ゴールデンウィーク中に岡山に帰省してきました。
独居の義母は88才。
料理がとても上手で帰省する度に美味しい手料理を振る舞ってくれたものですが、一人になってからは殆ど作らなくなり、近所のスーパーでお惣菜を買って食べるようになりました。
数年前にデイサービスやヘルパー派遣などの福祉サービスを使えるよう手続きをし、一時は利用していましたが、「性に合わない」と断ってしまい、家に籠もる生活が続いています。
2年ほど前からは、物が無くなったとか、買ってもいない物が置いてあるなど、家に侵入者がいる事を暗示させる言葉が出始めました。
ドレッシングや長靴をわざわざ他人の家に置いていくなんてあり得ない・・と思うのですが、本人は真剣です。
認知力の低下を心配して、神戸市に住む義兄夫婦が度々泊まりに行ってくれているのですが、「歩かないと寝たきりになる」「もっと歩きなさい」と言う義兄の言葉に、義母は追い詰められているような・・・。
いつまでも親には元気でいてほしいと思う息子の気持ち。
もう88才なんだからしんどいという母親の気持ち。
どちらも分かるんだけど、私はやっぱり義母がこの先どう生きたいと思っているのかが気になるのです。
滞在中にポロッとこぼした義母の言葉。「お迎えが来んからなー」
ドキッとした瞬間でしたが、今を生きることで精一杯なんだと感じました。
親の老いを受け止めるのは、案外難しいものですね。