私は、昭和31(1956)年に生まれました。戦後10年後、戦争の傷跡はほぼなくなり、大阪の地下街で傷痍軍人さんが、アコーディオンを弾いていたのが別世界のようでした。
戦後70年が経過し、科学や日本経済も発達してきました。それとは逆に、子どもたちの疾病や障害を持って生まれた子どもや奇形児が増え、生活習慣病や現代病と言われる疾病が急増し、介護施設が至るところに出来ました。医療費・年金などの社会保障費は、法人税・所得税と同じ程度にかかり、ガンの発症は50%を超えています。
病気は原因の結果であり、原因は自然でないものとされています。化学肥料、農薬、遺伝子組み換え作物や食品添加物など、今や私達の生活の中に取り込まれています。安全を保証するには化学的試験で証明されますが、いずれもラットマウスによる短期の急性毒性で証明されてきました。枯葉剤エージェント・オレンジ、グリホサートもしかり。遺伝子組み換え作物での試験でも安全が証明されていますが、ラット出産死亡率55%というデーターも存在しています。
長期の慢性毒性では、自然でないものは不幸を生み出しています。それが複合となれば予測不可能な状態で、女性にとって出産は最大の排毒ですから、現状はまさにそのとおりだと言えるでしょう。1970年アメリカ大統領が癌の撲滅宣言を出し、一兆ドルの予算を費やしましたが、逆に癌は増加し続けました。
現在、発症は予防などの処置により低下のデーターが出ていますが、我が国では増加のデーターが出ています。同時期、マクガバン上院議員率いる、病気の原因究明調査が実施され、その結果、全ての病気の原因結果が解明されました。化学肥料、農薬、食品添加物、動物蛋白等が挙げられています。
最後のくくりは、世界で最も正しい食は、我が国の元禄以前の日本食であったとされています。元禄では何が起きていたのでしょうか? 江戸を始まりとして白米の普及が始まっています。参勤交代で江戸で白米を食べた武士たちが、原因不明の病気で大勢亡くなっています。無事に故郷へ戻れたものは、もとの健康な状態に戻っています。
玄米食から、白米食への変更による脚気ですね。現代では発症はなくなりましたが、他の病気が当時よりも増え続けています。いずれも原因による結果ですが、医療の進歩は症状をなくすので、原因がそのままだと症状がなくなっても、再発や別の疾病や発症つながります。しかし、それも対処できるので大丈夫ということでしょう。
過去、ベルツの実験や宣教師たちが我が民族を見て驚いた事実、野生動物や古代人には病気がなかったこと、ヒポクラテスが提唱した項目など多くの事柄が、健康や農への導きを残しています。
化学肥料史は1913年ドイツが発明とありますが、我が国では、1908年に石灰窒素製造が始まっています。さらに我が国では、国内使用がされていません。当時の理化学研究所の農産研究室が、使用をしない推進をしていました。皇族にちなむ国民の健康を配慮したのでしょう。組成は半分が塩、残りがアンモニウムなので、常識的には使用は厳禁ということは理解できるのですが、敗戦国として火薬原料のアンモニウムを余すので、連合国が使わせたことは否めません。
塩田廃止法のように、経済発展の既得権から不健康や疾病増加が予測されながらも推進され、子どもたちがおかしくなる事実は、長期の慢性毒性であれば無関係といい切れる科学のあり方にも問題ですが、この先何処まで変化し続けるのか、先が見えない状態でしょう。
自然栽培の農法家として、圃場と自然の土壌構造の違い微生物の活性やフローラが理解できれば、現存するすべての問題は解決され、ベーシックインカムと無病息災が即時に確立可能であると考えています。
おかげさまで昨年の春、無肥料、無農薬、不耕起、無除草の自然栽培体系が完成し、世間に対してリリース出来ました。無経験、無資本、即日実践可能、即収益を得られる体系です。この栽培体系はA4で四ページにまとめられており、どなたでも目にすることが出来、これに従えば、家庭菜園から数百ヘクタールの大面積でも即日に実践可能です。
悲しいかな!国や試験場では、これらの技術に対しての取り扱いができないことが、とても不自然に感じられます。より多くの方が自然の仕組みに目を向け、理解し、現状が不自然であることに気がつき、子どもたちに明るい未来を用意してあげることが出来ますように祈るばかりです。
「十勝の活性化を考える会」ブログ読者