この航空会社は初めてだったのですが、搭乗後緊急避難の案内など他の番組が流れる以外にはインタラクティブ・モードにしない限り席前のディスプレイには飛行地図が出ていたんです。
で、比較的じっくりその表示を見る機会があって、その時不思議に思ったのが、ソウルを表す”漢字”。メインランドを意識してでしょう、略字体だったので二文字の2番目は覚としないのですが最初の文字は明らかに”首”。
え!ソウルって「京城」とか「漢城」とか書くと思ったのに、というのがその時の第一感。
で、次に気が付いたのがこの写真、ソウル地下鉄車内での路線図表記です。
駅でのそれを写しておけばもっと分かり易かったのですが、現在ソウル市地下鉄の路線図にはハングル、アルファベット、そして漢字略字体の3つで駅名が書かれています。
日本人にとっても略字体とはいえ漢字さえあれば駅の特定が出来ますので、これは有難い配慮^^
ところが右上角の所を見て下さい。このSeoul Stationだけ”ソウル”に当たる漢字表記が無いのです…
Wikiによると:
また、漢字表記(漢城・漢陽・京城など)の変遷に関わらず、古来朝鮮民族はこの地を「ソウル」と呼んできたとも言われているが、これも必ずしも確証があるわけではない。いずれにせよ、「ソウル」は朝鮮語固有の単語であるため漢字表記は無く、通常はハングルのみで表記する。
となっています。
更にWikiを読み進めると:
「漢城」はハニャンと読み、新羅時代から使われていた言葉。
そして「京城」は日本統治時代に使われた名称であり、従って現在それに言及するのは良くないこと
ということが理解出来ました。
で、最後にアシアナ航空のディスプレイにあった言葉は…
現在、中国語を母国語とする地域ではソウルを表す漢字として「首爾 (Shǒu'ěr) 」(簡体字「首?」)が使われている。
とのこと。2005年1月にソウル特別市庁が定めたそうで、中国語圏で次第に使われるようになってきたとのことです。
皆さん、覚えておきましょう