さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

戦争が近い?

2023-08-30 | 社会・経済


こんにちは、小野派一刀流免許皆伝小平次です

以前、記事にも書いたのですが、小平次の妻は、よく『毛穴で感じる』という言葉を使います

その意味は、例えば身近なところでは、職場の人間関係とか、仕事で何かすぐに判断、決断しなければならない時とか、娘に生きる上での何か答えを求められた時とか、毛穴で感じて正解を導き出す、ということのようです

本能で感じ取る、ということなのだと思いますが、世の中の出来事などに対しても、同じように毛穴で感じ、今起きていることなどを感じ取っているようです

妻は、自分で『テレビっ子』というほどよくテレビを見ていますが、ドラマや映画、お笑いなどが中心で、ニュースなどはたまにしか見ていません

我が家では随分前から新聞の購読を止めていますし、妻はネットニュースなども殆ど見ませんので、世情などに疎いのではと思われがちですが、今の世の中の流れなどについて、色々調べまくっている小平次よりも本質を見抜いている時があり、よく驚かされます

コロナの茶番も、ワクチンの利権も、小平次が説明するまでもなくそう感じ取っていました

だから早い時期からマスクを外していましたし、行動制限にも抗っていました

そんな妻が先日

『戦争が近いような気がする』

と言うのです

もちろん、日本が当事者となる戦争を言っています

理由は、テレビの情報番組などが、みんな画一的で、同じ見出しで同じ情報を同じ時間に放送している、例えば、大谷さんがホームランを打った、というニュースをネットで見て、夜のニュースで映像を見たいと思ってもどこの局でもスポーツニュースをやっていない、昼間の時間帯、同じ時間帯で同じ映像を各局が流している、録画でもしておかなければもう夜には見られない、こういうことが情報番組に限らず最近多く、何か一つの方向に誘導しているように感じるからだそうです

結婚前、小平次はテレビはほとんど見ませんでしたが、最近は妻とドラマなど良く見ています

確かに、そう言われると、ドラマなども根っこのテーマや設定が同じようなものが、同じクールで放送している、とは、小平次も感じていました

昔、複数のテレビ局の、素人物まね歌合戦のような番組で優勝経験のある妻は言います

『昔は、テレビ局自体も、番組の作り方も、それぞれに個性があったのに、今はみんな同じ方向を向いている、これは何か洗脳をしようとしていて、それはもう戦争の準備に入っているのかも』

妻が『毛穴』で感じ取ったものは、これまでもよく当たりました

小平次が、『そんなバカな。。』と思ったことが、妻の言ったとおりだった、ということも多々ありました

全てを画一化、同じ方向に向けている、それはコロナ騒動、ワクチン接種でも浮き彫りになりました

関東の主要都市では、古くからの商店などが店をたたむ一方、大資本が入り、国道や県道などは、イオンモールとかIKEAとか、同じような店舗が並び、どこを車で走っても町が同じ顔をしています


前回、『大丈夫か!? アメリカ!』という記事で述べましたが、アメリカ国内の崩壊っぷりは想像以上で、その上サウジアラビアとイランが国交正常化を宣言し、そろってBRICSへの加盟を決定し、さらに多くの国が加盟申請、加盟の意思表明をしています

これで、一部の評論家などが言っているような『ドル崩壊』がすぐに起きるとも思えませんが、アメリカと大金持ちたちの願い通りには世界が動かなくなり始めたようにも見えます

少なくともアメリカと大金持ちたちは危機感を覚えているかもしれません

彼らが得意とした『民主革命』、それでできたミンシュシュギ国に投資し、利権を掻っ攫う、それがイラクで失敗し、アフガニスタンでも結局失敗、ウクライナでは成功したかのように思えましたが、逆にロシアがウクライナに侵攻、そこでBRICSの盟主の一国、ロシアの弱体化を狙いましたが、思いのほかロシアは強靭で、ウクライナ国民の苦境が長引いている、その状況で中東の離反、アフリカ諸国のBRICS加盟申請、アメリカはどうするんでしょう

アメリカはこのような時、今までの歴史を振り返れば、力ずくで覇権を守ろうと戦争を起こす、戦争の原因を作る、常に戦争とかかわり続けてきた国です

日本がどのような形でアメリカの都合で戦争に巻き込まれるかはわかりませんが、しきりにアメリカが『台湾有事』を煽っているのは気になります

習近平さんは、プーチンさんよりはだいぶ冷静で、今の軍事力などを考慮し、力ずくで奪うよりも、サウジとイランの仲介、マクロンの懐柔など、西側の分断をはかって今のところ成功していますので、そうそう戦争など起きないようにも思えます

もちろん脅威は台湾有事だけではありませんので、警戒は必要だとは思いますが、一体なんで今、日本では全てが同じ方向を向くように世の中が動いているのか

多くの相互フォローをさせて頂いている方々もおっしゃっていますが、なんで外国で禁止されている除草剤や、農薬の規制が緩いのか、もしくはなぜわざわざ緩くするのか

なんで外国ではもうやめているワクチン接種をいまだに推奨するのか

日本人の賃金の上昇率が、単純比較はできないものの、韓国にも抜かれ、G7の中でも低いのはなぜか(https://www.globalnote.jp/post-17059.html)

格差や貧困が明らかに広がっているのに外国には大盤振る舞いするのはなぜか、自然災害の被災者が苦境にある中、世界銀行のウクライナへの融資の保証人に日本がなるのはなぜか

