先日、五木寛之著「青春の門 第九部 漂流編」の本の紹介が、十勝毎日新聞の記事に載っていた。私は45年前、東京の映画館で主人公の一人である牧織江を演じた「大竹しのぶ」のこの映画を覚えている。なぜか男優は思いだせない。
「青春の門」は、第一部の筑豊編を皮切りに、現在も書き継がれて2200万部も読まれている作品である。映画やテレビドラマにもなっている国民的小説で、後世に読み継がれていくのは間違いないだろう。
「青春の門」の本が出版された頃、戦後のエネルギーは石炭・石油・原子力の順で、日本は高度経済成長を遂げた。しかしこれからは、自然エネルギーの時代になると思う。なぜなら、そうしなければ地球温暖化で、地球が崩壊するからである。ある大学教授が言っていたが、30年後の日本は全て電気自動車になるそうである。
ところで“ああ上野駅”ではないが、私も東京にあこがれて上京した。東京は今でも人口が増加し、一極集中が続いている。しかし、様々な事件などをみると、逆に孤独感は高まっているのではないだろうか。
そして日本は、「失われた30年」ではないがGDPに伸びを欠き、人口が減少に転じている。
これからの日本人は、パンではなくコメやジャガイモを食べる耐乏生活を余儀なくされるのかも知れない。 国民は、「欲望の抑制」を本当に出来るのだろうか・・・。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) “あゝ上野駅”の歌
作詞:関口義明
作曲:荒井英一
一. どこかに故郷の 香をのせて
入る列車の なつかしさ
上野は俺らの 心の駅だ
くじけちゃならない 人生が
あの日ここから 始まった
(セリフ) 「父ちゃん 僕がいなくなったんで
母ちゃんの畑仕事も大変だろうな。
今度の休みには必ず帰るから、
そのときは父ちゃんの肩も母ちゃんの肩も、
もういやだっていうまで叩いてやるぞ、
それまで元気で待っていてくれよな」
二.就職列車に ゆられて着いた
遠いあの夜を 思い出す
上野は俺らの 心の駅だ
配達帰りの 自転車を
とめて聞いてる 国なまり
三. ホームの時計を 見つめていたら
母の笑顔に なってきた
上野は俺らの 心の駅だ
お店の仕事は 辛いけど
胸にゃでっかい 夢がある