京都競馬場で行われた第49回エリザベス女王杯(3歳上・牝・GI・芝2200m)は、4番手追走から直線で一気に抜け出したC.デムーロ騎手騎乗の3番人気スタニングローズ(牝5、栗東・高野友和厩舎)が、中団から追い上げてきた12番人気ラヴェル(牝4、栗東・矢作芳人厩舎)に2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分11秒1(良)。
スタニングローズが2年ぶりの復活V。もう、これは、C・デムーロ騎手の素晴らしいレース展開によるものでしょうね。3歳の秋華賞以来、勝ち星のなかったこの馬を勝利に導くのですから恐れ入りました。正直、血統的に早熟でもう終わったと感じていましたし、この馬は、直線の短いコースの方が合っていると思っていたので、馬場的に外が伸びる馬場だったとは言え、最後の直線の伸びには驚かされました。
2着にラヴェル。こちらもびっくり。いらん時の川田騎手の神騎乗ですかね。まぁ、2歳時、あのリヴァティアイランドに土を付けた馬ですから、条件が噛み合えば、このくらいのパフォーマンスはできる馬だったのかもしれません。
3着に〇ホールネス。1戦級との初の手合わせとは言え、なんとか3着死守。現段階でこの馬の能力は発揮できたという感じでしょうね。ただ、強いというイメージは全くありませんね。相手なりに走る馬というイメージ。まだ、4歳ですが今後の成長次第で、大化けする可能性もあるかもしれませんね・・。
◎サリエラは、ライアン・ムーア騎手の手綱さばきに期待しましたが、7着。やはり、国枝厩舎が最終追いきりで坂路という時点で怪しむべきでした・・。今春勢いは戻っていなかったか・・。
▲ライラックは6着。最後いい脚で突っ込んでは来ていましたが、もっと時計のかかる馬場なら良かったのかもしれません。さすがに、来年のっ子のレースでは厳しいと思いますが、やはり、このコースはリピーターは走るということを実感させられる好走です。
△レガレイラは5着。まぁ、正直、この馬はそれほど強くないことは証明されましたね。ただ、川田騎手が必要にこの馬を外に出させまいと徹底マークをしていたので、ルメール騎手もなかなかいいところに出せず、仕掛けが遅れて届かなかったという感じではありましたが、ホントに強い馬なら、あれでも突き抜けていると思うので、まぁ、この馬はメチャ強いというイメージはなくなりました。
ただ、もし、この馬が有馬記念に出てきたら、ひょっとしたら面白いかもと思っています。もちろん、鞍上がルメール騎手ってことが条件ですが。ルメール騎手が本当にこの馬が強いと思っているなら、有馬記念でも手綱をとるはず。でなかったら、やはり、それほど強くないと思ってよさそうです。
×ハーパーは最下位。豊マジック不発どころか最下位ですか・・。もう、この馬は、走る気がなくなってるみたいですが、早く繁殖に上げた方がよさそうです。
☆モリアーナは、14着。この馬は、やはり距離だったか・・。この日もエピファネイア産駒が結構、来てていたので、血統的にはバッチリだったのですが、そもそもこの距離にあっていませんでしたね・・。期待しましたが、残念な結果です。
終わってみたら、ウマい騎手のレース。今年のレースは初めからあまり、レベルが高い馬が参戦してこなかったこともあり、馬の能力よりも騎手の能力差でこの結果というレースだったという感じでしょうか。
ということで、もちろん、的中できませんでした。WIN5も4億越えという大波乱の1日でした。
~総評~:スタニングローズが2年ぶりの復活勝利。素直に、鞍上のC・デムーロを褒めるべき。位置取りコース取りとも、さすが1流ジョッキーでした。2着のラヴェルも同じこと。腐っても川田騎手は上手い。馬のレベルが低いときはやはり、リーディングジョッキーを信頼するべきだと痛感させられる結果だった。3着のホールネスは唯一人気馬で馬券内に入ったが、それほど強い馬という印象は残らず。枠と展開で残ったという感じか。ルメールのレガレイラは、徹底マークを外せず惨敗。ただ本当に強い馬なら勝ってもおかしくないはずで、そこは見えた感じか。
~予想結果~:◎鞍上のムーアに期待も調教過程も?だったし、春の勢いは戻りきっていなかったか。〇はコースと展開で3着死守。来年にもう一段レベルが上がらねば厳しそう。▲リピーターに期待も6着。それなりに来ているものの馬場や展開の助けがないと厳しかった。△圧倒的1番人気も末脚不発で馬脚を現した感じに映った結果。過剰人気だったと思われる。×レースにも集中できず終わった感が漂う。繁殖に上げるべき。☆今日の馬場にフィットした血統馬に期待も距離の壁は厚く惨敗だった。
今回の結果で「虎の巻」など、書けるはずもなく来年仕切り直しです。
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