中山競馬場で行われた第84回皐月賞(3歳・牡牝・GI・芝2000m)は、好位追走から直線の追い比べを制した戸崎圭太騎手騎乗の2番人気ジャスティンミラノ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、中団から脚を伸ばした7番人気コスモキュランダ(牡3、美浦・加藤士津八厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分57秒1(良、コースレコード)。ラブリーデイが15年中山金杯で記録したレコードタイムを0.7秒更新した。
大幅に遅ればせながらの回顧録です。いろいろ立て込んでいたので、ついつい書くのが遅れました・・・
今年の皐月賞。素晴らしいレースでした。ここ数年でもトップレベルの世代ではないでしょうか・・。勝った☆ジャスティンミラノは、日本ダービーで狙っていた1頭。東京コース、スローペースしか経験していなかった点を不安視して6番手評価でした。ここ数年のトレンドである、共同通信杯からのローテでそのあたりは心配していなかったのですが、このペースのレースで差し切るあたりその能力は非凡です。血統的にも3冠を狙える器もあります。この馬の勝利に当たり、先日、亡くなった藤岡康太騎手が稽古をつけていたとの話もあり、ドラマチックな結末ということになりましたが、まぁそれは結果論。間違いなく、この馬の能力は素晴らしいものです。
間違いなく東京コースは向くはずなので、現段階では、ダービー馬に一番近い位置にいること思われます。
2着にコスモキュランダ。これは恐れ入りました。正直、どの時点でモレイラ騎手が騎乗する話になっていたのか?そこが今となっては気になるところです。この馬を評価するべきだったのは、500万クラスの時計です。前の週のホープフルS、そして翌週の京成杯よりも同じ中山2000mで2分を切る速い時計で勝っていたのです。その時点でこの馬の実力をもう少し、評価するべきでした。この馬も弥生賞勝ちの実績はありましたが、個人的にはあれはハマったと思ってしまったのですが、実力でした・・。猛省しなければなりません。
そのレースを勝ったM・デムーロ騎手を降ろしてまでモレイラです。ノーザンF系なら納得ですが、ビッグレッドファームです。これは、ノーザンF系の有力馬に乗れる可能性もあったと思いますが、モレイラ騎手がこの馬の騎乗を選んだとしたなら、やはり超1流ジョッキーは馬を見る力があるってことですね・・。改めて、1流ジョッキーの乗り替わりは買いだということを思い知らされる結果です。
弥生賞勝ち馬は日本ダービーと相性がいいのですが、この馬はどうでしょうか・・。弥生賞は捲りがハマりましたが、皐月賞も上り3位を使っているだけにその末脚は本物です。今回もフロックだと思われたら、美味しい思いができるでしょうか・・?とは言え、今回が買いで、次買うのは負け組の買い方かもしれませんが・・。
3着に▲ジャンタルマンタル。一瞬勝ったか!と思わせましたが、やはり、2000mは少し長かったですね・・。次走は、NHKマイルとの情報も入ってきましたし、本来マイラーのこの馬は頑張りました。予想でも書きましたが、皐月賞は、スピードのある馬が馬券になるレース。完成度の高かったこの馬が3着には納得です。朝日杯勝ちのこの馬に勝ったジャスティンミラノは、やはりもっと評価するべきでしたね。レースを見るとあの馬には勝てないと思ってみていたもののこちらも休み明けのレースだっただけにジャッジをミスりました。
△シンエンペラーは5着。やはり、血統的にスピードが足りてない感じでしたし、ポテンシャルだけでここまでやってきた感じでしたが、日本の馬場ではこの血統ではこれが限界かもしれません。やはり、兄同様、凱旋門賞を目指すべき馬です。今後はダービーに向かうのかもしれせんが、札幌記念から、凱旋門賞に向って日本調教馬による凱旋門賞初制覇をしてもらいたいです。
◎レガレイラですが、これは、評価が難しいですね・・。普段から、調教でも乗っている北村宏司騎手騎乗だったので、さすがにルメール騎手に比べると鞍上弱化でしたが、馬の能力でなんとか馬券内には来ると思っていたのですが・・。今年は、牝馬も牡馬もレベルが高い年なので、レベルの高い牝馬でも通用しなかったということでしょうか・・。末脚は見せましたが、ちょっと後ろ過ぎましたね・・。昨年のレベルならこの馬が春の2冠は獲れていたかもしれませんが、今年はちょっと厳しかったのかも。流石にダービーには向かわないと思いますが、オークスなら十分勝てるレベルだと思います。次走どこを使うか気になるところです。
〇ミスタージーティーですが、やはり1走多く走ったことも仇になりましたね・・。レース前に、とある動画をみて、やはり、有力馬にとってローテーションというものは、間隔があけばあくほど、目標のレースに仕上げやすいという話を関係者がされていました。ノーザンF系の有力馬が使い分けという訳ではないですが、トライアルを使わずにレースに臨む理由がわかりました。今年の例では、ジャスティンミラノ、ジャンタルマンタルはウマくそれが機能したということ。
×サンライズジパングですが、期待していた通りには行きませんでしたね・・。この馬を残したのには目をつぶったデータがありました。前走、トライアル以外のオープン以下のレベルのレースを使っていた馬は馬券にならないというもの。このデータにあえて目をつぶって買い目にいれたのですが、やはり、無理でしたが・・。
