アロハ日和！ Vol.２ SUN SURF ALOHA SHIRTS 2004'S SPECIAL EDITION/KIMONO-DESIGN BY KING SMITH

今回、ご紹介するアロハは『和柄』のアロハで、2004年にサンサーフから発売されたスペシャルエディションの「KIMONO-DESIGN 」です。

こちらのアロハは、「KING SMITH」の復刻。アロハシャツの生みの親として語られるエラリー・チャン氏が経営していたキング・スミス・クロージアンズと言ったら、アロハ好きの方なら、一度は聞いたことがある有名なアロハメーカーです。

こちらの生地は、生地とラベルが未縫製の材料の状態で発見された着物のデザインで、縫製仕様は、当時のテーラーメードの造りを再現、衿から前身頃にかけてステッチが入り、衿腰部分には、バイヤステープでパイピングを施す仕様となっています。

 ポケットの合わせもしっかり合ってます。サンサーフのスペシャルは、この辺はバッチリ、作り込まれています。

 このアロハは、1930年代後期復刻で、ボタンは椰子の実を削り出して作られる「ココナッツ」ボタンを使用。

 この着物柄の生地には、IMPERIAL JAPANESE GORVERNMENT PASSED（大日本帝国政府）の輸入許可スタンプ、ハワイ藤井商店（後のムサシヤ商店）のスタンプ、京都みのり錦紗（生地生産者）のスタンプが押されており、ALOHAブランドのラベルと共に発見されたことから、最初期の『和柄』ＡＬＯＨＡブランドの中の一着であったと推測されるデザインです。

バックショットも、画になります。

 アロハも、その柄と種類によって生地がいろいろ違います。コットンや、レーヨン、シルクとか。特に、レーヨンは、、タテ糸とヨコ糸に使う糸の種類を変えることにより、生地の表情に違いがでています。

ちなみに、この生地は「レーヨン壁縮緬（ちりめん）　」と言って、ヨコ糸に壁糸と呼ばれる、一本の糸を軸として、その周りをらせん状に糸を巻きつけたものを使っています。

元々は着物の生地用に開発された織り方で、タテ糸には撚っていない、まっすぐな糸を使うことから、表面の凹凸が極めて強く出るのです。このデザインの雰囲気にはバッチリです。

 実は、このアロハは、当時、２００２年に販売された「KIMONOーDESIGN」が買えなくて悔しい思いをしていたところ、この年のスペシャルで、再販され、ようやく手に入れた逸品でした。2002年のモノとは、絵柄は違ったのですが、こっちの方が、派手で、着物っぽい雰囲気で、当時、かなりお気に入りの一品でした。

 アロハを買い始めた頃は、こんな感じの『和柄」のものばかり買ってたんですよね・・。

「アロハ」＝「和柄」のイメージだと思っていたので。

それが、どんどんコレクションが増えていくにつれて、いつの頃からか、「洋柄」ばかり買うようになっています・・・。最近じゃ、ほとんど洋柄ばっかりです・・。

そんな感じだったので、このアロハを久々に、引っ張り出してきて、写真に収めてみると、改めて、「カッコイイ！　」と思ってしまいました・・・。

歳を経ると、やっぱり、好みって変わって行くもんですわ。

この調子で、やっていきますので、次回も、宜しくお願いします。