リッチーですね。紛れも無いリッチーです。
グリップ無し、シフター無しでギア固定。タイヤは新しいようで、空気も入っているので走っているのかな?ロックもされています。
でも、チェーンステイとシートステイが塗装かと思えるくらい綺麗に錆コーティングされていて・・・
こんなになったリッチーは可哀想?それともこれでも走っているリッチーはすばらしい?
みなさん、自転車は大切に乗りましょう。
昨日開催された福井のロードレースで死亡事故が起きました。
私は参加していなかったのですが、過去には何度か参加していたレースです。
新聞記事などを読むと、集団から外れ電柱に激突しての死亡ということです。事故の原因については分かりませんし、その場にいた訳でもないので今回の事故そのものに対して意見することはしません。
ただ、自転車という遊びは危険が伴うものということを改めて認識していただきたいと思います。
自転車での怪我というと、技術不足による転倒を考えますがもっと他にもあります。体調不良により体の不調からの事故。今の季節なら熱中症。自動車が突っ込んでくるなどのもらい事故もあります。
なにも危険だから楽しみをスポイルするようなことを薦める訳ではありません。危険を回避する術、そして事故の当事者になった場合を考えていただきたいのです。
以下に気をつけること、是非とも実行していただきたいことなどを書いてみました。
一発奮起して購入した自転車。最初は調子良かったのに日が経つにつれなんだか最初と違うぞ!となってきます。
自転車も機械。乗り続ければ整備が必要になってきます。調子が悪いなと感じたら整備をしましょう。できなければお店まで持ってきてください。
騙し騙しはだめですよ。「今月は小遣いがピンチだから来月に」というのも考え物。命を預ける自転車。不安要素はできるだけ少なくしましょう。
また、調子だけでは分からない不具合もあります。私の実体験では、掃除の時にフレームの亀裂を発見したことがあります。王滝に出る数ヶ月前だったのですが、そのまま出ていたらと思うと・・・
掃除して汚れを落とす。またはワックスを掛けるなどは、以上を発見する最善の方法ですね。自転車が美しくなり、おまけに不具合も発見できる。みなさん頑張って掃除しましょう。
せっかくの晴れの休日、またはお金を払って遠征したレースなどなど、走りたい気持ちが高まりますよね。しかし体は大丈夫?夜中に高速を移動して早朝現地入り。現地で宴会(これについてはあまり大きな声では言えませんが)などなど。イベントだからとテンション高くなって無理をしがちなもの。
体の調子は本人しか分かりません。走らないことも立派な選択です。
自転車、そしてその日の走りに適した装備で走りましょう。
たとえばウェア。きちんとした物を身に着けると疲れが軽減されます。疲れるとつまらないミスをしてしまうもの。快適さが事故を防ぎます。
また万が一転倒した場合に備えてヘルメットの着用はもちろん、正しく被りましょう。また転倒して割れた場合はもちろん、割れなくてもへこんでいるなど衝撃を受けた場合は交換してください。長く使っている場合も衝撃を吸収する機能が劣りますから交換が必要です。製品安全協会と日本安全帽工業会は、ヘルメットの有効期間を「購入後3年間」と定めているようです。
事故にあった時のことを考えてみましょう。
怪我の程度が軽かったりで自分で行動できる場合はまだしも、意識不明、最悪死亡の場合、自分が誰であるかすら伝えられません。 なるべく単独ではなく複数で走ることが望ましいと思いますが、ベストは「迷子カード」や認知症の方が身に着ける、氏名や連絡先を記したカードを持つことでしょうね。自転車に氏名、住所、電話番号を書けばさらに良いでしょうがママチャリじゃあるまいし、それはできませんよね。
以前、単独練習中の死亡事故で携帯電話から身元が判明したという話を聞いたことがあります。何かしら身元が分かる物を携帯しましょう。 それと、私たちはマウンテンバイクで遊びますから山で事故にあったときは、誰にも発見してもらえない場合も考えられます。家族にはどちら方面へ行く事だけでも伝えましょう。家族が分からなくても、○○方面といわれると私たちはあのコースかな?と見当がつきます。
今回は、レースというイベントでの事故です。死亡事故が発生したことは非常に残念ですが、今回の件でイベントの中止や規模の縮小という形でなく、これを教訓にさらによりよいイベントになることをお願いしたいと思います。
そして私たち参加者は、「お金を払って走っている」ではなく「走らせてもらっている」という気持ちを忘れないようにしましょう。