さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

安倍内閣支持率急落 そりゃそうだ

2017-06-24 | 社会・経済


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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


安倍内閣の支持率が下落しているそうです

NHKの調査では

支持するが48%

支持しないが36%

日テレの調査では

支持するが39.8%

支持しないが41.8%

と支持しないが支持するを上回る結果となっています

数字に違いはあるものの、支持率が下がっているのは間違いないようです


小平次はですね、以前は自民党も安倍政権も支持していたのです

個々の議員さんに関しては、今でも支持できると思える方もいらっしゃいますが、安倍内閣、全体としての自民党は全く支持できないと考えております


理由はいくつもあるんですが、小平次自身が歴史を自分なりに学んできた中で、私たちの国、私たちの先人の皆さまは、いったい誰と、いったい何と戦ってきたのか、ということについて感じていることがあります

それは悠久の昔、縄文時代から、平和を希求する民族として、徳を重んじる国として、利益のためなら何をしてもかまわない、という弱肉強食の価値観と戦ってきたのだ、そう感じているのです

日御子さまの対大陸外交、神功皇后の新羅遠征、聖徳太子の十七条憲法、大化の改新、白村江の戦い、二度にわたる蒙古撃退、その後の戦国時代も江戸幕府の鎖国政策も、明治以降の大日本帝国憲法、教育勅語、すべては連続してつながっていると感じているのです

保守、であると言うのであれば、重んじるべきはそこにあると感じているのです

特に、小泉政権以降、さまざまな規制緩和、郵政民営化、本来我が国が目指してきたもの、護ってきたものと逆行しているように見えるのです

昨年、そのような弱肉強食の価値観に悲鳴を上げたイギリスがEU離脱を決めました

移民の受け入れが国民投票の大きな焦点であったにもかかわらず、我が国政府は、在英日本企業の、東欧からの低賃金労働者の確保のため、イギリス国民の選択に対し、脅しともとれるイチャモンを公式に伝えました

それはつまり、我が国も近隣諸国からの労働力確保のため、移民も含めた自由な往来ができる世界を目指そうと言っているのと同じです

同じく、グローバリズムから保護主義に転換を図るアメリカ、トランプ大統領には自由貿易の必要性を訴えあしらわれました


本来であれば、我が国が、先人の皆さまが護らんとしてきたものに戻れるチャンスであろうに

やっていることは真逆に見えます


戦後、敗戦国としてアメリカのいいなりになり、その国防すらアメリカに依存し、中国さま、韓国さまに頭を下げ続けてきた我が国が、いかに真の独立国家になろうとしても、突然これまでの外交姿勢を変えたりすれば、国内外から反発を受け、たちまちそのような政権はつぶされてしまうでしょう

ですから、安倍首相も、忸怩たる思いの中で、一つ一つ変えていこうとしている、本来の日本を取り戻そうとしている、そう考え、言い聞かせもしたりしましたが、さすがに小平次にはもう無理です


決定的なのは昨年の天皇陛下のおことば

陛下は

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。国民の理解を得られることを、切に願っています。」

とおっしゃったのです

このおことばを、民が、臣下のものが聞き

『一代限りの特例法』

で対応しようとすることが、陛下のご意向に沿っていると言えるのでしょうか

安倍政権が当初『一代限りの特例法』でゴリ押しを図ろうとしたのは事実です

そしてほぼ、思い通りの形でことをすすめました


そのことをどう感じるか

安倍政権の目指す、人とモノが自由に往来できる世界、それは基本的には強者のための弱肉強食の世界であり、反面、左翼主義者の言う『世界市民』構想のようにも見えます

一部の強者の利益確保のため、自由貿易、新自由主義、つまりは弱肉強食の価値観こそが素晴らしいと言って説いて回り、君であらせられる天皇陛下のご意向も無視

それでも現政権は保守である、と感じられるでしょうか

言いたいことはまだまだありますが、最後に一つ

『憲法改正』

について

安倍政権、自民党は当初から憲法改正を謳っておりましたが、ここへきて憲法9条の1項、2項はそのままに、第3項として自衛隊を明記し、完全に自衛隊の存在を合憲にしようという動きを見せております