印はまるで逆でした・・。とは言え、今年の3歳馬のレベルが高いということが判明した素晴らしいレースを見れたと思い、今回は、観戦料としてJRAに預けておきます。
~総評~:今年の3歳馬は牝馬も牡馬もハイレベル世代。時計もそうだが、レースレベルも高い。そのレベルの高い重賞を勝ってきた馬の1,2,3。共同通信杯の1,2着馬に弥生賞勝ち馬の決着だった。1000m57秒のHペースだったが、そのペースでも道中8番手より前にいた馬しか馬券になっていないという点で、スピード、スタミナともにハイレベルの馬しかこれなかった。6着馬までが0.5秒差。ここまでがダービーでも有力候補か。1,2着馬はダービーでも有力。3着馬はNHKマイルに向かうがそこでも確実に馬券になれるはず。
~予想結果~ :◎は鞍上がアクシデントで乗り替わりの影響もあったかもしれないが、牝馬で今年のレベルでは少し厳しかったか。オークス参戦なら面白そう。〇過去2走、ホープフルS、共同通信杯と不完全燃焼のレースも、トライアルで権利は獲れたものの本番ではお釣りがなかったか・・。気性面で成長が必要か。▲朝日杯勝ちでスピードの裏付けはあり、このレースには向いていたが今年のレベルでは2000mはこの馬には長かった。NHKマイル参戦で楽しみな存在。△良血馬もやはり日本の馬場ではスピード不足だったか。ポテンシャルだけでは厳しかった。この馬がこの世代の物差しになりそう。是非、凱旋門賞に出走してもらいたい。×はトライアル以外からのオープンクラスのレースからでは馬券にならないということを改めて知る結果に。☆はスローペースのみの戦歴を心配したが圧勝。共同通信杯でG1馬を破った実績をもっと評価するべきだった。
ということで、「虎の巻」を更新です。
・無敗の2歳G1馬は、力が抜けているので、休み明け初戦でも、調教でしっかり動けていたら買い。
・1800m重賞勝ち馬(札幌2歳S、東スポ2歳、共同通信杯、スプリングS)で、中山、阪神の2000m連対のある馬は、高確率で馬券に絡む。
・共同通信杯からの直行で、馬券になるには連対(57kgで連対ならなお良し)しているか、57kgを背負って掲示板に乗っている馬のみ。
・年明け初戦なら、「G1勝ち馬のみ」、「きさらぎ賞」と「京成杯」からなら、「勝ち馬のみ」なのですが、その馬たちは、「無敗馬」か「3勝馬」という実績がありました。異ローテなら(京成杯、きさらぎ賞、アーリントンC、毎日杯)なら「無敗馬」か「3勝馬」のみです。
・若葉Sは連対馬のみだが、このレース以前にオープン以上での勝ち鞍か、重賞で連対経験のある馬のみ。
・トライアル(弥生賞・スプリングS・若葉S)で5着以下からの巻き返しは、中山重賞勝ち馬のみ。
・トライアル3着で権利を獲った馬は、それ以前に重賞で連対経験がある馬のみ。
・トライアル掲示板組でも0,5秒以上差で負けた馬は消し。
・前走、2000mより長い距離を走っていた馬は消し。
・1800mのレースで馬券対象になっている馬は、このレースにあっている。特に東京、京都、中山1800mレースで馬券対象になってる馬(オープン以上、重賞勝ちがあればなおよし)
・トライアル(弥生賞、スプリングS、若葉賞等)が重馬場以上の道悪になり、権利を獲った馬は、本番疲れが残っている可能性があるので、評価を落として考えてみる。
・前走、トライアル以外のオープンクラス(リステッドを含む)以下からの参戦では馬券にならない。
・パンパンの良馬場なら「1800m以下のレースでの勝ち鞍か、中山2000mでの勝ち鞍」がある馬が馬券になる。
・サンデーの血をもっていない馬は、疑ってかかる。逆に人気薄ならサンデーの血がある馬を買うべき。
・中央競馬場で勝ち鞍のない馬は、消し。(中山、東京、京都、阪神、中京コースで)。
・近年は、スローペースの弥生賞はこのレースでは馬券になりづらい。パンパンの良馬場の皐月賞は、マイル重賞やMペースの1800mの重賞で馬券になった馬が活躍する傾向になってきている。
・ホープフルS、弥生賞、京成杯と中山の2000mの重賞があるが、1000m、60秒台で通過したレースで馬券になった馬は皐月賞で馬券になる可能性がある。
・1800m以下の重賞勝ちのない馬で、1000m、61秒前半までのMペースを経験したことのない馬で馬券になっていない馬は疑ってかかる。
・重賞勝ちのない馬で、スローペースしか経験してこなかった馬は、厳しい。ハイペースや、ミドルペースの1800~2000mで馬券になったことのある馬は一考するべき。
・近年は、1800m以下のレースを経験して勝ち鞍のない馬は、このレースでは厳しい。特に2.00を切りそうな馬場の場合はこの条件は必須。
・重賞2勝以上(1800m以上)の馬で、連対率100%の馬は買い。
・デビュー以来、2000m未満のレースを経験したことない馬は消し。1800m以下のレースで馬券対象になったことのある馬しか馬券に絡まない。1800m以下のレースでの勝ち鞍のあることが連対する絶対条件。3着なら、勝ち鞍がなければ、2000mの重賞勝ちが必須条件。
・キャリアは8戦未満。あまりに使い込んでいる馬は消し。
以上・・・。これで、来年はバッチリか!?
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