トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

紙切ってます。

2015-08-14 18:28:15 | Boots
お盆だからですかね。

工房の周りはいつも以上に静かです。







工房ではオーダーをいただいたブーツの型紙を裁っています。



トンリョウではオーダーをいただくときにデザインもお客さまと打ち合わせをして決めているので
それぞれ型紙を裁つ事になります。


まぁ、デザインがまるっきり同じでもそれぞれのお客さまで木型や脚の寸法が違ってしまうので型紙が必要になるんですけどね。(汗)





今回紹介するのは女性のお客さまに製作するブーツです。

愛知県にお住まいのSさんです。



トンリョウでは型紙を裁つときに 『元型』 という型紙を始めに裁ちます。


元型とは各パーツにバラす前の型紙で、全体のバランスをとるために必要な型紙になります。


ブーツや靴はこの元型を裁つ職人さんが多いんじゃないでしょうか。
(サンダルやモカシンなどはこのような元型は使わない事の方が多いですね。)



という事でいつものように元型を裁ちます。

まずはアウトラインを包丁で切ります。


アウトラインを切り終わったら必要なラインを入れていきます。




今回のブーツはエンジニアブーツなんですが、甲と履き口に使用するバックルが通常と違います。


バックルの大きさが大きくなっているのと履き口も同じ大きさのバックルが付きます。




型紙作成の際に “バックルをどの位置にするか” を決めるにはバックルの実物を使い位置決めをします。



こんな感じですね。

型紙の上にバックルを乗せ、位置が決まったらラインを引きます。




ラインを引いた状態がこちら。

ラインがいくつもあってゴチャゴチャしてますが(笑)、すべて必要なラインなんですよ。



甲の方も。

ラインやアタリを付けるときは “革の厚み分” なども考慮して作業をしないとアッパーを作った後
「あれ!?ベルトが短い!!(型紙どおりじゃない)」 などという事になっちゃうんです。




そして、おおよそのラインを引いた元型はこのようになります。

この元型は甲革用ですね。



この他にライニング用の元型も裁ちます。



甲革・ライニングの元型ができたら各パーツの型紙を作っていきます。


元型をしっかり作っておかないと各パーツの型紙を作るときにラインがうまく繋がらなかったりする事があるんです。(汗)



『元になる型紙』 だから当然ですかね。(笑)






















トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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Tong Liao (トンリョウ)
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U R L :order-boots.com
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。