来年か、再来年、入管法が改定され、今の技能実習と特定技能の制度が変わり、より日本で働くことの要件が緩くなり、外国人労働者の保護が強化されます

日本国民が疲弊する中、外国や外国人のために多くの税金をつぎ込む、日本国民のための政治がなされているとはとても言えません

それでも大多数の国民が、疑問を持つどころか、まずは決められたことに従う、と言って声もあげません

日本人の政治家が、日本国民のためではなく、外国、外国人、外国企業、外国投資家が有利になるような政策を次々と実行している、それはなぜか

それは強大な力を持つアメリカと大資本家たちの指示に従うしか、今の日本にはなす術もないからでしょう

国が乗っ取られている、そしてそれは加速している

彼らの目的は、いずれまた記事にしたいと思いますが、日本を乗っ取るとかの次元ではないと常々感じています


先日、麻生さんが台湾で『日本、台湾、米国をはじめとした有志の国に、非常に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている。戦う覚悟だ、金をかけて防衛力を持っているだけではだめ。いざとなったら使う。台湾海峡の安定のために(武力を)使う明確な意思を相手に伝えて、それが抑止力になる』と演説を行いました

ちょっと前なら、こんな発言をすれば袋叩きにあったでしょうけど、今はそれに疑問すら持たない人が大多数となりました

日本人の政治家が、当たり前のように日本と日本国民のための政治を行っているのであれば、麻生さんのような発言も、緊急事態条項なども許容できるのかもしれませんが、外国、外国人、外国企業、外国投資家のために政治をしている人がこのような発言をし、外国、外国人、外国企業、外国投資家のために政治をしている政府に、今の岸田さんのような人に、有事の際、権力を集中させることはとても危険なことのように思います

前回の記事でも申し上げましたが、日本のために、日本国民のために働く政治家を育てなくてはならないと思います

山本太郎さんのような人が議員の多数を占めるような国になれば、何かが変わるかもしれません

さて、妻が『毛穴で感じたこと』は頓珍漢なことの時もあります

どうか平和でありますように





御免!








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大丈夫か!? アメリカ!

2023-08-23 | 社会・経済


こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

先日、ネットで色々調べていたら、どうも今アメリカは大変なことになっているようです

『万引き法』

《ドラッグ蔓延も深刻化》被害額950ドルまでの窃盗は「軽犯罪」扱い…“万引き天国”サンフランシスコに広がるディストピアの闇

この記事によれば、カリフォルニア州で2014年、州法修正案47と言うものが可決し、950ドル以下(140,000円前後)の窃盗は『軽犯罪』になったそうです

ちょっと信じられません

上記記事を要約します

その前に、余談ですが、小平次は以前、横浜地裁の裁判を傍聴に行って、窃盗罪(万引き)だったんですが、キリッとした女検事が、被告に真剣な口調で質問します

『あなたは、〇年▲月◇日、コンビニエンスストアB店に入り、「豚生姜焼きボリューム弁当」を手に取り、そのまま会計をせず、店を出ようとして…』

と、思わず笑ってしまいそうな裁判やっていましたよ

それが、10万円以上盗んでも実質お咎めなし、すごいです

それでもコロナ前まではさほどその影響はなかったようですが、コロナになって状況が変わり、窃盗が増えて行ったそうです

この『万引き法』は、移民を含む貧困層の救済の他、警察の人手不足対策が目的のでしたので、サンフランシスコでは、白昼堂々とスーパーなどで大量の商品をレジを通さず持って行ってしまう、ということが起きても、店員さんも、警察に言ってもどうせ来てくれないと諦め、トラブルを避けるにはスルーするしかない状態、そんな光景が動画などで拡散すると、全米規模で模倣犯が増えて行ったそうです

現在は、一部同様の法律、条令などを施行している地域を除き、模倣犯は減って行ったそうですが、サンフランシスコではまだ同じような状況だそうです

当然のことながら、こんなことが常態化していれば、特に安い商品を扱うような店では商売が成りたたくなり、廃業、休業している店舗、企業が多数あるそうです

それに輪をかけて、サンフランシスコの多くの有名企業は、社内のIT化が進んでいて、コロナ騒動が終わったあとも、多くの企業が自宅からのリモート勤務を継続しており、高層オフィスビルが立ち並ぶエリアが、ほぼゴーストタウンのような状態なのだそうです

コロナや、店舗、企業の廃業、休業で、仕事が無くなったことなどから、この3年間でベイエリアではホームレス人口が35%も増加したそうです

そのため、サンフランシスコで、元々ホームレスが多かったテンダーロイン地区だけでは収まりきらなくなり、ユニオンスクエアを含む観光の中心地にも溢れていくことになった、その後、観光が再開すると、そのホームレスたちが邪魔になり、警察などが追い出しちゃったため、元々のテンダーロイン地区は、かなり酷い状況になってしまったようです

それをより深刻なものにしているのが、「フェンタニル」という、安価かつ中毒性の高いドラッグが全米で広がり、サンフランシスコのテンダーロイン地区でもその広がりは非常に深刻なものになっており、道のそこかしこに、このドラッグの中毒者が溢れている状態

フェンタニルは摂取すると感覚が遮断されてしまうようで、道の真ん中で身体をクネっと曲げた状態で立ったままピクリとも動かない状態の人が、そこかしこにいる、とても怖い状況です

