さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

移民反対、とは言うけれど。。

2024-07-09 | 社会・経済


こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

まずは、都知事選、残念な結果でした

応援していた石丸さん、健闘はしましたが及ばずでした

これから百合子都政がまた4年も続くのかと思うとげんなりとしますが、まあ仕方ありません

あとは、刑事告発されている3つの案件で、起訴、公選法違反確定、失職、という可能性にわずかながら期待しています

学歴詐称の件は、当のカイロ大学、つまりエジプト軍政府が公式に卒業を認めてしまっていますので、たとえ本来の卒業条件をクリアしていなくてもどうにもならないのだろう、と思いますが、東京都内の各自治体首長に出馬要請を出すよう自作自演していた、というのは公務員の地位利用として起訴できる可能性が高い案件だと思いますが、検察がどこまで動くか、これまでの裏金のやり方とか見ていると、期待できません

今回の知事選、自治体の首長選挙、ということで小平次は石丸さんを応援してきました

公約通り、都議会の可視化をやってもらい、小平次が以前、コロナ騒動の時に抗議と質問のメールを送った尾島紘平のような無能バカ議員がさらされるようになってほしいと期待していたのですが、まあ残念です

今後については、選挙前にも申し上げましたが、石丸さんはグローバリストとの融和性が高いようにも思え、もし今後維新などと共闘するのであればなおの事ですが、一旦フラットな目線に戻りたいと思います


さて、今回は別の話、外国人の移民受け入れについて書きたいと思います

『移民受け入れ反対』

という言葉が、四方八方から聞こえてきますが、よく理解されているのだろうか、と少々疑問があるのです

というのは、状況判断を誤り反対ばかりを言っていると、逆にいいように利用され、より悪い方向に行く、ということが実際にあるからです

まずは冷静になることが必要ですが、そのためには現実を少しでも理解する必要があると思います

そもそも、日本には移民に関する法律は無く、法的には『移民』を受入れてなどいません

日本の在留外国人が300万人を超えた、とよく報道などで見かけますが、この内、『移民っぽい』人たちである『永住者』は、約88万人、何世代かに渡りずっと前から日本にいる『特別永住者』、いわゆる『在日』の人たちが約28万人、合わせて約120万人です

残りの200万人は、移民ではもちろんなく、中長期在留者、という在留期限付きの外国人です

この中長期在留者から『永住者』になる人が、年々微増しています

いわゆる『在日』の人たちは逆に微減しています

微減している理由は、帰化している人がいるのかもしれませんが、長らく日本社会で生活をしており、日本全体の少子化の流れと、同じような流れに乗っているのかもしれません

多くの中長期在留者は、基本的には皆さん母国へ帰りますし、年々増えているとは言っても、欧米諸国などの人口比からみる移民率には日本はまだまだ遠く及びません

さらに出入国在留管理庁は、先ごろ入管法改正に向け、『故意に税金や社会保険料の未納や滞納を繰り返した場合や、窃盗などの罪で1年以下の懲役や禁錮になった場合は永住許可を取り消すか、ほかの資格に変更できるように在留資格制度を見直す方針を打ち出し、国会に提出される見込みです

この件について、やはり人権侵害だなんだ、と騒ぎ立てている人たちもいますが、少なくとも国は永住要件を厳しくしよう、と動いていることも知っておく必要があると思います

こうしてみると、少なくとも今の日本の在留外国人、とりわけ移民っぽい『永住者』に限って言えば、人口比率では0.6%です

中長期在留者、及び特別永住者を加え、全体の320万人の外国人から見ても、人口比率では2%です

最近、先ごろ総選挙が行われたフランスの移民の人口比率は約10%で、今回の総選挙の争点でもありましたが、オマクロンは、『極右』と称されるルペンさん率いる国民連合の台頭を恐れてか、移民に関する法律を厳格化したようです

イギリスの移民率は、人口比で約5%程度ですが、首都ロンドンでは35%となり、反対のデモなども起こりEU離脱の大きな要因ともなりました

アメリカにおけるトランプさんへの支持の高さもこのあたりを要因とするところも大きいわけです

さて、こういういわゆる先進国の潮流は、移民に関する法を厳格化しているわけですが、そもそも『移民』などおらず、移民っぽい『永住者』の人口比率が0.6%、まったく移民とは言えない中長期在留者を入れても2%、そんな日本で今なぜ、『移民受け入れ反対』があちこちで騒がれ、今回の都知事選挙でもそれを謳う候補が何人かいたりするのでしょう

それは、天下の悪法のように言われる『技能実習制度』による、農業、建設業、製造業、その他の単純労働の職種に外国人を採用する、これが『移民』の入口のように感じている人が多いように思います

技能実習は元々、『研修』という在留資格を新設し始まりました

もう故人ですが、小平次はこの立ち上げにかかわった人を良く知っていて、また、立法にかかわった自民党議員の方ともお話をさせていただいたこともあるのですが、積極的な外国人労働者の受入れに腰の重かった日本に対し、外圧や国内の中小企業を中心とした業界団体から人手不足の解消を叫ばれ、何とか『移民』という形を避けるための苦肉の策としてこの技能実習制度が作られた、と小平次は認識しています

