ジッパー付きブーツはベルトが違います。

オーダーをいただいたブーツ達の型紙を裁っています。


今回は型紙のチョットした部分について紹介します。



それはベルトです。


今回オーダーをいただいた中でジッパー付きのブーツがありました。

その型紙を裁っていたんですが、甲ベルトの部分に違和感？が・・・・・



とりあえず、甲ベルトはこの部分です。

足首近くにあるベルトです。



ジッパー付きのブーツはプルオンタイプのブーツに比べ足首をフィットさせるので、この部分が変わってきます。



プルオンタイプのブーツだと甲ベルトの型紙はこうなります。

直線ですね。

私の作るブーツはプルオンタイプの場合、甲ベルトは直線の型紙になります。



ジッパー付きのブーツの場合は元型から違ってきます。

足首の部分が細くなっているんですが、女性用のブーツまでは細くしていないので分かりずらいですね。（笑）



この元型からそのまま甲ベルトの型紙を裁とうとすると、こんな風になっちゃいます。

赤のラインが甲ベルトになります。

『ゴレンジャー』みたいになっちゃいます。
（知らないかな・・・・【汗】）



元型は前のセンターラインと後ろのセンターラインで作るので二つに折った状態になります。


ブーツは立体なので、元型をそのまま各パーツに移せないんですね。



という事で、今回のジッパー付きブーツの甲ベルトはこうなりました。

若干のアールを付けてブーツ本体から浮くことなく、見た目にも違和感がないようにしています。



チョットした事なんですが、こういう所で型紙の経験がでてきます。


靴店などでは“たまーに”ですが、「ん？この型紙おかしいぞ！」という靴を見かけます。（驚）







型紙はブーツ作りの一部分です。

ですが、ブーツの見栄えを大きく左右する作業なので、目をショボショボさせながら細かい作業を
続けています。（笑）










トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格　：　ラスト(木型)代　　￥ 20,000（税込￥21,600）　※初回のご注文の場合は必要になります。
　　　　　　ブーツ代　　　　￥105,000（税込￥113,400）～

詳しくはホームページをご覧ください。


　
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Tong Liao （トンリョウ）
〒270‐2212
　　　　　千葉県松戸市五香南2‐31‐5元山マーケット１Ｆ中央
電　話 ： 047(710)6917
U R L　：order-boots.com
E mail ： boots.tongliao@gmail.com
時 間　： 10：00～20：00
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※不在の事がありますので先にご連絡をください。