下記の動画は、このサンフランシスコではありませんが、このフェンタニル中毒者が蔓延している地域を撮影したものらしいです(タイトル画面の作り物のようなものは出てきません)

もはや、ゲームのバイオハザードか、バットマンのゴッサムシティのようです

Faces of Kensington || Zombies in the real life of the United States || Streets of Philadelphia 2023


また公衆トイレがないため、道の真ん中で排泄をしている人も多い。排泄中のそのままの姿勢で止まってしまっている人、歩道の真ん中に倒れこんでそのまま動かない人もそこら中にいる、もしかしたら、まだ生きているかもしれないが、死んでいる可能性もある、2023年の最初の3ヶ月間だけで、このフェンタニルの過剰摂取による死者は41%も増加したそうです

小平次が旅したインドのカルカッタ(コルカタ)より酷い状況です

大丈夫か!? アメリカ!

アメリカの薬物中毒死者は、年間10万人を超えるそうで、毎年年間最多を更新中だそうです

これらに関し、切り離せないのが、移民の増加、トランプ政権では不法移民の取り締まりを強化していたわけですが、前回の大統領選において、それに対抗するため、バイデンは不法移民に融和的政策を掲げたため、結果、数百万人の移民が国境に押し寄せ、不法入国、そして難民申請、行政は対応が追い付かず、もはや手が付けられない状態

ニューヨーク市はセントラルパークに移民向けのテント避難所をつくるかもしれないとか、ホテルを借り上げて対応したりしているようですが、それでも追いつかない場合、元々いたアメリカ人ホームレスが不法移民に追い出される、そんなことが起きるかもしれない

結局バイデン政権は、THE WALL STREET JOURNALによれば、

『国土安全保障省と国務省は10日(5月)、「米国滞在に法的根拠を持たない者」の国外退去を、より容易に行うことを可能にする「タイトル8」の権限を適用する方針を明らかにした。これはトランプ政権時代の法執行体制が、歯止めの利かない移民流入を阻止するのに有効だったことを実質的に認めるものだ。』

と、なんとも本末転倒なことになっています

アメリカの衰退は、経済面においても、サウジアラビアがアメリカ国債を売り始め、アメリカの敵、であるイランと急接近、国交正常化を目指すなど、顕著に現れ始めています

さらにサウジアラビアは、石油取引はドル決済が暗黙のルールであったところ?(フセインはこれを破り殺された)、ドル以外の決済も行うと宣言、すでにインドとのと取引はインドルピーにより決済したようです

それでも日本の報道は、CNNの垂れ流し、誇張までしてトランプさんの貶めにやっきです

BRICSに加盟を希望する国は増え、グローバルサウスのみならず、中東もアメリカ離れが進んでいる、そのような中、軍事も経済もアメリカに牛耳られ、身動きも取れず、ただ追随する事しかできない日本、優秀な政治家を育てる、そういう土壌を作る、少しでも何とかしなければ、数年後、アメリカの後を追う日本の街で、屈んで排泄している人がいる光景を見ることになるかもしれません

まあ、日本人の気質からそれは無いと思いますが、なしくずしの移民受け入れが進めばどうなるかわかりません


御免!


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タクシードライバー日記 どちらまでですか⑫ 『強制降車』

2023-08-18 | タクシードライバー日記



こんにちは、小野派一刀流免許皆伝小平次です

小平次は、今の生業に就く直前、タクシードライバーを4年半ほどやっていたんです
その時のことを、インド放浪記風、日記調、私小説っぽい感じで記事にしていきます

本日は

『強制降車』

乗車地『茅場町』
強制降車地『東陽町手前付近』


*****************************************

 ある日の夜、おれは新大橋通りを水天宮方向から築地方面へ向かって車を走らせていた。茅場町の交差点、一人の若いサラリーマンが手を上げる。

『江東区役所まで』

『江東区役所ですね、かしこまりました、ではこの交差点を左折、永代通りを真っすぐでよろしいですか?』

『ああ、それでええよ』

 男は20代から30代前半、関西訛りで片手には缶チューハイを持っていた。酔っぱらった雰囲気から、どこかで飲んで、飲み足らず缶チューハイを買って飲み足している風だった。

 おれは男に告げた通り、交差点を左折、永代通りを東陽町方面へ向かって走る。永代通り手前でふと思う、この時間にこの男が江東区役所に用があるわけがない、男の自宅が江東区役所付近だという事だろう、降りる場所によっては、永代橋を渡って左斜めに葛西橋通りを行った方が近い可能性もある、おれは永代橋に差し掛かってから、念のためにもう一度確認をした。

『お客様、このまま永代通りからでよろしいのですよね』

 すると男がキレた

『アアッ!!??、それでええ言うたやろ!! アン!!? さては自分、そうやって何回も聞く言うことは道がわからへんのやろ!!』

『いえ、すみません、道はわかっておりますので大丈夫です…』

『それやった何度も聞くな! ホンマに東京のタクシーの運ちゃんは感じ悪いわ、愛想もないし、運転は下手やし!大阪やったらタクシー乗ってこんな気分になることないわ!!』

