薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

微生物くんのチカラ

2021年04月28日 | 日記

昨日は他市の女性議員の仲間と、温室効果ガスを出さない有機物汚泥の処理プラントを視察してきました。
実は数週間前に同施設の視察のチャンスがあったのですが、スケジュールが合わず断念。
そこで今回は、小沢さんが企画してくれました。

場所は長柄町の三和コスモス環境(株)。
何度かこの会社の前を通ったことがあって、コスモスの花の看板を見て何の会社なんだろうと思ってたんです。
まさか、こんな画期的なプラントだったなんて!

学校給食などで廃棄された生ゴミや糞尿などの処理を微生物で分解するもので、従来の燃やす⇒埋める⇒流すといった概念を覆す処理法です。

まず、ここに運ばれてきた汚泥が入ります。

雨水を加えてポンプで調整槽へ送ります。
同じようなプールが6つ並んでいて、微生物がパクパク食べて汚泥を分解。

プールを移動するごとに臭いはなくなり、約60%の有機汚泥が炭酸ガスと水蒸気に変わって減少します。
プール移動が終わるとこのマスに。

処理水をくみ上げて見ると、あらー、こんなに透明になっちゃった~!

次は分解槽へ。
残った汚泥は菌を植え付けた木材チップと混ぜ合わせます。
菌が活性化するよう、かくはんして空気を入れます。

先ほどの処理水を入れて、ここで濾過。

24時間かけて全行程を終え濾過した水は、また最初の調整槽のプールで再利用するのです。

従来であれば、下水道処理・し尿処理施設では、どんなに処理しても最後に汚泥が残り、最終処分場に搬入され埋め立てます。
このプラントは中間処理施設であるものの、最終処分場を必要としないのです。
市原市では、これらの汚泥を最終処分場に搬入しなくて済むように、汚泥を固形燃料化にする施設を建設中ですが、燃やさないで処理できるシステムという点では画期的です。
しかも1㎏あたり8円ほどで運営できる安価なところも魅力です。
詳しくはこちら

このプラントは、し尿処理の問題で飲み水に影響しているウガンダ共和国からも視察があり、国家プロジェトとして取り組まれているとのこと。
水を守るのは、国民の生命を守るってことですよね。

「SDGsシンボルのまち」を目指す市原市。
こんなに近くにあるプラント活用を検討して欲しいな~。


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