以前からこれをテーマに何度か記事を書いてきましたが、技能実習制度は、日本の労働力不足を解消するために、外国人を受入れざるを得ない、という前提に立てば、なし崩しな移民受け入れなどをするよりははるかに優れた制度です

原則転職不可、決められた職場で決められた期間、実習として労働力を担い、期限が来ればお帰り頂く、そして二度と技能実習という在留資格で日本に来ることはできない

こうした制限付きの労働者であるがために、国内外、リベラル、保守問わず、『現代の奴隷制度』として批判を浴びてきました

しかしながら実態は、『奴隷』のような扱いを受けている技能実習生など皆無です

技能実習法という特別法によって過剰なほどに保護されています

労働法令違反により、まともに賃金も支払われていないなどという、実態とかけ離れたデタラメが報道などでもされることがあり、左、右、リベラル、保守問わず『奴隷制度』としてこの制度に反対の声を上げている人が大勢いました

以前にも同じようなことを書いたので簡潔に述べますが、技能実習生は、例えば入国帰国の費用を負担することはありません、受入れ企業、または監理団体が負担します

日本在留中も、病院に行きたいと言えば、監理団体の職員や企業の社員が通訳もつけて車で送迎、賃金の支払い状況は監理団体の職員が定期監査を行い、チェックをしています

小平次はその定期監査等で監理団体職員さんと、実際の技能実習生のもとに訪れることがありますが、監理団体職員、受入れ企業、技能実習生本人、大半は真面目にこの制度と向き合っています

で、そんな実態を知らずにデタラメな報道や、ネットなどでも左右両方から『奴隷制度』として批判を浴びて来た

元々移民の受け入れなどにならないよう、限定的に、制限を設けて苦肉の策として始まった制度、それに対し批判が浴びせられ、で、結果どうなったか、そんなに『奴隷制度』などと言うのなら、と、より緩く、期間も長く、場合によっては永住権を取得できるよう技能実習の延長上に『特定技能』という在留資格が新設され、2027年の法改正により、技能実習は育成就労と名を変え、特定技能へのエントリー制に変わって行く

保守層の人が技能実習制度に反対、と言っているのはリべラル系とは別の意味で言っていると思いますが、『奴隷制度』と認識していることが逆手に取られているように思えます

まあ、本末転倒ですよ

ただですね、実際の技能実習生に聞いてみますと、特定技能に資格変更し、日本で長く働きたいという希望を持っている人も多いのですが、それでも大半は将来国に帰りたい、と言っています

ミャンマーなどのように、軍事政権下で、男性は国に帰ると兵役につかされるため、それを嫌ってできる限り長く日本に居たいというような国の人を除けば、大半は母国へ帰ることを希望しています

今後、家族滞在の要件が緩和されると変わってくる可能性はありますが。。。

中国人の技能実習生は、年々大きく減少していますが、もはや日本に出稼ぎに行く意味がなく、募集しても中々集まらず、よほどの田舎から日本語なんか覚える気もないような人を無理やり応募させて来させるものですから、期間中に実習を中断、帰国してしまう人が非常に多くなっています

反面、全体の割合として日本に在留する外国人は中国人がトップです

この意味も考えなくてはならないと思います

制度が始まったころ、日本を護ろうという気骨のある政治家が数十年で完全に淘汰され、売国政治家であふれ、反対の声をいいように外国のために利用しています

外国人の単純労働者の受入れは、日本の少子化、農業や建設業に就きたがらない日本人、大都市圏への人口集中、こういったことと並行して問題解決をはかる必要があると思います

2027年の制度改正では、これまで原則不可だった転職についても用件が緩和されます

そうなりますと、地域別最低賃金の格差から、当然労働者は都会に流れ、地方の人手不足はより深刻化します

そして商売が立ち行かなくなった、人口が減り後継者がいなくなった、それを外資や個人外国人が買いたたいて行く

売国政治家のやりたい放題です

小平次は、本来日本は鎖国して欲しい、と本気で思っているような人間ですが、現在の国際社会の中の日本、先に述べた少子化などの日本の構造的な問題の解決を考えながら、現実的にはある程度の外国人労働者の受入れは仕方ないだろう、とも残念ですが思っています

その『程度』がどの程度なのか、現状をよく見ながら声を上げて行きたいと思います


最後に、もう一度都知事選の話に戻ります

小平次家族はいつも通り家族そろって投票に行きました

小平次と妻は石丸伸二さん、娘は。。

特に聞きませんでしたが、事前に自治体から送られてきた候補者全員の経歴や公約などの書かれた新聞のようなものを随分と熱心に読んでいました

妻には、田母神さんと、ひまそらあかねさんがいいと思うけど、違う人に投票すると思う、と言っていたそうです

で、結果百合子当選

自分で調べたわけではないのですが、高齢者、とそのちょい下世代では百合子が石丸さんを突き放していたそうですが、10代から30代では石丸さんが百合子をリードしていたそうです

以前娘が言っていたこと、『どれだけ若い世代が投票に行っても、高齢者の数が多すぎてかなわない』と

娘がだれに投票したかはわかりませんが、若者の声が届かず、高齢者に負けて百合子当選、がよほど悔しかったのか、選挙の翌日、家族のLINEに、百合子のリコール運動の署名のアドレスを無言で送りつけてきましたww





長文 御免!!






コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする