとその輪郭が分かってきました。
 その内容は、日本が制定したJIS工業規格で言うところの「jis2004」に準拠して新たに1200文字以上を追加したこと。2文字を削除したこと。150文字程度をかなり大幅に字種内変更をしたことが主体です。
 最終的には、「JIS第三水準、第四水準と補助漢字」を含んだ12,156文字を搭載しています。
 この中で字種内の変更を公式に行ってしまったことで、販売開始2007-1-31日以降、WORDやExcel等を業務に使う現場でもすこし、印刷現場ではかなりの混乱を招く可能性が指摘されています。
 もっとも、殆ど混乱もないだろうという声もあります。

 はっきりしたことは、
(1)ADOBE社(日本のフオント会社を含む)が提唱する文字コード系は、今までの流れに沿って、印刷業界の成り立つ立場にあって、現場で使われる可能性のある文字を全部登録する。例えば渡邉の辺などは32通りも準備する考え方。かっての写研や現在のモリサワ、adobeなどが代表格で、adobe社でも現在はAJ1-5が代表格で、近々AJ1-6も販売開始の検討中の考え方です(今回のmicrosoft社の動向との関連は調査中)。でも、今回のmicrosoft社の動向を知って、急遽どのフオントメーカでも対応を急いでいるとのことです。

(2)マイクロソフト社のスタンス 
 日本語JIS2004の考え方に沿っています。
 文字毎の字種を包括して、多様な文字をも同一文字と見なす。工業製品のパーツに近い考え方であります。渡辺の辺は、正字、略字の2つしかあり得ないという考え方。同時に基本文字コードはあくまで一つです。(あるいは正字、略字で2つ)。 今回はマイクロソフト社が、jis2004に準拠したデファクトな考え方として打ち出してきています。マイクロソフト社も加盟するunicodeで代表される考え方も同様で、例えば漢字は日本でも中国でも字母は一つであるという原則で、同一コードをふられる考え方です。
 現在、多くの日本の出版社でも賛同者が増えていて、マイクロソフト社のワンマン対応ではないところがポイントのようです。
 より明白に、国家戦略として、unicode対応化として鮮明になってきてます。
またトピックスとしては、jis2004からアイヌ文字に対応する環境も搭載されています