中村哲さんの写真展が開催されている辰巳台の京葉中部協会に行ってきました。
享年73歳で凶弾に倒れてから、もう3年半も経つのですね・・・。
1983年にハンセン氏病患者を支援するためにパキスタンに赴任。
その後アフガニスタン山岳地帯の無医村で医療支援を行い、一つの拠点病院と6つの診療所を開設されました。
しかし豊かな農業国だったアフガニスタンに大干ばつが起こったことから水も食べ物のない状態に。
病院に患者が溢れるようになり医療以前の生活問題を解決しなくてはと、白衣を捨てて1600本の井戸を掘り、25キロにも及ぶ農業用水路を建設されました。
それが「100の診療所より一本の用水路を」です。
いやー、そんな事は今更皆さんにお伝えする必要なんてなかったかも・・。
それにしても独学で土木工学を学び自ら設計されたとは驚きです。
計画当初の地域での話し合いの場で「嫌になったら去って行くんだろう。医者に用水路が作れるのか?」と言われた場面がありましたが、そりゃあ誰だってそう思ったことでしょう。
だって、こんな荒野みたいな地が復活するなんて信じがたいですよ。
しかも砂漠化した大地を3500ha(15万人分)も農地に蘇らせたなんて!
人のために無私に生きた中村哲さん。
「裕福な人が貧乏な人を見下す。権力のある人が弱い人を見下す。こんなのが大嫌いでね」
その精神はお祖母さまから引き継がれているそうです。
教会では写真の他にDVDも見ることができます。
これがねー、中村哲さんの言動に涙がでてくるんですよ。
こんな方が73歳で命を奪われたことが悔やまれてなりません。
明後日までですので、お時間ある方は是非!
7日 12時~17時
8日 10時~17時
市原市辰巳台東3-11-1
京葉中部協会(光の子幼稚園隣)