 男はその後もネチネチとおれの運転に『下手くそ!!』と、何度もケチをつけたり、大阪はどうだとか、東京はロクなもんじゃない、そんな罵声をおれに浴びせ続けた。

 ちょっと確認をしようとしただけなのに、なんでここまで言われなくてはならないのだ?タクシードライバーをやっていれば、それなりに理不尽な客はいるし、腹の立つこともある、ただ、コイツの場合、何故か無性に腹が立つ、多分それは関西弁で、東京はどうだとか、大阪はどうだ、とかいちいち比較して悪態ついているのが、おれを苛立たしい気分にさせたのだろう。

 テレビ番組などでも大阪と東京の比較、違い、そんなことを特集している番組がよくあるが、おれと妻は夫婦そろってそういう番組が大嫌いだった。東京下町生まれの妻は、大阪に対抗心なんて持っていないし、そもそもおれは神奈川生まれの神奈川育ちだ、東京にも大阪にも対抗心は無いし、憧れも無い、まあ、あとは若造に言われている、というのもあったかもしれない。

(我慢、我慢、東陽町はもうすぐだ、降ろしてしまえばもう二度と会わない)

 東陽町の交差点まであと少し、というところでおれは再度確認をした。

『東陽町の交差点を左折、江東区役所方面にまいります。』

 すると…。

『アアッ!!?? なんで区役所の方へ行くん!? 江東運転試験場言うたやろが!!!! 区役所の方行ったら反対やんけ!!! おれがもし寝てて勝手に区役所の方へ行ってたらエライことになるやろが!!! ハッ、だから東京の運ちゃんはあかんねん!!』

 はあ? お前、確かに江東区役所って言っただろうが、おれは必ず行先を復唱している、間違えたのはお前の方だろ?

『せっかくいい気分で飲んでたのに、最悪やわ!!』

 ここでおれの堪忍袋の緒が切れた。ハザードを焚き車を左に寄せ、そしてドアを開け後ろに振り返った。

『お前、ここで降りろ! 金いらねーから降りろ!』

『アア!? なんやと!』

『だから金いらねーから降りろって言ってんだよ!金いらねーってことは客じゃねーってことだよ!だから降りろ!』

 男はおれを睨みながら、まだ『大阪やったら!…!』とブツブツ言っている。

『おれは生まれも育ちも神奈川藤沢、東京と大阪の違いもなにも興味ねーんだよ!何より、お前、間違いなく江東区役所って言ったからな!』

 男は何か言いながらようやく車を降りた。歩きながらおれを睨むように何度か振り返っていたが、アイツも江東試験場付近なら歩いてもそう時間はかかるまい、おれは無視して交差点を左折、銀座方面へ引き返した。

 ああああ、やってしまった、おれの脳裏に、今離れて暮らさなくてはならなくなっている娘の顔が浮かぶ、法律系の資格試験に合格し、早くまた一緒に暮らせるようにならなくてはいけないのに、そのために今は少しでも稼がなくてはならないのに、当然ここまでの料金は自腹だ、すまない、娘よ…。

 翌日、おれはこの件を先輩ドライバーに報告をした。先輩は、

『それは一番やっちゃだめなことだよ、プロは走った分の料金は必ず回収する、まあ、気持ちはわからなくもないけど』

 その通りなのだ、これはダメなのだ、これまで、後部座席から防犯用のアクリル板を蹴りまくられ壊されたりとか、もっと酷い目にあったことも数々、どうして今回は我慢がならなかったのだろう、資格試験の勉強、離れて暮らす家族、おれも少し精神的に少し疲れていたのかもしれない

 後にも先に、おれが客を『強制降車』させたのは、この時だけである。


***********************************
今思うと、このお客さんも、おそらく本当は望まぬ形で東京の支店か支社に配属になって、何か理不尽を感じ、悔しいやら寂しいやら、故郷を想いどこか切なく心が疲れていたのかな、と思ったりします。私が大学を出て最初に入った会社は、京都に本社があり、私の同期、後輩で京都から東京に配属になった人たちがいましたが、ある程度年が経つまでは、どこか何かにイライラしていた人も多かったように思います。


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おおらかだったなぁ

2023-08-14 | 社会・経済



こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

先日、大泉洋さんが司会のNHKの音楽番組に伊藤蘭さんがゲストで出ていました

伊藤蘭さん、と言えば、言わずと知れたあのキャンディーズのランちゃんです

小平次は、そうですね、以前、音楽カテゴリーで書いた通り、当時好きだったのは太田裕美さんでしたが、キャンディーズも結構好きでした

『普通の女の子にもどりたい』と、人気絶頂での解散でした

近所のスーパーで、このコンサートのチケットプレゼントの企画があって、申込用紙に名前や住所を書いて、スーパー内の箱に入れるんですが、子どもだった小平次は、何が何でも行きたい!と、その申込用紙をごっそり持ち帰り、100枚以上書いたのですが、見事に外れました

同じクラスの友人が、たった1枚書いて当選したと聞いて、相当に脱力しましたねww

さて、伊藤蘭さん、それなりにお歳を召されたとは思いますが、相変わらずお綺麗で、とても素敵でしたね

番組は、当時のこと、人気が出るようになって忙しくなって、生活や現場でのエピソードなどを当時の映像などを流しながら、大泉さんが色々お話を聞く、という構成でした

その中で、ちょっと驚いたこと

ランちゃんが仕事を終えて自宅へ帰ると、自宅前に大勢のファンが待っているんだそうです

そして、ファンが『ランちゃんおかえりー!』とか『おつかれさまー!』とかって声を掛けてくれるんだそうです

ランちゃんもランちゃんで、『今日は〇〇の仕事でこんなことがあって…』とかってファンに報告をして、『みなさんありがとうございました、おやすみなさい』そう言って玄関から自宅へ入って行ったそうです