憲法第九条

 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

第二項

前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


以前より自衛隊の存在は、この憲法9条から『違憲』である、という議論がなされてきたわけでして、多くの憲法学者さんが『違憲』であるとも言っているわけです

しかしながら、違憲であろうと合憲であろうと、すでに自衛隊は存在し、安保法制も整備され、海外の紛争地域にまで派遣されているのです

つまり、今さら自衛隊の存在を追認したからと言って、今までと何が違うのか、って思うわけです


『1項、2項をそのままに3項を追加し、自衛隊の存在を合憲とすれば、整合性がとれなくなり、2項を無効化する恐れがある』

とおっしゃる一部の左派よりの方がいらっしゃいましたが、そうでしょうか

小平次は逆のように感じます

1項、2項をそのままにして3項を追加することにより、自衛隊は確定的に『軍隊』ではない、となってしまうんじゃないでしょうか

そうなりますと、これからも国防をアメリカに依存し続け、顔色を窺い、その意向一つで危険な紛争地域に、足枷をいっぱいつけさせたまま隊員のみなさまを派遣する、それを憲法によって確定的なものにしてしまう、ってことになりはしないのでしょうか

このことから小平次が思うことは、国家国民のために命を懸けている自衛隊員のみなさまに対する敬意があまりにも感じられないということです


一部の安倍政権支持の方の中には、9条改正のための第一歩だ、というようなことをおっしゃる方もいますが、憲法を改正するというのは大変な労力と時間のかかることだと思うわけです

稲田防衛大臣が言ってました

国際貢献の名のもと

自衛隊を派遣するのは

『紛争』地域


だと

つまりは

『戦場』

です




第二歩目までの間

戦場へ、軍隊ではない自衛隊を、足枷つけさせ派遣し続けるのでしょうか

しっかりと国民にそのことについて説明を果たし、『加憲』などではなく正々堂々憲法改正の是非を問うて欲しいと思うのです


それにしても内閣支持率の急落、森友、加計、と疑惑が続き、前川次官の出会い系バー通いの件については、高級官僚とは言え、一般人のプライベートを大新聞が大々的に報じ、官房長官までもが国会の場で『いかがわしい』と個人攻撃

この異常な状況をさすがに多くの国民が、素直に異常だと気づいたんでしょう

前川次官の

『貧困女性の調査』

との苦しい言い訳のような話が、実は事実だったって報道もあるようで

さて、どっちがほんとなんでしょ


いずれにしても個人のプライベートまで大新聞が報道、官房長官が国会で個人攻撃

どうあっても異常だと感じます





御免!

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ユキとかぶとむし

2017-06-13 | 小説


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 『ユキとかぶとむし』


 初夏、と言うには強めの陽射しが、カーテンの隙間をすり抜けてから少しだけやさしさを取り戻し、左の頬を枕にうずめて眠っていたユキの右の頬をおだやかに撫でていた。そんな陽射しに呼び覚まされゆっくりと目を開けたユキは、窓ガラスに映る見覚えのない黒い染みを見つけ、左の頬を枕にうずめたまま、夢心地の余韻の中、しばらくそれを見つめていた。

(なんだろう…、) 

 昨日までは間違いなくそこにはなかった黒い染み、それでもさほど気にするでもなく、まんじりとそれを見つめていたユキであったが、ある瞬間、飛び上がるように上半身を起こし、じっと目を凝らした。視線は黒い染みに向けたまま、左手は枕元の眼鏡を探した。左手が眼鏡を探し当てると、急いでそれを掛けてからベッドを降り、そっと窓に近づいた。

(動いた…?  虫…?)

