発進！オシムジャパン ～異例の代表人数～

　昨日、発表された新生サッカー日本代表。親善試合とはいえ、トリニダート・トバゴとの国際戦の初陣を迎えるオシムジャパン。

　イビチャ・オシム監督の下、召集されたメンバーは、ナント１３人。

　ドラマによくある、人数ギリギリの弱小チームが、やがて、強豪チームへと変貌していって、そして、全国大会で優勝！って感じの青春ストーリーを描いた訳ではないだろうが、いきなりのサプライズである。
　
　親善試合といえども、負傷退場とか想定してみれば、もう少し、代表を選べば・・とも思ってしまうのだが、これは、オシム監督が、今回、選抜したこの日本代表に、期待する現れととって良いのだろう。

　本当のところは、きっと、今回、「大人の理由」ってものがあったことは間違いない。ガンバ大阪、ジェフ市原のメンバーは、Ａ３チャンピオンズカップに参加、鹿島アントラーズは、上海遠征と、今回のトリニダート・トバゴ戦とのスケジュールが重なっていて、選出できなかったと言うのが実情であろう。

　言わば、これは、オシム監督ならではの、日本サッカー協会への痛烈な批判として受け取れるのである。
　本当に、日本代表を強くしたのなら、もっと、代表召集をしやすい環境を作ってね、っていうオシム監督のメッセージである。

　さらに、今回の、メンバーは、前回のドイツ大会のメンバーから一転して、走れるメンバーを召集したように感じられる。　メンバーは以下の通り。

ＧＫ：
川口能活（磐田）
山岸範宏（浦和）

ＤＦ：
三都主アレサンドロ（浦和）
坪井慶介（浦和）
田中マルクス闘莉王（浦和）
駒野友一（広島）

ＭＦ：
田中隼磨（横浜ＦＭ）
今野泰幸（ＦＣ東京）
長谷部誠（浦和）
小林大悟（大宮）

ＦＷ：
我那覇和樹（川崎）
佐藤寿人（広島）
田中達也（浦和）

　このメンバーに、前述の、アントラーズ、ジェフ、ガンバと、海外組が数人選ばれて、本当の新生オシムジャパンが誕生するのであろうが、今回のトリニダート・トバゴ戦は、１３人で素晴らしい試合を期待したいです。