トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

すくい縫いの後は

2013-07-09 14:23:49 | Boots
暑い日が続きますね。
ここ数日、天気も良く絶好のバイク日和ですが、納品が近づいているブーツ達がいるので
ブーツ作りを進めなきゃ。



前回、すくい縫いが終わったブーツの作業を進めます。





まずは、中底の溝を埋める作業からです。


中底に溝を掘るために切り取ったパーツを元の位置に貼ります。



中底と切り取ったパーツに接着剤を塗り、元の位置に貼ります。

貼った後は剥がれないようにポンポンで叩き軽く圧着します。



次はウェルトを平らに均します。



ウェルトを縫い付けた部分をポンポンで叩いた後、アッパーとウェルトの間に竹べらを入れて平らに均します。

均しておくとミッドソールを貼る時にキレイに貼れるんですよ。



ウェルトが平らになったら踵周りに細革を取り付けます。


この部分は職人さんによって色々な処理の仕方があります。
私は何通りか試した結果、これから紹介する処理が一番合っていると思い採用しています。



それでは踵周りをっと。


使うのはウェルトよりチョット幅の広い『細革』というものです。


その細革を踵のカーブに合わせて『タックス』という釘で固定していきます。


細革は直線のものなので踵のカーブに合わせるとこんなんなっちゃいます。

細革が「モッコリ」しちゃってますね。

この「モッコリ」を平らにするんですが、その方法は・・・・・


 “叩きながら山の部分にタックスを打つ” という感じです。


そうすると、このようになります。

ね! 平らになったでしょ!


簡単に説明しましたがこの作業、慣れないと細革が平らにならないんですよ。(笑)


そして、ウェルトとの継ぎ目を接着して完成です。

打った『タックス』という釘は木型の底面に貼ってある鉄板でタックスの先が潰れるようになっています。

タックスの先が潰れる事によって履いた時、足に当たらず
先が潰れているので抜ける事もありません。


イヤ~、このタックスを考えた人は「スゴイ」と思います。



アッパー側から見るとこんな感じです。

普通の紳士靴の場合、コバの幅をこんなに広くしないんですが、私の作っているワークブーツだと
コバにある程度の幅がないと 華奢 に見えちゃうんですよね。

なので、この処理が適しているという訳です。


ここまでで全体の作業(吊り込みから)の60%ぐらいですかね。




続きは次回に・・・・・











トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,000) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代    ¥105,000(税込¥110,250)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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