先日、NHKラジオ朝イチ真剣勝負!で、「コロナ後 ポスト資本主義を考える」と題して、大阪市立大学大学院准教授 斎藤幸平氏が、次のことを語っていた。
① 資本主義の限界
② いき過ぎた競争社会
③ 地球温暖化による気候変動
④ 競争を生まないためには、消費を落とさざるをえないこと
⑤ 物を共有する社会が、Z世代を中心に広がっていること など
Z世代とは、アメリカ合衆国などにおいて1990年代中盤以降に生まれた世代のこと。生まれた時にはすでに、インターネットが利用可能であったという意味では、真のデジタル世代で、且つスマホ世代でもある。2020年に始まった新型コロナ禍の影響を受けて、義務教育と高等教育の両方で、オンライン授業を受けた世代ともなっている。各項目、思い当たるところも多く、参考になった。
この新型コロナウイルスによるパンデミックが生じなかったならば、どのような世界、日本になっていたのだろう。競争社会がますます熾烈化し、地球温暖化によってますます気候変動が大きくなっていた可能性もある。
だから、私は考えようによっては、経済活動にブレーキが掛かったものの、長い目で見れば一大転換点と思っている。コロナ終息して世界が我欲、我組織、我国を改め、共生への意識を高める契機となることを期待するためである。
なぜなら新型コロナウィルスは、地球温暖化によって生み出されたものという有識者もいるくらいである。いずれにせよ地球は、人類中心主義によって動いているのは事実であり、関連として脚注に“自然選択説”を載せてみた。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 自然淘汰(自然選択説)
自然選択説とは、進化を説明するうえでの根幹をなす理論。
厳しい自然環境が、生物に無目的に起きる変異(突然変異)を選別し、進化に方向性を与えるという説。1859年にチャールズ・ダーウィンとアルフレッド・ウォレスによってはじめて体系化された。自然淘汰説ともいう。
自然選択は生命の誕生以来、全ての生物に働いてきたと考えられる。そのためしばしば自然選択説は循環論的であると批判される。しかし実際に観察された現象から導き出された理論である。19世紀以前は「神の思し召しである」としか説明できなかった生物が持つ様々な性質の由来について、自然選択説に基づく観察は、それぞれ異なった説明を可能にした。
総合説に代表される「ネオ・ダーウィニズム」では自然選択を重視しているが、木村資生の中立進化説などの分子進化論では、自然選択にかかわらない中立な突然変異を起こした遺伝子が集団内に広がることも、進化にとって重要であるとしている。生物の進化を要約すると次の通りである:
・生物がもつ性質が次の3つの条件を満たすとき、生物集団の伝達的性質が累積的に変化する。
1. 生物の個体には、同じ種に属していても、さまざまな変異が見られる。(変異)
2. そのような変異の中には、親から子へ伝えられるものがある。(遺伝)
3. 変異の中には、自身の生存確率や次世代に残せる子の数に差を与えるものがある。
上記のメカニズムのうち、3番目に関わるのが自然選択である。一般に生物の繁殖力が環境収容力(生存可能数の上限)を超えるため、同じ生物種内で生存競争が起き、生存と繁殖に有利な個体はその性質を多くの子孫に伝え、不利な性質を持った個体の子供は少なくなる。このように適応力に応じて「自然環境が篩い分けの役割を果たすこと」を自然選択という。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)