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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

大竹しのぶ「太鼓たたいて笛ふいて」

2024-12-05 09:24:32 | 日記
新宿サザンシアターで上演された
「太鼓たたいて笛ふいて」です。
「こまつ座」の第123回公演。
大竹しのぶ主演で、林芙美子の生き方を
描いた物語。
10年ぶり5度目の再演だそうです。
この作品を演出している
栗山民也さんは、パンフレットで
こう語っています。
「そもそも、井上(ひさし)さんは
林芙美子が、あまり好きな作家ではなかった」
が、戦時中、自らのペンの下に兵士を戦場に送りこみ
その自らおかしてしまった過去に再び向き合う

そんな林芙美子の姿を、見つめる井上作品。
世界の色々なところで、起きている
戦争 紛争を見ると、この作品の持つ重さ 深さが
改めて分かる気がします。

「太鼓たたいて笛ふいて」
というタイトルは、戦時中、戦争を礼賛していた
自らの態度を自虐的に語る林芙美子自身の言葉。
実際、戦地に赴き、その真実を見た彼女は
態度を一変させる。
そのあたりの機微を、大竹しのぶが、見事に
演じてくれています。

林芙美子ものとしては
「放浪記」という不朽の名作がありますが
「太鼓」も、それに負けない作品だと思います。


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