びっくりですよね、今じゃ考えられません

当時は『ストーカー』なんて言葉もありませんでしたが、今の有名人たち、一部でご近所さんなんかは自宅を知っている、なんてこともあるかもしれませんが、ランちゃんみたいな若いアイドル、今だったら自宅なんか知られたら何が起こるかわかりません

おおらかだったなぁ、と思います

また、別のテレビ番組で『昭和特集』みたいなことをやっていたのですが、その中で、昭和の時代、文通が流行っていて、一般の若い女性が、雑誌に自分の顔写真、プロフィール、自宅住所なんかを公開して、それを見た男性が、好みのタイプの女性に手紙を送り、文通を始め、そこから交際が始まる、そんな雑誌があったそうです、それも結構なメジャー誌で…(Hot Dogだったかな)

おおらかだったなぁ…、って、昭和ってホントにそんなでしたっけ?

ちょっとおおらかにもほどがあるだろって、昭和世代の小平次でもそう感じてしまいます

でも、確かに、妻も同じこと言いますが、子どもの頃、家に鍵をかけないで平気で寝てた、そんな時代はたしかにありましたよ

日本の歴史を紐解いてみますと、縄文時代から、少なくとも江戸時代、長い目で見ても戦前から戦中くらいまでは、この日本列島に暮らした同じ日本人による歴史が連綿と続いてきた、感じがありますが、戦後数十年、それが今や、長い歴史がなかったかのごとく、別な人種が住んでいるような世の中になってきている感があります

つい数十年前まで、スーパーアイドルの自宅前にファンが集まっても、雑誌に自分の顔や本名、住所までさらしても、家に鍵を掛けないで寝てたとしても、そうそうおかしなことは起きなかったし、みんなそれが普通だった時代、ここ数十年で何がそんなにも変わってしまったんでしょうかね

ネットの普及?

いやいや、それだけじゃないですね

戦後、アメリカのミンシュシュギ的なもの、シホンシュギ的なもの、儲かればそれで良い、儲かるか儲からないかが価値判断の基準、数十年かけて刷り込まれた価値観が、いまようやく花開いて? いるのかもしれません

それでも、日本人の本能は捨てたもんじゃない、と思っていましたが、コロナ騒動、を経験して、そんな日本人の感性も、もはや風前の灯かな、と感じています

『ランちゃん、おつかれさまー!』

『みんな、ありがとう! おやすみなさい!』

そんな時代にはもう戻れませんかね

最後に、キャンディーズと言えばやっぱりこの曲かな、っていうのを貼っておきます




御免!


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日航機墜落事故から38年

2023-08-09 | 日航機事故



こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です


8月、になりますとあの日航機墜落事故のことがニュースなどで取り上げられます

まずは、事故で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りいたします

1985年8月12日、羽田発大阪行きの日航123便が乗客乗員524名を乗せ、相模湾上空で垂直尾翼が何らかの理由で機体から外れ、その後迷走しながら御巣鷹山の尾根に墜落、520名の方々が亡くなった、航空機事故史上最悪の事故となりました

今回この事故について記事を書こうと思ったのは、先ごろ、某国会議員の妻、その妻の元夫さんの変死事件にいて、事件性はない、という警察発表を聞き、当初捜査にあたった警部補が、『断定する、あれは殺人事件だ』と、文春の取材で暴露したことが大きなニュースとして取り上げられていました

先日記事に書いた、伊藤詩織さんの件とか、その他警察関係だけではなく、色々な分野で揉み消しや捏造、おかしなプロパガンダが、最近は特に堂々と繰り広げられているように感じているからです

もはや隠すとか、のらりくらりかわす、とかではなく、ワクチンにしろなんにしろ、どれだけおかしいことが起きている、と多くの人が訴えても無視、もう堂々と、ことが強引にすすめられる風潮があるように思います

それと日航機事故とどういう関係があるのか



以前、小平次のブログ記事におかしなコメントが来たことがあります

記事の内容と全く関係の無い内容のコメント

『日航123便はソ連軍に撃墜された』

と言ってみたり

『日航機は自衛隊機にミサイルを撃たれた』

など、訳の分からない長文のコメントでした

墜落後、生存していた複数の乗客が埼玉県警によって焼き殺されたとして、焼死体の写真のリンクまで貼られていました

リンク先を調べて見ると、その死体の写真は袴田事件の被害者の名前が記されているとか、もう支離滅裂、しまいには昭和天皇が123便にご搭乗なさっていた、などというメチャクチャなものでした

小平次は返信として

『昭和天皇が一民間機に一般乗客と共に大阪までご搭乗になられるはずもなく、また、多くの一般公務員、民間人がこの事故の調査にかかわっており、鍛え抜かれた工作員でもなければすべての人の口を塞ぐのは難しいと思いますよ、何より遺族は今でも御巣鷹に登り、慰霊を行っています、こういうバカなことを書くのはおやめなさい』

