薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

関西での視察

2016年11月11日 | 日記

建設常任委員会の視察で、東大阪市・箕面市・姫路市に行ってきました。

初日は東大阪市で雨水対策について伺いました。

生駒山の麓にあり、市内にある川は天井川ゆえに雨水が自然に川に流れ込まず、浸水被害が多い東大阪市。

大動脈の国道の下に大きな雨水管を入れても近年のゲリラ豪雨では排水が追い付かないことから、地下にプールを作って貯水したり校庭に貯留しているんだそうです。

有名な花園ラグビー場のそばにある公園は、近くに流れる川からの越流をここで受け止め、下流域の浸水被害を和らげる役目を果たしているとか。

雨水は排水ありきだと思っていたのですが、貯水・貯留でひとまず排水を抑制することもできるんですね。

2日目は大阪の北部にある箕面市で立地適正化計画について伺いました。

立地適正化計画といえば、居住地を誘導して集約し交通でつなぐ「コンパクトシティ プラス ネットワーク」なのですが、国定公園があり元々から居住地が集約されている箕面市が全国に先駆けてなぜ立地適正化計画を作ったのか不思議に思っていました。

話しを伺うと、鉄道の延伸で市内に駅が増えるために人の流れを変える交通網(ネットワーク)の充実に主点を置いた計画でした。

ちょっと驚いたのは平成20年から人口は伸び続け、伸び率は府内でトップという状況。

それでも今後の人口減少に危機感をもち、「子育て日本一の箕面市」をキャッチフレーズのもとに子育て世代を呼び込みながら、子どもが大人になっても転出してしまわないような魅力あるまちにしていこうという考えは素晴らしい。平成25年度のアンケートでは、77.7%が子育てしやすいまちだと回答しているんです。

「人口増より人口構成が重要です。若い世代を呼び込んで人口が増えても一気に高齢化を迎える。住み続けてもらうのがコンセプト」との言葉に、市原市の現状が重なり耳が痛かった・・・。

この日は職場体験の中学生(写真左)も参加していました。 視察受け入れに同席するなんて貴重な経験!

視察目的とはズレますが、箕面市のゆるキャラ「たきのみちゆずる」をご紹介。

くまモンとのコラボシール。

たきのみちゆずるバージョンの年賀はがきも!こんなことできるんですね。

これらは市役所の1階のブースで販売されていて、その売り上げをシティプロモーションに充てているんです。

レシートを見てこれまたビックリ。地域創造部営業課ですって!!

商魂逞しい大阪といえども箕面市はそんなイメージじゃないのに、営業課があるなんて。

市原市も稼ぐ工夫をしないとアキマセン!

さて3日目は姫路市で姫路駅周辺の整備事業について伺いました。

まず姫路駅に降り立って、25年ほど前に仕事で出向いた時とあまりにも変わっていたのに驚きました。

JRの線路を高架にしたことで南北の交通路線が増えたこと、そして人が集える公園が出現しおしゃれな店舗が立ち並び、とーっても魅力的に変身したことを実感。

あの姫路駅が!?って思うほどの変身ぶりでした。

駅の下のテナントは、商品の質も良く比較的アップグレードな品並びでした。これまでは神戸に行かないと手に入らなかったものも、姫路駅で充分。女性にとっては嬉しい限りで、住みたくなります。

駅前広場のデザインのコンセプトは「城を望み、時を感じ人が交流するおもてなし広場」

姫路駅に作られた眺望台からは、真正面に姫路城が!

昨年は286万人が訪れた姫路城。タクシーの運転手さんにも「おもてなしの心」が感じられました。

懐かしい関西での視察。

いただいた資料をもっと読み込んで、今後の活動に活かしていきたいと思います。