サントリー美術館の会員になって、
こちら21-21でも若干の割引を頂ける、というのはグッド・ニュース。
加速する世界を俯瞰するクリティカルなアプローチや、時にポジティブに、時に詩的な提案を紹介します。
という、今回の企画には元々興味があったので、
ミッドタウンに、富士フィルム写真歴史博物館での土門拳さんの写真展合わせて訪問することとしました。
その会場。
事前に同館HPでは、
80歳の女性が1950年代から編み続けて来た500枚を超えるセーターや、幼少期の記憶をデザインのインスピレーションとして開発された地雷撤去装置、「修復と改良」を奨励し、人々の身の周りの問題を解決していく「Fixperts」プロジェクト、技術革新がもたらす世界の今後を考察する無人飛行物体(ドローン)など、11ヶ国・24組のクリエーターによる多彩な活動が揃います。
などと内容は見ていたのですが、
会場に入る段階ではそんなこと一切忘れ^^;
でもこの施設でこれまで拝見した企画展の中では”デザイン”の持つ力を素直に感じられる、
多分No.1のものではなかったかな
訪問直後、日経にも紹介記事が出ましたが、かなりの高評価でありましたよ。
それでは、館内写真撮影可、ということで、”百聞は一見”でどうぞ:
最初は地上階、ペットボトルと各地域で利用可能な素材を使ってのランプシェードと、
ウィットの効いた言葉のパネル展示。
日本語版はオリジナルには当然に無いので、今回に限り付け加えてみた、とのことでしたが、
英文だけの方がインパクト感あったんじゃないかなあ…
さて、次の展示はこの無数の時計の針が、寓意に動く、という展示なのですが、
画像mustなので、
https://www.youtube.com/watch?v=oFdnAiWTBNU&feature=youtu.be
をクリックしてご覧ください。
最初30秒は変化無いので、飛ばして頂いて構いません^^;
凄いでしょ!
ここでは正に本企画展メインテーマである、デザインがどんな効用をもたらすか、という観点、なかんずくリニア=線がデザインと、そのデザインが意図する結果、アウトプットとの関係について色々語っていて、
写真でアップしたのはtokyoboyも成人病予防で散々お世話になっている薬のパッケージ、どこにミシン目を入れるか、の考察。
帰宅後家人と話すと、別のストーリーを知っていましたが、いずれ身の回りの話は入り込みやすいですよね^^
2枚目が上述のセーター群の展示です
次がこれまた上述の地雷除去装置、と”グリップ”=人間と道具の結節点、についての考察…
この吸盤と竹で作った球体を地雷敷設地域において転がしていくと、その地雷に触れれば爆発を誘発でき、
という仕掛けなんですが、昨今の圧倒的な爆発力で敵を死亡させるより、ある意味より残虐な手足を吹っ飛ばして身障者を作って敵の足かせとするような地雷に有効なんでしょうね。
2枚目のインスタレーションは良く分からなかったけど、どうも道具と人間との結節点であるグリップについて考えたもののようです
最後のこれ、考えさせられる…
全部で3機、異なったデザインの無人飛行機なんですが、ギリギリの推進力でほぼ定点的に上から人々の暮らしなど”観察”出来る。
これまでは精々街頭モニターで、その先はいきなり衛星からの撮影だったりしていた訳ですが、今はこんな奴が頭の上を飛び回る時代
無限の可能性と、リスク、ですかね…