といったようなことを返しました

ところがですね、この123便の事故原因については確かに疑惑、真実の隠蔽がされているのではないか、ということを考えている人が結構たくさんいるのです

先のコメントのような支離滅裂なものはともかく、真相を知ろうとする人たちの多くは、当時の報道や関係者の証言などを今でも集めながら調べているのです

先日、たまたま見かけたYoutubeチャンネル「ワタナベケンタロウ」さんもそのお一人です

そういう人たちがいるのは知っていましたが、以前の支離滅裂なコメントの印象が強く、123便の事故の疑惑などは、それこそ『陰謀論』だと思っていたのですが、小平次がこのチャンネルに興味を持ったのは、123便が米軍の横田基地に緊急着陸を試みようとしていたはずなのに、横田からの打診に対するコクピットの対応がボイスレコーダーに記録されていないということを知ったからでした

後の事故調査委員会や日航の発表でも、横田基地への緊急着陸の試みなど無かったことになっているようなのです

とても大きな、そして痛ましい事故でしたのでよく記憶しているのですが、当時、横田の米軍が着陸許可を出し、着陸しようとして横田へ向かったが、制御が効かず着陸ができなかったという話は、小平次の回りではみんな言っていましたし、まさか着陸をしようとしたことが無かったことになっているとは、ワタナベさんの動画を見るまで知りませんでした

だから、事故調査委員会の発表した123便の飛行経路も、横田への緊急着陸を試みていたような航跡になっていないようです

しかしながら、世界的にも衝撃的な大事故でしたので、多くの海外メディアが事故の報道をしており、その中に、複数、米軍から許可を得て高濱機長が横田基地への緊急着陸を試みていた、ということを報道しているものがあるのです

もし、それが事実であれば、なぜそれを隠す必要があるのか

小平次や周りの人がそれを知っていたということは、日本のメディアでも報道したものがあったのかもしれませんが、あるタイミングから情報統制でもあったかのように、当初の発表が替えられている、もしくはなかったことになっています

生存者の落合由美さん、この方はCAですが、当日はプライベートで搭乗していたそうです

落合さんの証言による窓の外に見えた富士山の位置、相模湖付近での複数の目撃証言、一度墜落前にレーダーから消えたことから推測される高度、などから飛行経路を割り出すと、やはり横田へ向かっていた可能性が高いようです(チェッカーズの西武球場ライブにも123便らしき?機影が映っている)

他にも疑問があります

墜落直後、米軍が現場を特定し、救助ヘリを現地に飛ばしましたが、日本側が向かっているという理由で現場上空で帰還命令が出て引き返しています

生存者の落合さんも、ヘリが来たのを見て、これで助かる、と思ったら引き返してしまった、と証言しています

この時点で、落合さんの周りには、まだ生存者がそれなりにいたらしく、うめき声や励まし合う声などが聞こえていたそうです

なぜ、米軍ヘリは引き返したのでしょう

また、米軍が墜落現場を特定できていたのであれば、日本側も情報を共有できたでしょうし、それよりも何よりも、現場付近の村の人などが大慌てで役所や警察へ連絡したにもかかわらず、やれ長野の方だとか、埼玉の方だとか、情報が錯綜しており、自衛隊の救助が始まったのは翌朝からとなったのです

なぜ、米軍や住民の通報が多数ありながら、自衛隊は場所を特定できず、救助が遅れたのでしょうか

『場所は特定していたが夜間のため、救助が困難だった』

という話もあるようですが、ワタナベさんへの情報提供者で、当時、若いころに自衛隊を退官したばかりの元自衛官の方が、その日ドライブで御巣鷹山付近にいたそうです

その方によれば、御巣鷹山付近で自衛隊が道路を封鎖しており、引き返すように言われ、また、ヘリポートを作るために河原を整備している自衛隊を目撃したそうです

その方は、あのくらいの山ならば、夜間であっても救助物資、道具などをかついで現場に向かうことくらい、自衛隊ならワケない、そうです

その上で、救助が翌朝からになったのは不思議だ、と言っています

また、ドイツ人特派員が後にヘリで現場付近を飛んだとき、現場から2、3キロのところに高い鉄塔が立っており、そこまでの道も舗装されいて車両ですぐ近くまで行けたのではないか、と疑問を呈しています

その鉄塔は自販機などもあり、見晴台のようにもなっており、村の人や警察なども知っていたと思われますし、自衛隊の詳細地図にもあったと推測できます

そんな重要なポイントがあったにもかかわらず、現場の特定が遅れ、入山経路も二転三転し、さらにその後の報道や証言などにもまったく取り上げられていないことも不自然なことです

日本の自衛隊がそこまで無能だとはとても思えません

他にも、当該機を誘導するように飛行していた2機のファントムの目撃証言が複数ありますが、無かったことになっている、NHKなどの第一報の時刻が後に改竄されている可能性がある、等々いくつもおかしなことがあります


そのような中、今年の6月にこんな裁判がありました

『日航機墜落記録の開示認めず 乗客遺族、再び敗訴』

真相を知りたいと、ご遺族の方が、ボイスレコーダーの公開を求め提訴したものですが、結果はタイトル通りです

横田基地への着陸の試みがボイスレコーダーにない、米軍ヘリの帰還、救助活動の遅れ、これらが致し方なかったことなのか、何かを隠そうとしているのか、隠そうとしているのであればその理由は?

事故調査委員会の報告による事故原因は、当該機が事故以前に尻もち事故を起こし、その際のボーイング社の修理ミスにより飛行中圧力外壁が外れ、垂直尾翼が落下、以後制御不能となり墜落とのこと

事故より前、当該機に乗ったパイロット数名の方が、『操縦桿を微調整しながら飛ばないと真っすぐ飛ばない』とか、『最後方の化粧室の扉が開かなくなることがある』との報告をしています

化粧室の扉が開かない、というのは、尻もち事故の時の修理の不備と、勤続疲労により後方部に亀裂等が入り、圧がかかり扉が開かなくなっていた、という見解もあるようです

そうだとすると、そのような報告があったのであれば、運行を中断し、原因の究明、調査、整備をすべきだったと思いますが、JR福知山線の事故の時のように『安全輸送』よりも『利益追求』が優先し、当該機を飛ばし続けていたことになります

『安全輸送』よりも『利益追求』したことで叩かれることを恐れたのでしょうか

アメリカのボーイング社が自らの整備ミスを素直に認めたこともなにか違和感があります

『陰謀論的』事故原因として、事故当日、相模湾沖で無人標的機に向けて追尾ミサイルの発射訓練をしていた自衛隊が、誤射をした、というものがかなり多く語られています

確かに、それであれば、横田への着陸をさせなかった、そして着陸を試みていたことを隠蔽、米軍に救助され、事故原因が発覚されることを恐れ救助を断った、生存者が極力少なくなるまで救助活動を遅らせた、辻褄は合うように思えます

当日、地方テレビ局で、夜間『救助に向かった自衛隊員が射殺された』とテロップが流れ、多くの人がそれを見て騒然としたそうですが、すぐに誤報だったとお詫びが入りました

時の中曽根首相が、レーガン大統領に、『日本はアメリカの不沈空母だ』と言って世論から非難を浴びた矢先、自衛隊のミスなどあってはならなかった



『これはダメかもわからんね』

とは、一部公開されたボイスレコーダーの高濱機長の言葉です

これは当時、高濱機長が飛行を諦め、墜落したと非難がありましたが、ワタナベさんの検証では、時間的に横田への着陸を試みていたときではないか、と推測しています

舵の効かない機体を、両翼のエンジンの出力の調整でどうにかバランスを保ち、横田への着陸を試みた、しかし、場所は住宅街、もし失敗すれば多くの基地周辺の住民を巻き込むかもしれない、高濱機長はその時の機体の状況も考え、横田への着陸について『これはダメかもわからんね』と言った可能性が高いようです

当時公開されたボイスレコーダー、コクピットの必死のやりとり、今思い出しても涙が出そうになります

墜落直前、必死に家族に手紙を書いた人もいらっしゃいました

自衛隊のミスが原因だった、とは小平次としては考えたくもないですが、どのようなことが事故の原因であったにせよ、38年経っても、多くの疑問が残されていることは間違いありません

520名もの人が亡くなり、それを悲しみ、心の傷を負った数千人のそのご家族、今なお真相が知りたいと裁判まで起きている

コロナ騒動やワクチン、強権と洗脳で自由のみならず命まで奪われている、殺人事件が、強制性交が、もしかしたら隠されようとしている

なかったことをあったことにされる、あったことをなかったことにされる、白いものを赤だと言わされる、これほど無念で残酷なことはありません

ご遺族にとってはまだ何も終わっていないのかもしれません

冒頭で申し上げた通り、全ての人の口を塞ぐことはできません、少しずつ少しずつ、新たな証言などが出てきています

真相の究明がなされることを願います

日航機事故の疑問について、ほんのさわりだけのつもりが長くなりました、最後までお付き合いいただき有難うございました






御免!











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清潔なファシズムと汚れた民主主義

2023-08-03 | 社会・経済



こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

『清潔なファシズムよりも汚れた民主主義の方が良い』

これは小室直樹さんという昔変人扱いされていた社会学者? 評論家?さんが、田中角栄さんがロッキード事件でやられちゃった時に、角栄さんを擁護しようと、テレビの討論番組?で言った言葉だそうです

さらに小室さんはこんなことも言っています

『政治家は賄賂を取ってもよいし、汚職をしてもよい。それで国民が豊かになればよい。』

極論のように聞こえますが、小平次は割と近い感覚です

『清潔なファシズム』

とはどういう意味なんでしょう?

今の日本のような状況を言っているのでしょうか

マイナカードの強制で国民を監視、コロナでは一方的な偏向した情報のみで国民を誘導し、その脅威度も示さずワクチンの半強制、超過死亡者が増えまくっても引き続きワクチン接種をすすめる、ミンシュシュギで選ばれた政治家、その政治家を選んだ大多数の国民が何の疑問も無く付き従う、間違った方向へ行っても修正もできず、一方向へ突き進む、まさに全体主義です

ファシズム、というと『独裁者』、なんとなく悪いをイメージを持ちますが、今、世界には結構な数の独裁国家があります

日本人にも身近なところでは、プーチンさん、習近平さん、金正恩、あたりになるのでしょうか

これまで、幾人もの独裁者が、革命などによって倒され、時に殺されたりしています

リビアのカダフィ大佐

それまでの王政を無血クーデターで倒し、政権を握った人です

『中東の狂犬』 『狂った独裁者』

西側諸国ではかなり評判も悪く、危険人物扱い、そんな感じのイメージでした

実際、かなり強硬な外交、国政もあったわけですが、王政時代、米英両国の軍事基地、米英企業による石油採掘、ほぼ植民地状態の最貧国のリビア、カダフィさんは政権を掌握した後、米英軍事基地を撤退させ、石油産業の国有化と原油価格の大幅値上げを実現し、一気にリビアを富める国にしたわけです