営業活動しています。（笑）

この仕事を始めて丸２年が経ちました。


３年目を迎え、もっと多くの方にトンリョウを知っていただきたいと思い営業活動をする事に・・・・




営業活動といってもマンションに行き「奥さん、どうですか！？」という事ではありませんよ。（笑）





友人にポスターを作ってもらったのでチョットした手土産を持ち、ポスターを貼っていただくために
ハーレーのカスタムショップに行ってきました。




今回伺ったのが千葉県柏市にある　『Ａ‐ｓｙｋｓ　MOTOR WORKS（エイシックス　モーター　ワークス）』　さんです。



エイシックスさんは私の工房からバイクで２０分ぐらいのところにあります。


お店はこんな感じです。

県道８号沿いにあり、平日でもお店の前にはハーレーが停まってます。
（右端に停まっているのは私のＫＡＷＡＳＡＫＩです。【笑】）




お店の方に事情を説明したところ、快くポスターを貼っていただける事になりました！（喜）




ブログを書いている事を説明し、写真も撮らせていただきました。





“ところ狭し”　という感じでハーレーが何台もあります。

私はハーレーに詳しくないんですが、エンジンを見ると　とてもキレイな造形をしています。

年代物？のハーレーなんでしょうね！？



カスタム中のハーレーも。



フレームのラインが美しい！！


バイクはガソリンタンクやシートが付くので走る状態になるとフレームは見えなくなってしまいますが
バイクのフレームを見ると「なんとも言えずキレイ」なんですよね！



そして、こんなものも。

写真の奥にあるのは　『旋盤機』　です。鉄パイプの加工をするために使う機械ですね。

写真の手前はワンオフのパーツです。


そしてもう一つ。

『サンドブラスト』用のブースです。



お話しを伺ったところ、お客さんの要望を聞き、マフラーなども製作しているそうです。



『ファクトリー』　っていう感じがして、私はとっても好きな空間です！




そして、トンリョウのポスターも貼っていただきました。（喜）

ソファーの横に貼っていただいたので、エイシックスさんに来られた方はバッチリ見える所です。（嬉）





エイシックスさんはブログもやっているので是非見てくださいね。
http://a-syks.blogspot.jp/




Ａ‐ｓｙｋｓ　ＭＯＴＯＲ　ＷＯＲＫＳ　さん、ありがとうございました！！！


これからもよろしくお願いします。




・Ａ‐ｓｙｋｓ　ＭＯＴＯＲ　ＷＯＲＫＳ（エイシックス　モーターワークス）

　　　千葉県柏市五條谷２２－１１

　　　ＴＥＬ　０４－７１９９－７３４１













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革入荷のご案内。

先日、オーダー靴を作っている友人のＴさんに革屋さんを紹介してもらいました。（喜）



Ｔさんとは私が靴メーカーに勤め始めて間もなく知り合ったので、もう１６年ぐらいのお付き合いをさせてもらっています。


同じ　“靴作り”　をしている方と長くお付き合いできるのはとても嬉しい事ですね！



今回伺った革屋さんも浅草にあります。


当日は天気も良く、革を担ぐには最高の日でした。（笑）
（もちろん汗だくです【笑】）





という事で革の紹介をします。





今回購入した革はこんな感じの革です。

イタリアの革です。

オイルを含んでいるため、触ると『ヌメっ』としています。（笑）


色はボルドーですね。


革の吟面（皮の表面）もあり、革自体もしっかりしています。




オイルの具合もイイ感じです。

オイルが浮いているので色ムラがあるように見えますが、革自体の色ムラはないんですよ。

革にはキズも少なく状態も良さそうです。




革の表面を布で拭いてみると。

オイルが摩擦熱で溶けて一色濃くなります。

ツヤも『ギラッ』という感じではなく、ワークブーツにはちょうど良いですね。



今回は２枚の入荷なので、２足のブーツが作れそうです。


この革だと、ヴァンプを黒．シャフトをこのボルドーで作るとカッコいいブーツができそうですね。


「人とは違うもの！」という方には、ヴァンプをキャメル．シャフトをボルドー　なんていうブーツも
カッコ良さそうですね。




興味のある方は是非工房に見に来てくださいね。









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型紙を裁ち始めました。

先日、木型屋さんから受け取った木型達の修正が終わりました。


木型の修正が終わったら次の作業は　『型紙』　です。



トンリョウではそれぞれのお客さまに合わせて木型を作るんですが、その後の型紙も
それぞれの木型に合わせて裁っています。

オーダーをいただいたお客さまによってデザインが違うので型紙が必要になるんですが、
デザインが同じ場合でも型紙を新しく作っています。



というのは、お客さまの足に合わせて木型を作っているため、同じタイプの木型でも
形が違っているんですね。


そのため、その木型に合った型紙が必要になるんです。


よほど特徴のある足以外は同じ型紙でも吊り込み（成型）は出来てしまう事があるんですが、
“ピッタリあったもの”　はまず無理です。


ピッタリ合った型紙を使用しないと革を無理に引いたり、逆に引けない部分もでてしまいます。


細かい事になるんですが、その合っていない部分も履き心地に影響するので
新しく型紙を作るようにしているんです。








それでは、型紙を裁ちます。


まずは、木型に　“センターライン”　というものを引きます。



前と後ろの“センター”に引く線なのでセンターラインです。


このラインは型紙を裁つ上でとても重要な線になります。

センターラインが曲がっていたり、ずれていたりすると木型に合った型紙ができません。

吊り込みをする際も、とても手間のかかるものになってしまいます。



考えてみると、ブーツ作りは　このように　『完成したら見えなくなってしまう箇所』　がたくさんあります。


見えないから手を抜く事もできるかもしれませんが、そういう細かい部分も手を抜かずに作ったブーツは
『完成したときに“立ち姿”がキレイに見える』と信じて作っています。




センターラインが引けたら木型に型紙用のテープを貼り、貼ったテープを型紙用の紙に貼ります。

この紙にテープを貼るところも重要なんですよね。（汗）

テープは平面で、木型は立体ですから、木型にテープを貼るときも、はがしたテープを紙に貼るときも
“そのまま”では貼れないんです。


この作業は経験が必要で、作り手それぞれで違うと思います。


私が勤めに出ているときは他の方が裁った型紙を見る機会がたくさんありました。


他の方が裁った型紙を見るたびに「ふ～ん、こんな風に裁ってるんだ～！勉強になるな～。」と
思ったものです。（笑）


中には「ん！？これじゃぁ・・・・・」なんてものもありましたが・・・・（笑笑）





話がそれましたが、このテープを貼った型紙ができたら確認用の革を裁ちます。

この革を木型にかぶせて確認です。
革に引いてあるシルバーのラインは地面に対して直角の線です。
この線が直角に立っていないとブーツの筒（シャフト）が前や後ろに倒れたブーツができちゃうんですよね。
なので、この線も重要です。



この　『型紙』　はとても細かい作業で、目や背中が疲れます。（トホホ）

でも、良い型紙が出来ると「よし！カッコいいブーツができるぞ！！」と気合いが入ります。














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