 染み、と思っていたものが、確かに動いたように見えたのだ。それが虫なのであれば、かなり大きな虫だ。 ユキはロックをはずし、おそるおそるかすみ模様の窓を開いた。
 網戸にあった黒い染みは、やはり虫のようであった。

(かぶとむし…?)

 その身体の裏側からでも、立派な『つの』を備えているのが見えた。
 ユキはとっさに今日が何月何日であるかを思い起こそうとした。

(五月三十日…、)

 子どものころでさえも、もちろん女の子であったこともあるが、ユキがかぶとむしなどに興味を魅かれていた時間など、決して長くはなかった。弟が捕まえてきたかぶとむしを、腐葉土を敷いた水槽に入れ、一緒に真綿に染み込ませた砂糖水を吸わせたりしたこともあったが、特別その生態に興味があったわけでもなければ、詳しいわけでもなかった。それでも、今、かぶとむしがここにいるのはあまりに早い、ということぐらいはユキにもわかった。
 ユキは静かに、少しだけ網戸を開け、そっと外から手を伸ばし、網戸にしがみつくかぶとむしの短い方のつのをつまんだ。それからできるだけやさしく、網戸からかぶとむしを引き離そうと引っ張ってみた。かぶとむしの方はなんとか連れ去られまいとして鉤爪を網目に引っかけ、それぞれの足をピンと伸ばして抵抗していたが、やがて観念して網戸から離れた。 かぶとむしの六本の足が、それぞれに生命がやどっているかのような複雑な動きを見せユキの手で暴れていた。

(ちょっと前なら、こんなの、絶対にさわれなかった…、)

 思いもしなかった自分の行動に少し驚きながらも、ユキはそのままキッチンに向かい、毎朝、手作りの野菜ジュースを飲むときに使う丸い大きめのグラスを手に取った。そしてそのグラスにそっとかぶとむしを入れ、下に敷くはずだったコースターを上にかぶせた。それから冷蔵庫を開け、オレンジ色の液体が入ったグラスポットを取りだし、かぶとむしを入れたものよりはちょっと小さめのグラスにたっぷりと注いだ。
 右手にかぶとむし、左手に手作り野菜ジュース、ユキはリビングへ移り、静かにテーブルの上に二つのグラスを置いた。今日は一日、それを聞きながら本を読んで過ごそうと思い、前の晩からデッキにセットしておいた、自分のお気に入りのJAZZばかりを集めたCDを回した。
 最初に流れたのは、John・Coltraneの“Giant・Steps”、艶やかなサックスの音色を聴きながら、ユキは立ったままジュースを少し口に含み、丸みをおびたラタン椅子を引いて浅く腰かけた。両腕をテーブルの上に伏せるように置き、その腕を枕にして左の頬を乗せ、グラスの中でシャカシャカと足を滑らせているかぶとむしを、しばらくの間眺めた。

(こんなに早く土の中から出てきてしまったのに…、キミはとても元気だね…、でも、仲間たちが恋に落ちる真夏の日まで、元気でいられるの…?、)

 リビングに流れる曲はMiles・Davisの“My・funny・valentine”に変わっていた。Valentineとは言いながら、マイルスの狂おしく陶酔的なトランペットは、この季節にとても心地よい、ユキは常々そう思っていた。
 ユキは顔を上げ、またすこしだけジュースを口に含んでから立ち上がり、部屋の窓を思い切り開けた。

(そうだ、今日は読書はやめにして、駅前のホームセンターで水槽を買ってこよう、あ、園芸用品売り場で、土も買ってこよう…、)

 開け放たれた窓から、夏になりかけた若い風が舞い込み、先週切ったばかりのユキの髪をさらりと跳ね上げた。 




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地球温暖化はデマ? アメリカのパリ協定離脱

2017-06-04 | 社会・経済



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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


