昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

遺族となる経験

2006-05-30 22:00:01 | ものおもい
父が亡くなってから、四十九日を迎えるまで、七日毎に父の夢を見ていました。
内容は、実家に父を訪ねると不在で、しばらく待っていると、車で帰宅する。
「どこそこに用事があった、渋滞で大変だった」等と言う。
しかし、父はすでに亡くなったことに気づく。そうすると、父の動作、表情が急に止まり、階下に降りる等して去ってしまう。そこで目覚める、というもの。
夢を見てから、七日目に当たることに気づき、慌てて墓参をしたりしていました。
四十九日に見た夢は、父に「すでに亡くなっているんだよ」と伝える内容でした。
そうすると、急に父の表情が固まり、その場に座り込みそうになったので、あわてて体を支える、そして目覚める、というもの。
そして、翌週からは、こういった内容の夢は基本的に見なくなりました。

自分は大学で宗教学を専攻しており、宗教的な観念についてはそれなりに客観的な立場を取れているという自負がありましたから、伝統的な宗教観念に沿った形で夢を見るという今回の体験については、ちょっと悔しいという感情と、「不思議だ」という感情がないまぜになっています。
(勿論、このことについては合理的な解釈をしていますが、それと感情とは別)
そして、いまでも、金曜日の夜や、命日前後には、時折、父の夢を見ます。
父には苦労させられましたが、父自身はその何十倍もの苦労を背負って生きた人でした。
安らかな生活をさせられなかったこと、寂しい思いをさせてしまったことは、今の自分の力ではどうにもならなかったこととは言え、悔いが残っています。

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