すごいですね、当時27歳の若者が、アメリカ、イギリスと渡り合い、自国の要求をのませ、真の独立国家としての歩みを始めたわけですから

その後、クーデター前の5年間、は約6000億円だった石油収入を、クーデター後の5年間で2兆円まで押し上げ、そのオイルマネーでインフラを整備し、教育制度も充実させ、高等教育の無償化などで、それまで20%台だった識字率を80%台まで上昇させています

その他、就業の支援、家庭への支援、世界有数の高福祉国家になっていきました

ところが、2011年、最近ではよく見る世界の光景となりましたが、リビアでの王政時代を知らない若い世代が中心となり『ミンシュシュギとジユウ』を求め暴動が起き、やがて内戦へと発展、政府軍に追い詰められた反政府軍は、西側諸国に助けを求め、これ幸いとアメリカを中心とした多国籍軍が『政府軍の虐殺を止めるため』『リビアの民主化のため』を口実に軍事介入、民間人を含め多数の死者を出す空爆を実行、ついには民衆にカダフィさんを捕らえさせ殺害、独裁国家の終焉となりました

それでは、その後、皆が望んだ豊かな国のまま、民主化に成功したのでしょうか

今、リビアでは2つの政府がそれぞれ正当性を主張し、内戦状態になっています

そして欧米諸国、中国、韓国などがリビアでの利権を求めて進出し、政情不安と共に経済も悪化している状態です

『外務省海外安全ホームページ』を見ますと、ウクライナと同じで真っ赤っか、『退避勧告』レベルの危険な状態のようです

今のリビア国民の言葉

『昔は政権批判はできず、言論の自由はなかったが、今と比べたら治安も経済もすごくよかった』

『欧米は介入だけして、何ももたらさなかった。なぜリビアは壊されたのか。その理由を教えてほしい』

『リビアの威厳は失われた。民主化は手に入らず、失ったものの方が大きい。昔の方がよかったと気づいたが、もう全てが遅い』東京新聞WEB版


カダフィさんの時代、全てが良かったわけではないでしょう、しかしカダフィさんのリビア、周辺アフリカ諸国への貢献度は相当なものだったと思います

また陰謀論者扱いされちゃいますが、どうにも元々の暴動からの流れを見てますと、カダフィさんがアフリカの独自通貨の発行を目指していたこと、石油の利権、カダフィさんに消えて欲しかった国があるんだろうなと思ってしまいます



次は、やっぱり殺されちゃった独裁者、イラクのフセインさん

よく言われているのは、フセインさんが石油取引をドルではなくユーロで決済したことがアメリカの逆鱗に触れた、ということですが、まあ、アメリカとしてはドルが基軸通貨でなくては大変なことになりますので、許すまじ、そういうことだったのでしょう

大量破壊兵器を隠し持っている、とウソを並べイラクを攻撃、やはり民間人を巻き込み大空爆、大量破壊兵器などないことがわかると、『イラクの民主化のため』と、お決まりの口実で最後にはフセインさんを捕らえ裁判にかかけさせて処刑、で、今、イラクは平和なミンシュシュギ国家になったのでしょうか

NHK国際報道2023

今のイラク国民の言葉

『開戦から約15年で1000を超える自爆テロがあった。侵攻前にはテロなど起きなかった国なのに、突然、テロが大きな問題となる国になってしまった』

『イラクでは大量の劣化ウラン弾が使用され、多くの地域が汚染されました。がんという形で人々の健康をむしばんでいると考えています』


元々ミンシュシュギなどとは無縁だった国にそれを押し付け、空爆で民間人まで殺し、国内で対立を生ませ、あとはほったらかし

そもそもイスラム教の国々は、教義に基づき暮らしているわけですから、西側のミンシュシュギとは相いれないのです


今回、記事を書くにあたり、カダフィさんの語録、のようなものを色々調べましたが、非常にまっとうなことを言っていて、いつまでもアフリカが欧米に従属しているのではなく、独自の経済圏を作り、安定したアフリカを作ろうとしていたのかな、と思います

実際はともかく、カダフィさんが理想としたのは、国民自らの主権に基づく直接民主制だったと言われています

これはもちろん理想に過ぎず、実際は自身が権力者でありましたし、強権も振るいました

まさに『汚れた民主主義』であったのかもしれませんが、先に紹介した、今のリビア国民の言葉が象徴的です

『汚れた民主主義』でも国民が豊かになるのであればいい、何となく理解できます

今の日本、世界にお金をばら撒きながら、国民はより苦しくなる一方、それでもなぜか選挙をすれば自民党が圧勝、普段、自民党の政治に不満を言っていたようなジイサンたちが、ひとたびコロナ騒動が起きれば、我先にワクチンを打ちに行き、マスクも外さない

人に迷惑をかけてはいけない、という良心的な思いから、大多数が誤った方向に導かれ、そのツケは若者や弱者にのしかかる

小平次も、自分なりの解釈の上ですが

『清潔なファシズムよりも汚れた民主主義の方が良い』

と思います


御免!



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