12月議会が閉会しました。
閉会後は議員研修会があり、リオのパラリンピックで6位入賞された秦由加子さんをお招きして「障がいをもつということ~人生を変えたパラリンピック」と題して講演していただきました。
13歳で骨肉腫を発症し、右足を切断した秦さん。以前にもお話を聞いたことがあったのですが、本当に前向きな方でその明るさには魅了されます。
講演の最後に話された「心のバリアフリー」が、とても印象に残りました。
お風呂が好きで街の銭湯を利用すされるそうなんですが、脱衣場で義足を外して片足でピョンピョン跳んで入りに行くと、子ども達が集まって来てじっと見る。その時に親が慌てて子どもに見ないように注意する場面に遭遇し、せっかく興味をもって知りたいと思っているのに、それを遮らないでと、秦さん。
海外に行っても子ども達から珍しそうにじっと見られるけれど、その時に親が子どもにちゃんと説明したり、子どもが知りたいと言ってるのでお話し聞かせてもらえませんかと、声をかけてくるんだそうです。
私も息子を連れて外出すると、子ども達からじっと見られることはしょっちゅう。でも、こんな子もいるんだよって知ってほしいから外に連れて出しているんです。
聞いてくれたら何でも答えるんだけど、親が子どもを連行するかの如く連れ去るのが一番悲しい。
ところが海外旅行に連れていくと、ホテルのスタッフは気軽に息子に声をかけてくれるし、バスに乗車する時には乗客が手伝ってくれることもありました。
この文化の違いって、何なんでしょうかね。
ちゃんと説明したら子どもは理解できる。理解する子どもが増えれば、義足をつけた子が学校に入学しても隠さず堂々と過ごせる。そんな社会であってほしいという思いがこもった講演でした。
私も秦さんと同じ思いです。障がいをタブー視せず、気軽に声をかけてくれると嬉しいな~。