「働き方改革」とは法律に基づくもので、働き方改革関連法が2019年4月から施行された。(※働き方改革関連は、下記参照)
働き方改革は、多様な働き方が出来る社会の実現を目指して定められた、政府の重要施策のひとつで、厚生労働省は、その実現に向けた取り組みとして、以下の7項目を上げている。
・非正規雇用の待遇改善
・長時間労働の是正
・柔軟な働き方ができる環境づくり
・ダイバーシティ(多様性)の推進
・賃金の引上げと労働生産性の推進
・再就職支援と人材育成
・ハラスメント防止対策
働き方改革の柱は、以下のとおりである。
1.正規・非正規の不合理な格差の是正
2.長時間労働の是正
3.多様な働き方の実現(ライフステージにあった仕事の選択)
働き方改革は、2015年12月に発生した電通(株)の長時間労働事件がきっかけであり、問題の本質は本当の豊かさを求めるために残業時間を規制しても、仕事量は急には減らないことである。つまり、生産量が変わらずに残業時間だけが減少すると生産性の向上に繋がるが、本当の豊かさには繋がらない可能性があるということである。
先日、帯広市役所での「建設文教委員会」を傍聴してきたが、ここでも学校現場での働き方改革に関する質問などが出されていた。学校現場では、部活などにより教師の残業が多く、その軽減を図るために帯広市内の4校に「スクール・サポートスタッフ」が配置されたそうである。
これは大変良い事であるが、これは教育費コストの上昇を招くので、その費用を誰が払うのかが問題である。その支払いは、言うまでもなく税金である。また、多忙の軽減を図るための仕事はどんな内容なのかを詳しく知りたいと思う。
また、「教育費」にはもっとお金を投入すべきだと思う。なぜなら、次代を担うのは子供たちだからである。お金は無尽蔵ではないので選択せざるをえないが、これからの日本が世界に向けて果たすべき役割は、世界の平和に寄与することで、そのための子供たちへの「教育」は欠かせない。
ところで、行政機関の多くの人は、「多忙」という言葉をたびたび使う。「忙」という漢字は、心を意味する立心偏「「忄」に、「亡」という字が使われている。すなわち、行政機関の多くの人は、忙しくて心が亡くなっているのである。公僕の仕事のひとつは、国民に対する良いサービスの提供だと思うが、これでは良いサービスの提供が出来ないのではないかと思う。だから日本経済の復活や国つくりは、一筋縄ではいかない難問でもあるようだ・・・・・。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) 「働き方改革」の目指すもの
我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。
こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。
「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。
(出典:厚生労働省ホームぺ―ジより)