阪神競馬場で行われた宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)は、2番手でレースを進めた横山和生騎手騎乗の2番人気タイトルホルダー(牡4、美浦・栗田徹厩舎)が、直線で先頭に立って後続を引き離し、追いすがる5番人気ヒシイグアス(牡6、美浦・堀宣行厩舎)に2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分09秒7(良、コースレコード)。
△タイトルホルダーが驚異のコースレコードでG1、3勝目をゲット。天皇賞・春の圧勝劇はフロックでもないし、今日の勝利でエフフォーリアから完全に4歳最強の座を奪う形になりましたね。
戦前予想していた形ではありましたが、まさか、ここまでのHペースになるとは思いませんでした・・。1000m通過が「57.6」そして、1600m通過は「1.33.4」です。ちょっと前のマイルG1の勝ち時計くらいのラップです。さらに2000m通過のラップは「1.57.3」今年の大阪杯はおろか、昨年の東京2000mの「天皇賞・秋」の「1.57.9」よりも速い時計です。
2番手で進んできた馬がこのラップを刻んだら、そりゃ、誰もついてこれません・・。戦前、ここまで強いとは思ってもみませんでした。っていうか、この馬は先手を奪えなかったら、自分の競馬ができないタイプだと思っていたのですが、結果的にはそんなことはない、自分のペースを刻めば、強い競馬をするタイプの馬だと改めて知る結果となりました。
天皇賞春では、途中でラップを緩めて、残り1000mくらいから2段階ロケット的な脚を使い上り最速で圧勝したわけですが、今回は、ほぼ1F12秒0前後の緩むラップのないままで2200mを走り切りました。物凄いスタミナとスピードです。これが根幹距離でできるのであれば、もう、無敵でしょ。
秋の大目標は「凱旋門賞」だとか。これは楽しみです。血統的にも、期待できるし、今までチャレンジしてきた馬では、一番、エルコンドルパサーに近い感じで、馬券に絡めるかもなぁ・・。ドゥデュースは日本の馬場でこそって感じだけどこっちの方が期待できそうです。
昨年、急逝した父ドゥラメンテの最高傑作が、早々に登場しました。わずか5世代しか産駒が残せなかった父に最高のプレゼントです。ドゥラメンテ自体が、日本競馬の至宝のような血統ですからね。その血を残すことができる牡馬の活躍は、競馬ファンはもちろん、生産者さんたちにも朗報となったことでしょうね。
牝馬も今年、スターズオンアースが2冠達成。この春は、「ドゥラメンテ旋風」でしたね。
2着にヒシイグアス。昨日の予想で、「このレース、非根幹距離ですから、減速ラップになるのですが、こういった流れには「トニービン」の血が入った馬が強さを発揮します。過去、宝塚記念で馬券になった馬にはこのトニービンの血が入っている馬が多いですからね。今年のメンバーでは、「エフフォーリア、タイトルホルダー、ヒシイグアス、アリーヴォ」にトニービンの血が入ってます。なので、ヒシイグアスも買いたかったのですが、それでは買い目が多くなりすぎるので断腸の思いで消しました・・」と書いているのですが、そこで、切ってしまったヒシイグアスにしてヤラレました。
安田記念でもサリオスを3着に持ってきたD・レーン騎手が激走。いただいたコメントのリプにも、「ヒシイグアスはレーンが手ぶらじゃ帰れないから、4週稽古もつけて万全だろうけど、こちらは、堀調教師のコメントのトーンがイマイチだけに、右のトモの具合がまだよくないのかなぁ・・と思い消しました。調教が良く見えなかったポタジェと入れ替えて買おうかともおもったんだけどね。」と書いたのですが、まさにポタジェと入れ替えて買っておけばよかったなぁ・・。
ヒシイグアスもサリオスもどちらの馬も、馬券になった時は結構、「外国人騎手」が騎乗してたんですよね・・。馬力のある馬はやっぱり、腕っぷしの強い外国人ジョッキーが合うんですね。また一つ勉強になりました。
この馬自体、非根幹距離の中山記念がベストパフォーマンスでしたし、このレースは向くとは思っていたのですが、前述ですが、堀調教師が慎重なコメントだったので、ためらってしまいました・・。
3着に×デアリンクタクト。天晴ですね。まだ、本調子には戻ってないと思っていたのですが、「腐っても鯛」ではないですが、牝馬3冠は伊達ではなかったです。このメンバー相手にこの状態でも3着に来るんですからね。
まぁ、前走マイルのヴィクトリアマイルを使っていたので、この速い流れにも対応できたのかもしれませんが、最後の一伸びは、流石でした。
◎エフフォーリアは6着。レース後の武史騎手は、「ついていくので精一杯だった」とコメントしてました。、1週前の調教はイマイチに見えていたのですが、今週は動いているように見えました。ただ、直前でブリンカーを付けたように、前走の大阪杯の敗戦の原因はわからず終いってことだったんでしょうね・・。この春シーズンは、昨年の疲れが抜けきれなかったのかもしれないし、阪神というか輸送に弱いタイプの馬なのかもしれませんね。あと、スローペースの方が向いてるのかも。東京コースは向いているはずなので、もう一回、東京コースで見直したいです。天皇賞・秋でどんな競馬をするか?その時は何番人気なのか?4,5番人気ならガッツリ買いたいなぁ・・。ただ、そこでも復活しなかったら、これは「エピファネイア産駒の牡馬は早熟?」ということになりかねないですから、なんとか復活してもらいたいな。