さて、先日のトランプ大統領のパリ協定離脱宣言

連日ニュースで大騒ぎです


主要国で地球温暖化を防ぐため、皆で協力し合おうって言ってるのに超大国のアメリカがその協定から離脱


普通に考えればとんでもないことのように思えます

『気候変動は中国がねつ造した作り話』

トランプ大統領、こんなことも言っているようです

温暖化が中国の作り話かどうかは別として、CO2の排出削減に関しては、各国の経済的な思惑が影響していることには間違いないようにも思えます

『CO2の排出による地球温暖化はデマ』

という話は以前から時折耳にしておりました

しかしながら『CO2の排出による地球温暖化』は世界の常識で、こうして各国真剣にその対策に取り組んでいるわけです


これに関しては『CO2の排出削減』の必要性をとく専門家の方が主流のようにも見えますが、『CO2の排出による地球温暖化はデマ』という人の中にも結構な学者さんや専門家さんもいるわけで、何よりアメリカ大統領までそう言ってるんですから

いったいどっちがほんとなんでしょ

まず『温暖化そのものがデマ』ということを言う人もいますが、それはないような気もします

あくまでも小平次の実感ですが、小平次が子供のころ、関東周辺で夏でも30度を超える日なんてそんなになかったように思うのです

それが今じゃ5月の半ば過ぎにはもう『真夏日』なんて日があるわけです

それこそ真夏になれば35度以上なんてざらにあります

確実にここ数十年で暑くなっていると思います

また、海遊びが好きな小平次から見て、黒潮に乗ってやってきた暖海の魚が、以前は冬場にはいなくなっていたのに、今は結構冬を越してるやつもいる感じがあります

これは、工場等の温排水の影響もあるかもしれませんが、それでも暖海系の魚類の生息域は確実に北上しているように思います


『日本の平均気温は、1898年(明治31年)以降では100年あたりおよそ1.1℃の割合で上昇しています。特に、1990年代以降、高温となる年が頻繁にあらわれています。日本の気温上昇が世界の平均に比べて大きいのは、日本が、地球温暖化による気温の上昇率が比較的大きい北半球の中緯度に位置しているためと考えられます。
気温の上昇にともなって、熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上の夜)や猛暑日(1日の最高気温が35℃以上の日)は増え、冬日(1日の最低気温が0℃未満の日)は少なくなっています。
1日に降る雨の量が100ミリ以上というような大雨の日数は、長期的に増える傾向にあり、地球温暖化が影響している可能性があります。 』



上記は気象庁のHPから抜粋した文章とグラフです

これを見れば一応は温暖化かどうかは別として、少なくとも我が国では気温は上昇傾向にあることになります


では温暖化の主な原因がCO2の排出による、というのはほんとなんでしょうか


これに対しては『CO2の排出と温暖化は無関係』

唱える人も大勢いて

やっぱりどっちがほんとかわかりません


小平次としてはですね

現在地球が温暖化していようがいまいが、結局のところ自分だけが儲かればいい、と考える人間たちで世の中が動かされ、それに我々が乗っかっているような状況であるのであれば、どっちにしろ明るい未来はないように思うのです

そういう意味ではこの正反対の言い合いも、結局のところ『グローバリズム』か『保護主義か』って議論と大して変わらず、特に主要国の国民の価値観そのものの問題に行き着くように思えるのです


ちなみに

私たちのご先祖さまである縄文人

今から9000年から7000年前ほどに、今の温暖化などかわいいもんだってくらいの急激な温暖化を経験しているのです

もちろんこのころ今のような規模でのCO2の排出なんてありません

ずいぶんと海水面も上昇し、結構な内陸までが海になっちゃったようです

それでもご先祖さまたちは生き残り、その後の、

『徳のおさめる国』

としての日本の礎を造って下さったのです


さてさて

『温暖化対策としてCO2の排出を抑制しなくてはならない!』

『CO2の排出と温暖化は無関係だ!』


どっちがほんとなんでしょ



御免!


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