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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「江戸っ子」が感じられる たけしの落語「人情八百屋」

2016-06-20 10:00:13 | 日記
You tube でたまたま、たけしさんの落語見つけたので聴いてみました。爆笑問題主催の「タイタンライブ」で演じたものです。演目は「人情八百屋」家元が得意にしていた演目で、いま談春師から梅春の名を貰っているたけしさんからみれば、大師匠の演目に挑戦という形になります。ちなみに、出囃子の「梅は咲いたか」は、いわば叔父さんにあたる志の輔師と同じです。 
「人情八百屋」 何日か前に商いに出かけた時、貧乏長屋のおかみさんに、商売ものの野菜となにがしかの金を渡した八百屋さん その後の一家が心配で、様子を見に出かけます。が、一家の主人とおかみさんは、すでに死んでしまった後。残された子どもたちは、鳶の頭が預かっていることを、長屋の住人から知らされます。じつは、八百屋さんが金を置いていった事が、かえって仇となり、因業大家に金を取り上げられ、世をはかなんで、夫婦揃って死んでしまったのです。驚いた八百屋さん 鳶の頭と相談して、子どもを引き取ることにするというお話。 
たけしさんは、このあらましを説明する長屋の住人が出色。様子を伺いに来たのが、とうの八百屋だとは知らない、この男「八百屋が余計なことをするから、こんなことになる」と、非難します。八百屋が、自分の身分を明かして謝ると、大慌てで「こんな不幸があっても
自分には、どうにもできない。どうしようもなくて、ヤ八百屋さんにあたってしまった。本当に申し訳ない」と、泣きながら謝ります。この、感情むき出しで生きている男が、いかにも裏長屋にいそうで、イキイキと描かれています。下町で育ったたけしさんらしさが出ていて、すばらしい演出でした。