〇ディープボンドは4着。最後、デアリンクタクトに鼻差交わされました。この馬はスタートしてから、押っつけ通しで4番手を獲って自慢のスタミナを活かしてレースをしていましたが、流石にキレる脚がないので、この結果は致し方ありません。よく頑張ったと思います。馬券に絡むとしたらこの競馬しかなかったからですね。このメンバーでもしっかり掲示板を確保ですからあと300m伸びる有馬記念は期待したいな・・。
▲アリーヴォは、あの位置からでは勝負になりませんでしたね・・。タイトルホルダーと同じドゥラメンテ産駒だけに期待していたのですが、物理的な位置取りでダメでした。こういったときこそ、ベテラン武豊騎手の手綱さばきに期待していたのですが、残念な結果でした。
×ポタジェは、やっぱり、調教の動きが良く見えなかったのにデータ的には買いだったので買ったのですが間違いでしたね・・これならやはり、ヒシイグアスを買うべきでした。ディープ産駒は過去10年で掲示板に1頭は必ず乗っていたので、この馬も大阪杯の勢いで乗れると思いましたが、やはり動きが悪くては買うべきじゃなかったな・・。
ということで、馬券は的中ならず。春のG1最終戦を白星で飾ることはできませんでした・・。この春のG1は「1番人気が勝てない」という異様なレースばかりでした。馬券に絡んだのも皐月賞のドゥデュースと天皇賞・春のディープボンドのみでした。
これはきっと、コロナ禍による「無観客レース」の副作用ですね。人気馬はそれだけ、集中力が増せば増すほど、実力を発揮するってことなんだと思います。この2年間、無観客レースが続きましたからね・・。馬も有観客に慣れてきたら、元のようになるとは思いますが・・。
何とか、このまま、コロナ禍がぶり返さないことを願うばかり。そして、秋のG1開幕は競馬ファンが満員の競馬場で迎えてもらいたいなぁ・・。
ということで、最後に、来年の宝塚記念は的中できるように「虎の巻」を書いておきます。
・1番人気は強い。ファン投票も1番人気で、年内に勝ち鞍がある馬なら、買っておくべき。
・連対馬は、重賞勝ちあり。馬券対象馬は、2000m以上のレースでの勝ちクラは必須。とくに、重賞未勝利馬なら、2200mの勝ち鞍は必須。
・札幌、中山、阪神、東京、京都の以上のG2以上の2000m(札幌記念、皐月賞、大阪杯、鳴尾記念、秋華賞)、非根幹距離阪神、中山2500m(有馬記念)、京都の2200(京都記念、エリザベス女王杯)、阪神2200m(宝塚記念)で馬券になった馬を狙う。
・真逆の適正だが、東京、京都、阪神2400mのG2以上のレースで、馬券になった馬が馬券になる。(特に東京2400mのG1馬は強い)
・日本馬で7歳以上で年内、勝ちクラのない馬は消し。逆に7歳でも年内にG2以上の勝ちクラがあれば買い。
・6歳以上の馬は、リピーター以外なら、前年8月以降に「2000~2500mのGI かGII」で連対経験があった馬のみ。
・4歳馬は、「G1馬」か「2000m以上のG2勝ちのある馬」のみ。
・凱旋門賞向き(ヨーロッパ血統、特にノーザン系(サドラーズ、ヌレイエフの血を持った馬)の血が強い。サンデー系ならスタミナ型のステイゴールド、スペシャルウィーク、マンハッタンカフェ、ハーツクライ、非サンデーなら、ジャングルポケット、キンカメ系(ルーラーシップ)とか。母父トニービンやサドラーズウェルズ、ダンチヒ、ミスプロ系の血を持つ馬も要チェック。特に、ディープ産駒なら母父にミスプロや、フレンチデュピティの血を持つをチェック。
・トニービンの血の血を持つ馬に注目。ハーツ、ドゥラメンテ、ルーラーシップも要チェック。
・ローテは、天皇賞・春、大阪杯、鳴尾記念、目黒記念、ヴィクトリアマイルから。連対馬なら、ヴィクトリアマイルは3着以内、鳴尾記念は勝ち馬か、57kgを背負って、掲示板の馬のみ。それ以外のローテなら、海外レースからなら、3着以内、G2レース連対馬、G3以下のレースなら勝ち馬のみ。
・ディープ牡馬で、2200mのレースか、阪神2000mで勝ち鞍のない馬は消し
・G1馬以外で3か月以上の休み明けは消し。
・牝馬はG1馬か、牡馬混合G1連対馬のみ。サンデー系の牝馬で、2000m以上のG1勝ちのある馬は、買っておいて損はない。
・香港馬で2000mのG1勝ちのある馬で、レイティングが高い馬は買い。
・海外からの帰国初戦は、調教がしっかりした馬。その海外レースで馬券対象になった馬のみ。同じレースに出走なら、最先着馬のみ。着外馬は消し。
・先行馬有利。直線が短いので粘り込める馬は有利。ロングスパート出来る馬も有利。
・非根幹距離なので、リピーターに注意(エリザベス女王杯、宝塚記念、有馬記念など)
・当日の馬場の傾向を重視。前残りか差し向きの馬場をしっかり判断すること。(これ重要)
・少頭数のレースはやはり、前有利。15頭以上の多頭数のレースは差し追い込みが有利なことが多い。
・差し・追い込みなら、坂のあるコースのレースの上がり最速率の高い馬を買う。(特に阪神内回りや中山で)
これで、来年も、バッチリか?!
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