十勝池田町に移住して7回目の冬を向かえております。年末で73歳になり、朝の寒さがこたえる歳になってきました。薪割りが面倒になり、ペレットストーブにしたのが原因か、余熱が無いために朝の室温が下がってしまったようです。多少、部屋が煤けても薪ストーブの方が、私には向いているのかも知れません。
昨年の5月、よせば良いのに池田町の町会議員になりました。この町の『よそ者』で、それなりの努力とそれに報いる得票を得て当選しました。『よそ者の1年生議員』なので、私なりに勉強や議会活動を行っています。町のこと、世の中のこと、新たに解ってきたことも沢山あります。日本中枢の世間や政治のように、池田町の世間・政治も全く似たようなものになってしまうのかなと、諦観を覚えることもあります。
しかし、1000年間にわたってウソがまかり通ってきたのだから、安倍首相の長期政権である8年間ぐらいは、たいしたことないか? でもどう見ても不条理・理屈に合わないことは、私はいやです。
『日本人は民主主義を捨てたがっている?』 『おまかせ民主主義、文句を言うだけの受け身』 (想田和弘)、 いやいや、西洋の押し付け民主主義で、民主主義の本旨である憲法12条、『…自由及び権利は、国民の不断の努力 によって、これを保持しなければならない…』、国民はそんな努力 をしていない。民主主義なんて、インテリ層である学者たちのひとつの『学説』なのかしらと思う。
英語が入る前の江戸の世には、≪個人≫も≪社会≫の言葉すらなかったのだから、世間様と皆の衆とお上(カミ)しかなく、個人の権利なんてまるきしわからぬ概念だったのでしょう。それが「市民」のいない田舎では、色濃く残っているのでしょうか。私は市民でなく町民です???
先の戦争前後に、『鬼畜米英』から敗戦後すぐに子供は、『ギブミーチョコレート』に変わり、中学の先生もアメリカ様の『民主主義』はすばらしい、と急に言い始めたのか? 私の気になって仕方のないその疑問点の解消に、十勝読書会『戦後日本の原点を問い続けた、加藤典洋の本を読む』 第27回8/24に行きました。そしてこの1/25日に十勝読書会『アイヌ先住権とは何か ≪アイヌの法的地位と国の不正義≫市川守弘著、等を読み考える』を行ないます。
北海道を開拓した和人と先住民だったアイヌ、その歴史認識をしっかり身に着けようと考えております。北海道開拓、満州開拓、朝鮮併合、沖縄も?など。日本人には加害意識は少ないようです。石原莞爾らの『大東亜共栄圏』は、すばらしかった? アメリカの傘の中より、大アジア共栄・五族協和の方が、言葉としては良いみたい。
『アイヌ民族の歴史』を読むと、幕府・松前藩の記録・公文書によって、アイヌの誰が何の貢物を持ってきたか等々で歴史を調べあげています(アイヌは文字を持たぬから)。現政権は、公文書廃棄している(したことにしている?)歴史を否定する、凄いことです。歴史に残る悪事です。
毎日新聞に、『≪桜疑惑≫終わらせるな 国民愚弄の政権と根比べ』の記事がありました。 もはや指(サ)してなしの状況 ≪桜を見る会≫で詰んだ安倍首相』と、郷原信郎弁護士は述べています。それでも失脚しないんです。安倍政権による、≪刑事司法の私物化≫まで、進んでいるのです。
伊藤詩織(民事裁判では勝利)への強姦容疑で山口敬之(安倍首相のゴマすり記者)に逮捕状が出ていたが、直前に上からの指示で執行停止、「なぜ逮捕も起訴もされなかったのか?そこには安倍政権による≪刑事司法の私物化≫という恐るべき疑惑が存在する」 (前川喜平)
「官邸の隠蔽体質 公文書の意義の否定、もはや民主主義ではない」(毎日新聞)
それでも、でも、(デモはない!)国民からの支持率はそれなりにあるのです。
『民意、民意が・・・』なんてこだわると、大衆迎合で悪い歴史を思い出す。民意なんて糞くらえ!と言ったら、議員は首です。 最良と言われたワイマール憲法の中から、ヒットラーが生まれ、今の日本もいわゆる民主主義から独裁を生む入りぐちに立ち、そして、それに嬉々として付いていく人たちが多くいて、付いていかない人間が異端視されている。・・・困った・・・、私はよそもので異端視か?
「…スマホの現代は人間が怠惰になり、ものを考えない時代になった。その延長線上に今の政治状況があります。権力者に忖度して自分の頭で考えよう としない…。 戦中と同じ思考停止の状況を招いている。」 (加賀乙彦)
「過去の戦争でも、世論が戦争の遂行を後押しした。いつの時代も歴史に民意は深く関わる。だとすれば、今の国のありようは、私たち自身が生んだのかもしれない。」(井上佳子)
アフガン・中村医師殺害は、集団自営権行使を合憲とする≪解釈改憲≫を強行したため、自衛隊海外派兵となり、標的になった可能性があるのではないか? 安倍政権のせいで、テロリストが日本人を狙ったのかも?
・≪軍国主義支えたのは草の根≫、先の戦争の振り返り「米国相手の太平洋戦争を軸に描かれる・・・あの戦争を真正面からごく普通に表現すれば、『日本は中国に戦いを挑み、中国に負けた』 これが一番の流れでしょう」 「軍国主義者は特異な少数者ではなく、≪草野の根の軍国主義」に支えられた多数派だったのではないか」
(佐藤忠男)
「『桜を見る会』、まず許容しえないレベルの公私混同がある。次に公務員自身による≪公≫の破壊だ。森友問題は虚偽公文書作成の罪。 ・まさに全方位で≪公共≫が毀損されつつある」 (加藤陽子)
「一線を越えた政権トップ …今だけ・金だけ・自分だけ」 (藻谷浩介)
「日本人の気質は豊臣秀吉が、16世紀に農民から武器を奪った刀狩りに起因している・・・徹底的に武装解除された人間には抵抗という観念がひとかけらも残されていない」石川好 ☆安保闘争は?
「・・・日々の生活がどれほど忙しくても、≪断片≫から世の中の本質を読み解く努力をやめないでほしい。小さな違和感や変化のかけらを逃がさぬよう、国民一人一人が政治を監視し、自ら動かす意識を持つことが大切です。」 (芝健介)
地方自治は、『民主主義の学校』と言われます。不断の努力により、民主主義(個人の尊重・公平公正・人権)の体現者ならんと、余生を掛けて、励んでまいります。
山羊は無事に出産しましたが、首を抑えての子山羊への授乳でしたので、結局,山羊乳はほとんど飲めませんでした。 しかし山羊は、母子とも私になついで、寒さにめげず私と同様に元気です。
都会モンの中途半端な心掛けでは、自然派田舎暮らしの目標は難しいようです。
「十勝の活性化を考える会」ブログ読者